大竹しのぶが27年ぶりに山田洋次監督作品へ――木村拓哉と念願の初共演「TOKYOタクシー」に集う想い

大竹しのぶ、27年ぶりの“山田組”復帰と初めての木村拓哉との共演

大竹しのぶさんが、俳優人生のなかで「特別な場所」と語る山田洋次監督の映画に、27年ぶりに帰ってきました。
その最新作『TOKYOタクシー』で、大竹さんは主演の木村拓哉さんと初共演を果たします。
本作は、長年日本映画界を牽引してきた山田監督の通算91作目となり、公開前から大きな話題を呼んでいます。

山田洋次監督と大竹しのぶの深い絆 ― 『学校III』以来の共演

大竹しのぶさんと山田洋次監督の縁は、1977年の『男はつらいよ 寅次郎頑張れ!』、1998年の『学校III』までさかのぼります。
今回の『TOKYOタクシー』への参加は、実に27年ぶりとなります。
大竹さんはこれまでにも、山田作品の現場に流れる独特の「ぬくもり」や「人へのまなざし」に強く惹かれ、その空間に自らが身を置けることを喜びとして語ってきました。
近年は舞台やテレビを中心に活動してきましたが、山田組からのオファーを受け「やっぱり山田監督の現場は特別」と語っています。

木村拓哉との待望の初共演 ― 夢が叶った特別な記憶

大竹しのぶさんにとって、今回の『TOKYOタクシー』でもうひとつ大きな意味を持つのが、国民的俳優である木村拓哉さんとの念願の初共演です。
大竹さんは、主役・宇佐美浩二(木村拓哉)の姉役として、声による出演を果たします。
「ずっと共演したいと願っていた」と語る大竹さんと木村さんの邂逅は、映画を超えた「人生の交差点」となりました。

『TOKYOタクシー』の物語と豪華キャスト

映画『TOKYOタクシー』は、松竹創業130周年記念となる作品。山田監督の集大成、『パリタクシー』を原案に、現代の東京を舞台にさまざまな人生が交錯する「出会いのドラマ」が展開されます。
主演は木村拓哉さん。タクシー運転手・宇佐美浩二を演じます。彼が85歳の高野すみれ(倍賞千恵子)さんを、東京・柴又から神奈川県葉山の施設まで送ることに。その道中でふたりは、東京各所の「人生の思い出」をめぐります。

  • 主演:木村拓哉(タクシー運転手・宇佐美浩二 役)
  • ヒロイン:倍賞千恵子(高野すみれ 役)
  • 声の出演:大竹しのぶ(浩二の姉 役)
  • 出演:蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、イ・ジュニョン、笹野高史 ほか

旅の終盤、すみれは「東京の見納めに、思い出の場所に寄ってみたい」と浩二に頼みます。タクシーでの短い旅を通し、ふたりの知らなかった過去や、今を生きる意味が少しずつ明かされてゆきます。その出会いが、それぞれの人生を静かに、そして確かに変えていく…心温まる物語です。

キャスト・スタッフ陣のコメントから読み解く『TOKYOタクシー』の魅力

撮影後のインタビューで、大竹しのぶさんは「久しぶりに山田監督、スタッフの皆さんと再会できて、何とも言えない安らぎを感じた」と感慨を述べています。
木村拓哉さんも「人生の重みや希望、人と人との温もりを、山田監督の演出で肌で感じた」と話しました。
今回初共演となった二人が、たとえ「声」と「存在感」という物理的な距離を越えてでも、お互いに強いリスペクトを抱いて挑んだ本作は、観客にも深い余韻を残します。

『TOKYOタクシー』特選試写会と公開日程

公開を前に、11月7日には【報知映画賞・特選試写会@東京】の開催が予定されており、多くのファンや業界関係者が注目しています。
試写会や舞台挨拶の詳細は、松竹や報知新聞社の公式サイトなどでも随時発表されています。
本作の公開日は2025年11月21日(金)です。
長きにわたり日本映画に欠かせない存在となった大竹しのぶさんと、人気・実力ともにトップに君臨し続ける木村拓哉さん、そして山田洋次監督という“映画界の夢の共演”を、ぜひ劇場でご体感ください。

まとめ:新しい時代の日本映画がここに

『TOKYOタクシー』は、山田洋次監督が91歳を迎えてもなお、今を生きる人々の「出会い」と「生きる力」を優しい視線で描き出した意欲作です。
大竹しのぶさんの27年ぶりの山田組参加と木村拓哉さんとの初共演は、映画を愛するファンにとってかけがえのない出来事となりました。
現代を生きる人々へ「人生はまだまだこれから」と、希望と勇気を届けてくれるこの作品を心からおすすめします。

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