大河ドラマ『豊臣兄弟!』で存在感を増す白石聖 “代役抜てき”から広がる新たなチャンス

2026年放送のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』をめぐって、出演者のひとりである白石聖(しらいし・せい)さんに大きな注目が集まっています。
当初キャスティングされていた永野芽郁さんの降板を受け、その重要ポジションの代役として抜てきされたことで、一気に業界内の評価と注目度が高まっているのです。

“永野芽郁の代役”から始まる飛躍 27歳女優・白石聖にドラマオファー続々

ピンズバNEWSの報道によると、仲野太賀さん主演のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』は、放送開始を2026年1月4日に控え、すでに大きな話題を呼んでいます。
その中で、永野芽郁さんの代役として起用された27歳女優に、いま連続ドラマのオファーが相次いでいると伝えられています。

記事では実名こそ明言されていないものの、報道の文脈や年齢などから、この“27歳女優”として白石聖さんの名前が有力視されており、「次なる川口春奈ポジションを狙える存在」といった見方も紹介されています。
大河ドラマという国民的コンテンツで、当初から話題性の高かった重要キャストの後任を務めることは、プレッシャーと同時にキャリアを一段押し上げる大きなチャンスでもあります。

実際、白石さんには“代役抜てき”をきっかけとした民放ドラマからのオファーが複数舞い込んでいると報じられており、今後1~2年にかけて地上波連ドラや配信ドラマでの露出増加が見込まれています。
こうした動きから、業界関係者のあいだでは「ポスト川口春奈」「大河を機に一気にブレイクする女優」といった期待も高まっています。

大河『豊臣兄弟!』とはどんな作品? “弟・秀長”の目線で描く令和の太閤記

注目の的となっている『豊臣兄弟!』は、2026年のNHK大河ドラマ第65作。
主演は仲野太賀さんで、天下人・豊臣秀吉ではなく、その弟であり名補佐役と呼ばれた豊臣秀長を主人公としたサクセスストーリーです。

物語は、戦国乱世を舞台に、兄の秀吉(藤吉郎)と弟の秀長(小一郎)が固い兄弟の絆で下克上を成し遂げ、天下統一の道を駆け上がっていく姿を描きます。
「秀長が長生きしていれば、豊臣家の天下は安泰だった」と言われるほどの名参謀・秀長の視点から戦国時代を描くことで、これまでの秀吉中心の“大河の定番ストーリー”とは異なる新鮮さが生まれています。

脚本を手がけるのは『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』など数々のヒットドラマで知られる八津弘幸さんで、「令和の太閤記」と位置づけられています。
試写会を観たライターからは、「予想をはるかに超える仕上がり」「視聴率20%超も狙えるポテンシャル」といった高い評価が寄せられており、ドラマそのものへの期待感も非常に大きい作品です。

織田信長が認めた「失態なき男」 秀長という右腕の魅力

『豊臣兄弟!』のもう一つの見どころは、兄・秀吉を支えた豊臣秀長という人物像にスポットが当たっている点です。
歴史解説の記事などでは、自由奔放で大胆な戦略をとる織田信長が「一度も失態を犯さなかった男」として秀長を高く評価していたと紹介されています。

ドラマの中でも、カリスマ性あふれる主君・信長のもとで、兄・秀吉と共に頭角を現していく秀長の姿が描かれます。
信長を演じるのは小栗旬さんで、これまで『信長協奏曲』などで信長を演じてきた経験をさらにアップデートした、迫力ある信長像になると評されています。

また、老獪でクセのある戦国武将・松永久秀を竹中直人さんが演じることも話題で、信長や秀吉・秀長との丁々発止のやり取りに注目が集まっています。
このような個性豊かな武将たちのドラマを支える“右腕としての秀長像”を、仲野太賀さんがどう表現するのかも、大河ファンの大きな関心事となっています。

物語の舞台・奈良からも熱視線 秀長ゆかりの地が観光PR

『豊臣兄弟!』の放送を前に、豊臣秀長ゆかりの地である奈良でも観光PRの動きが活発になっています。
奈良県内の自治体や観光関係者は、秀長が築いた城や所領だった地域などにスポットを当て、大河ドラマと連動した歴史観光ルートの整備やPR企画を進めています。

すでに、子ども向け歴史読み物として講談社青い鳥文庫から『豊臣秀吉と秀長 天下をとった兄弟』が刊行されており、ドラマの予習にもぴったりの内容として紹介されています。
こうした出版物やイベントと連動することで、家族連れや歴史ファンが奈良を訪れるきっかけになることが期待されています。

作品の評判が高まり、視聴率や話題性が上がれば上がるほど、ロケ地やゆかりの地への観光客増加にもつながる可能性があります。
ドラマファンにとっては、「画面で見た舞台を実際に歩く」という楽しみが増え、地域にとっても経済効果が見込める、まさにドラマと地域の“共闘”ともいえる取り組みです。

白石聖にとって『豊臣兄弟!』が持つ意味

こうした大きな注目を集める作品において、“代役”とはいえ重要な役どころを任された白石聖さんにとって、『豊臣兄弟!』はキャリアの転機となる可能性があります。
すでに報じられているように、大河出演を契機に民放ドラマのオファーが連続していることは、その期待の大きさを物語っています。

過去の大河ドラマを振り返ると、メインどころのキャストだけでなく、脇役や途中参加の俳優が一気にブレイクした例も少なくありません。
今回、話題性の高い“永野芽郁さんの代役”として注目を浴びた白石さんは、演技力や存在感で視聴者の心をつかめるかどうかが、その後の飛躍を左右するといえるでしょう。

ピンズバNEWSの記事が指摘する「川口春奈への道」とは、大河をきっかけに民放ドラマや映画、CMなどへ活躍の場を大きく広げていった川口春奈さんのように、国民的女優へのステップを着実に上っていく可能性を示唆した表現です。
白石さんがこのチャンスをどう自分のものにしていくのか、放送開始後の演技と、その後の出演作ラインナップに注目が集まりそうです。

“戦国×兄弟愛×成長物語”の中で輝くキャストたち

2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』は、戦国時代のダイナミズムに加え、兄弟の絆や家族の物語を重ね合わせた、幅広い世代が楽しめる作品として期待されています。
そこに、仲野太賀さん、小栗旬さん、竹中直人さんら実力派キャストが集結し、新たな戦国群像劇を描き出します。

その中で白石聖さんがどのようなキャラクターを演じ、作品世界にどのような彩りを添えるのか。
“代役”という言葉をポジティブな意味で乗り越え、視聴者にとって「この役は白石聖でよかった」と思わせるような存在感を見せられるかどうかが、今後の大きな見どころの一つとなるでしょう。

大河ドラマの放送開始とともに、白石聖さんの名前を目にする機会は、これからますます増えていきそうです。

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