大泉洋主演の新ドラマ「ちょっとだけエスパー」が話題沸騰中
2025年10月21日からテレビ朝日系「火曜9時枠の連続ドラマ」枠でスタートした『ちょっとだけエスパー』が、早くも大きな注目を集めています。主演は北海道出身の人気俳優・大泉洋さんで、テレビ朝日の連続ドラマでは初主演となる記念すべき作品です。脚本を手がけるのは、数々のヒット作を生み出してきた野木亜紀子さんで、こちらもテレビ朝日の連続ドラマでは初めての脚本執筆となります。
野木亜紀子が念願のSFジャンルに挑戦
脚本家の野木亜紀子さんは、かねてから挑戦してみたいジャンルとしてSFを挙げており、本作品でついにそれが実現しました。野木さんといえば、『逃げるは恥だが役に立つ』や『MIU404』など、社会派からコメディまで幅広いジャンルで高い評価を得てきた実力派脚本家です。今回のSFラブロマンスという新たな挑戦に、多くのファンが期待を寄せています。
物語の舞台設定とあらすじ
主人公の文太は、会社をクビになったどん底のサラリーマンです。妻とは離婚し、財産分与と慰謝料で貯金は底をつき、ネットカフェを泊まり歩く日々を送っていました。そんな文太のもとに、ある日「ノナマーレ」という謎の会社から面接の案内が届きます。
最終面接に合格した文太は、社長から驚くべき言葉をかけられます。「君には今日から、ちょっとだけエスパーになって、世界を救ってもらいます」。用意された社宅に向かうと、「おかえり」と見知らぬ女性が出迎えます。宮崎あおいさんが演じるこの謎の女性・四季は、どうやら文太のことを本当の夫だと思い込んでいるようです。
不可解なルール「人を愛してはならない」
文太に与えられた仕事は「世界を救う」こと。しかし、そこには実に不条理で不可解なルールがありました。それは**「人を愛してはならない」**というものです。ちょっとだけエスパーになった男が織りなすSFラブロマンスは、愛とは何か、仲間とは何か、そして世界を救うとは何かを問いかける物語となっています。
第2話の展開に注目が集まる
10月28日に放送された第2話では、文太がエスパーとしての仕事やルール、そして本当の妻のような四季の存在に戸惑いながらも、「与えられた仕事を全うする」と宣言する場面から始まりました。翌朝、文太のもとに「画家の千田が目的地に向かうのを阻止する」という新たな指令が届きます。
エスパー仲間の桜介(ディーン・フジオカさん)、円寂(高畑淳子さん)、半蔵(宇野祥平さん)と共に動き出す文太。そこへ四季も加わり、千田の車を追うことになります。この展開が視聴者の間で大きな話題となっています。
宮崎あおいの魅力的な演技が話題に
特に注目を集めているのが、宮崎あおいさんが演じる四季の存在です。記憶喪失なのか、文太のことを本当の夫だと思い込んでいる謎の女性で、クリーニング店で働いています。第2話では車内でのノリノリな様子や、後ろでチラリと映るシーンなどが放送され、ファンからは「ニヤついちゃう」「可愛いよ~~」といった歓喜の声が多数上がっています。
大泉洋が明かす「ちょっとだけエスパー」の能力
大泉洋さんは自身が演じる文太の能力について、「文太の能力は、ちょっとだけとはいえ、なかなかのエスパー。でもこの能力は非常に怖いなと思ったので、僕は絶対欲しくないです。世界を救うにはいい力かもしれないけど怖い!」とキッパリと語っています。第1話で明らかになったその能力は、**「触っている間だけ心の声が聞こえる」**というものです。
大泉洋と文太の共通点
文太を演じるにあたり、大泉さんは「文太さんには周りに流されていってしまうところや、人に強く言えないところがあるんですが、僕も意外とそういうタイプ」と、キャラクターとの共通点を明かしています。この親近感が、視聴者の共感を呼ぶ要因の一つとなっているようです。
豪華キャストが続々登場
本作には、大泉洋さんと宮崎あおいさんという主演コンビに加え、ディーン・フジオカさん、高畑淳子さん、宇野祥平さん、岡田将生さんなど、豪華な共演陣が名を連ねています。大泉さんは「まだ言えないんですが、出演する役者の皆さんがとても魅力的で豪華な方ばかりなんです。野木さんの脚本の中で、その方たちとのお芝居がどうなっていくのかが一番楽しみです」とコメントしています。
さらに「仲間になるエスパーの中には、結構ダメなのもいます(笑)。そういう笑える部分もあるんですが、物語の縦軸はわりと複雑なので、視聴者の皆さんにはじっくり楽しんでいただけると思います」と自信をのぞかせました。
タチカワブラインドが美術協力で話題
このドラマでは、タチカワブラインドが美術協力として参加していることも話題になっています。ドラマの世界観を作り上げる上で、細部にまでこだわった美術セットが視聴者の没入感を高めています。社宅のシーンなど、日常的な空間の演出に同社の製品が活用されているようです。
ジャパニーズ・ヒーロードラマという新しい試み
本作は「ジャパニーズ・ヒーロードラマ」という新しいジャンルに挑戦しています。アメリカのスーパーヒーローものとは異なり、ちょっとだけの能力しか持たない、どこか親しみやすいヒーローが主人公です。完全オリジナル脚本のSFラブロマンスという点も、視聴者の期待を高めています。
タイトルバックに込められたメッセージ
ドラマのタイトルバックでは、次のような英文が浮かび上がります。「Bunta starts working he becomes an ESP user. He gets a wife but he must not love.(文太はエスパーになり働き始める。彼は妻を得るが、決して愛してはならない)」。このメッセージが、物語の核心を表現しています。
視聴者の反応と今後の展開
第1話では、文太がスマホの充電をゼロにするという地味なミッションに奮闘する様子が描かれ、その地味ながらも一生懸命な姿が「じわじわくる」と好評を博しました。こうした日常的でありながらも非日常的な設定が、視聴者の心を掴んでいるようです。
第2話でも新たなミッションが展開され、四季も巻き込まれていく様子が描かれました。文太と四季の関係性がどのように変化していくのか、そして「人を愛してはならない」というルールがどのような意味を持つのか、今後の展開から目が離せません。
毎週火曜よる9時の新たな楽しみ
『ちょっとだけエスパー』は、毎週火曜日よる9時からテレビ朝日系で放送されています。見逃した方は、TVerなどの配信サービスでも視聴することができます。大泉洋さんと野木亜紀子さんという黄金タッグが送る、笑いあり、感動あり、そして少しの切なさもあるこの作品は、2025年秋クールの注目作として、これからも多くの視聴者を魅了していくことでしょう。
人生のどん底から始まる文太の物語は、多くの人々に勇気と希望を与えてくれるはずです。ちょっとだけの能力でも、大きなことができる。そんなメッセージが込められた本作を、ぜひ多くの方に楽しんでいただきたいと思います。



