吉沢亮も注目?NHK朝ドラ『ばけばけ』で深まる家族と愛のドラマに視線集中

NHK連続テレビ小説『ばけばけ』が、物語の折り返し地点に向けてますます盛り上がりを見せています。
主演の髙石あかりさん演じるヒロイン・トキと、トミー・バストウさん演じるヘブン先生の関係が大きな転機を迎え、「家族とは何か」「夫婦とは何か」を問いかける展開が続いています。
視聴者の間では、これまで朝ドラでも活躍してきた人気俳優吉沢亮さんの出演作との比較や、「吉沢亮ならこの役をどう演じるだろう」といった話題も上がっており、若手俳優たちの芝居を見守る視線も一層熱くなっています。

『ばけばけ』とは?──明治・松江を舞台にした“怪談”と“家族”の物語

『ばけばけ』は、2025年度後期(第113作)のNHK連続テレビ小説で、2025年9月29日から放送されている作品です。明治時代の松江を舞台に、怪奇文学『怪談』で知られる作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルにしたオリジナルドラマとして制作されています。

ヒロインの松野トキを演じるのは、今もっとも勢いのある若手女優の一人、髙石あかりさん。
トキの夫となる英語教師で作家志望のレフカダ・ヘブンを、トミー・バストウさんが演じています。
2人は怪談を愛する夫婦として、怖い話を通じて心を通わせていくという、これまでの朝ドラにはなかったユニークな設定が話題を呼んでいます。

脚本はふじきみつ彦さん、主題歌はハンバート ハンバートの『笑ったり転んだり』
また、ドラマの語りを務めるのは阿佐ヶ谷姉妹の渡辺江里子さんと木村美穂さんで、“蛇と蛙”というユニークな視点から、トキとヘブンの日常を温かく見守っています。

第14週「カゾク、ナル、イイデスカ?」──給金20円が揺るがす“永遠の愛”

現在放送中の第14週は、「カゾク、ナル、イイデスカ?」というタイトルの通り、トキとヘブンが「家族になること」と正面から向き合う一週間となりました。

なかでも話題になっているのが、「給金20円」という具体的な数字が物語の中心となる展開です。
ヘブンの給金は20円。明治時代の庶民にとって、決して少なくはないものの、大家族を養うにはギリギリとも言える金額です。この現実的なお金の問題が、トキとヘブンの“永遠の愛”に影を落としていきます。

トキは「お金があるかどうか」よりも、「一緒に生きていけるかどうか」を大切にします。一方で、ヘブンは異国から来た立場ゆえ、家族を持つことの重さや責任を痛いほど意識しています。
2人の価値観のズレが少しずつあらわになり、「結婚したら本当に幸せになれるのか?」という、誰もが一度は考える葛藤が丁寧に描かれていきます。

第69回「カゾク、ナル、イイデスカ?」──母親のプライドと“嘘”の行方

第69回では、トキとヘブンの結婚話がようやく具体的に進み、「家族顔合わせ」の場が設けられます。
ここで印象的だったのが、北川景子さん演じる母親の存在です。息子の何気ない“嘘”によって、彼女のプライドが大きく傷ついてしまうというエピソードが、多くの視聴者の心に残りました。

息子は「自分をよく見せたい」「母を安心させたい」という気持ちから、小さな嘘をついてしまいます。しかし、その嘘が、母親の前では「自分の子育ては間違っていなかった」と信じてきた誇りを揺るがすことになってしまうのです。
それでも北川さん演じる母親は、感情に流され過ぎず、凛とした姿を保とうとします。傷つきながらも品位を失わない母親像は、「さすが北川景子」と多くの反響を呼びました。

この“嘘”のエピソードは、単なる親子げんかでは終わりません。
人は誰しも、自分を少しだけ良く見せるために嘘をついてしまうことがあります。しかし、その嘘が、最も大切にしてきた人の心を刺してしまうこともある――。
『ばけばけ』は、こうした人間関係の繊細なほころびを、決して大げさではない日常の一幕として描き出している点でも、高く評価されています。

