竹内涼真が描く“昭和な男”の成長物語――秋ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』躍進の理由とは
今、最も話題の火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』とは
竹内涼真と夏帆がW主演を務め、2025年10月よりTBS系で放送中の火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』が、秋ドラマシーズンの中でもひときわ注目を浴びています。第1話の放送直後からSNSを中心に爆発的な話題になり、再生数や視聴率でもこぞって高成績を記録中です。なぜ、このドラマがここまで幅広い共感を集めているのでしょうか。その背景や人気の理由、そして見どころについて、やさしい解説でお届けします。
作品概要――あらすじと原作について
- 原作は谷口菜津子の同名コミック。『comicタント』(ぶんか社)にて連載中で、手塚治虫文化賞・新生賞を受賞した話題作です。2024年の「このマンガがすごい!2025」オンナ編でも4位にランクインするなど、事前から多くのファンを獲得していました。
- ドラマは現代日本の”普通”や”当たり前”に疑問を投げかける社会派のロマンスコメディです。大学時代から6年交際していたカップルのプロポーズ直後に訪れた別れをきっかけに、“料理は女が作って当たり前”と考えていた主人公・勝男が、自ら料理に挑むことで価値観を見つめ直し、人間として成長していく姿を描いています。
主人公・竹内涼真演じる「モラハラ筑前煮男」勝男のキャラクターが話題
主人公の海老原勝男(竹内涼真)は、表向きは爽やかな“イケメン好青年”ですが、内面は昭和的な価値観を引きずった頑固な男性です。「料理は女が作って当たり前!」と公言し、恋人・山岸鮎美(夏帆)との同棲生活でその価値観が溢れ出したことが原因で、プロポーズ直後に別れを切り出されてしまいます。
SNSでは「モラハラ筑前煮男」というあだ名がつくほど、その昭和的な強すぎるキャラクターに賛否両論の声が飛び交いました。インパクトある性格と、時にコミカルで時にシリアスな勝男の言動はSNSを大いに賑わせ、初回放送後すぐにX(旧Twitter)でトレンド入り。視聴者は「最初は嫌悪感だったが、だんだん憎めなくなった」「竹内涼真の新境地」と絶賛や驚きのコメントを寄せています。
なぜここまで人気なのか——3つの理由
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時代を映すリアルな「価値観の衝突」
昭和的な男と令和的な女、それぞれの「当たり前」の違いが本作最大の見どころです。長年通じていたと思っていた関係でも、どちらか一方の固定観念がすれ違いの原因となることは、多くの視聴者にとって身近な問題。この現実的なテーマに「あるある!」と共感の声が多く寄せられています。 -
コミカルな演出とシリアスな成長ドラマ
重いテーマをただの説教やお涙頂戴にしない点が人気の秘訣です。一見嫌われ者の勝男ですが、彼が料理の世界に足を踏み入れて右往左往する様子はコミカルに描かれ、同時に彼なりの葛藤や自省の姿が真摯に映し出されます。物語が進むにつれて、主人公が少しずつ変わっていく「成長物語」の側面も大きな魅力です。 -
豪華キャストと演技力
主演の竹内涼真と夏帆、それぞれのこれまでのイメージを覆す演技が反響を呼びました。さらに新キャストには塚本高史&知花くららが夫婦役で登場し、それぞれ個性あるキャラクターが物語をより深くしています。サブキャラクターも豪華で、今後の展開から目が離せません。
数字が証明する快進撃
- 初回配信の再生回数はTBS火曜ドラマ歴代1位となる365万回を突破し、第2話ではさらに上回る勢いを見せています。
- 世帯平均視聴率も初回6.3%から第2話で7.0%へ上昇し、放送ごとに注目度が増しています。
- 放送終了後は「TVer」「TBS FREE」などの無料配信でも話題沸騰。見逃し視聴で若年層や働く世代からの支持も得ています。
注目の新キャスト――家族や職場の人間模様も描く
2025年10月下旬、新たに塚本高史と知花くららが夫婦役での出演が発表され、物語の中心である勝男と鮎美以外の「家族」「職場」といった日常の人間模様もより立体的に描かれるようになりました。その演技合戦にも期待が高まっています。
4話以降の展開とドラマの未来
第3話ラストで“不穏な空気”が漂い、ネット上では「マジ!?」「来週すごいことになりそう」など、今後の展開に対して期待と不安が交錯しています。4話以降では、勝男がどのように自分の価値観をアップデートし、二人は再び歩み寄ることができるのか――視聴者の興味は尽きません。
『じゃあ、あんたが作ってみろよ』が残すもの――現代社会への問いかけ
この物語がただのエンターテインメントにとどまらず、家庭の役割分担やジェンダー観の見直しといった社会的テーマを扱う点も、多くの支持を得ている理由と言えるでしょう。「男だから・女だから」といった固定観念への挑戦を、ユーモアとリアリティで描くからこそ、幅広い世代に一石を投じています。
勝男と鮎美の成長と再生、それを取り巻く家族や職場の人間模様が、本作最大の見どころです。観る側の“当たり前”も揺さぶられる、新世代のロマンスコメディ――今後の展開にも注目です。