第15週(1月12日〜)「おトキちゃん、ヘブン先生と同居!?」問題山積みの同居生活へ

第14週で「家族になるとはどういうことか」を問うてきた物語は、第15週(1月12日〜)で大きく動き出します。
いよいよトキとヘブンが一歩踏み込んだ関係へと進み、「同居」という新たなステージに突入していくのです。

おトキちゃん、ヘブン先生と同居へ

第15週では、トキ(髙石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)が、ひょんなことから同じ屋根の下で暮らすことになります。
まだ正式な夫婦になりきれていない2人にとって、これは大きな試練でもあり、同時に大きなチャンスでもあります。

それまで、怪談の話を通じて心を近づけてきた2人でしたが、いざ生活を共にしてみると、国や文化、価値観の違いが一気に表面化していきます。
食事の習慣、時間の感覚、家事の分担、そして「夫婦とはどうあるべきか」という考え方――。
一つひとつは些細なことでも、それらが積み重なることで、トキとヘブンの前には「問題の山」が立ちはだかっていきます。

2人を襲う「修羅場」とは?

視聴者が特に注目しているのが、第15週で予告されている「修羅場」です。
同居生活のなかで、トキとヘブンは、それぞれが心の中に抱えてきた本音と向き合わざるを得ない瞬間を迎えます。

  • ヘブンの胸に残る「異国から来た者としての不安」
  • トキの中にある「家族を離れたくない」という葛藤
  • 周囲の人々が抱く「本当に2人は幸せになれるのか?」という心配

こうした思いが重なり、ある場面で感情が爆発してしまう――それが、2人に訪れる「修羅場」です。
ただし、『ばけばけ』は単に衝突を見せるだけのドラマではありません。
ぶつかり合いを経て、それでも一緒に歩もうとする覚悟を描いていく点に、多くの視聴者が「自分たちの姿を重ねてしまう」と共感の声を上げています。

トキとヘブンが示す「夫婦のかたち」

第14週・第15週を通して、もっとも大きなテーマになっているのが、「夫婦とは何か」「家族とは何か」という問いです。

トキとヘブンは、いわゆる「理想的な夫婦像」からはほど遠いところからスタートしています。
・国籍も文化も違う
・お金の問題も抱えている
・周囲からの視線や不安もつきまとう
それでも、怪談という共通の“好き”を通じて、少しずつ心を通わせてきました。

今週描かれるのは、「好き」という感情だけでは乗り越えられない問題にぶつかったとき、2人がどんな選択をし、どんな言葉を交わすのかという点です。
トキは、家族を思う気持ちと、ヘブンと共に生きたいという気持ちの間で揺れ動きます。
ヘブンは、トキを幸せにしたいと願うからこそ、「自分では足りないのではないか」と悩みます。

その姿は、時代や国が違っていても、現代の私たちが抱える悩みと重なります。
仕事、お金、家族、親との関係、将来の不安――。
『ばけばけ』は、明治という時代を背景にしながらも、普遍的な“夫婦のかたち”を優しく、時に切なく映し出しているのです。

なぜ今、『ばけばけ』が多くの人の心をつかむのか

『ばけばけ』が支持されている理由はいくつかありますが、その中でも大きいのは次の点です。

  • 歴史ドラマなのに「今」の悩みとつながるリアルさ
  • お金・嘘・プライド・家族といったテーマを、押しつけがましくなく描いていること
  • 髙石あかり、トミー・バストウ、北川景子らキャスト陣の丁寧な演技

また、これまでの朝ドラで印象的な役を演じてきた吉沢亮さんをはじめ、多くの若手俳優の活躍と重ね合わせて作品を楽しむ視聴者も少なくありません。
「もし吉沢亮がヘブン役だったら?」「吉沢亮がトキの兄だったら?」といった“もしも話”がSNSで盛り上がるのも、それだけキャラクターの魅力が強いことの証と言えるでしょう。

第15週以降、トキとヘブンの関係は、後戻りできない一線を越えていくことになります。
お金、家族、仕事、そして「一緒に生きる」という決意。
2人がどのように“自分たちだけの夫婦のかたち”を選び取っていくのか、引き続き目が離せません。

参考元