Riot Games、『Arcane』シーズン2と音楽の融合で新たな展開へ。2026年の『リーグ・オブ・レジェンド』は大規模アップデートが決定

『Arcane: League of Legends』シーズン2の特別エディションアルバムが登場

Riot Gamesが、Virgin Music GroupおよびKiTとのコラボレーションにより、『Arcane: League of Legends』シーズン2の特別エディションアルバム「KiTalbum」をリリースすることが発表されました。このプロジェクトは、アニメシリーズの世界観を音楽を通じて表現し、ファンに新しい体験をもたらすものとなります。

『Arcane』は『リーグ・オブ・レジェンド』の世界を舞台にしたNetflixのアニメシリーズとして、世界中で高い評価を受けています。シーズン2の放映に合わせて展開されるこの音楽プロジェクトは、ストーリーの感動的なシーンや、キャラクターたちの感情をサウンドトラックを通じて再現するものです。Virgin Music Groupとの協業により、高品質な音楽制作が実現され、幅広い音楽ファンにもアピールする作品になることが期待されています。

2026年シーズンスタート:ランク戦の大規模仕様変更が実施へ

2026年1月のパッチ26.1より、『リーグ・オブ・レジェンド』のランク戦システムに大規模な変更が加えられることが公式発表されました。これまで独立していた「フレックスランク」と「ソロ/デュオランク」の関係性が見直され、一方のキューでのパフォーマンスがもう一方の初期振り分けやマッチング精度に影響を与えるようになります。

具体的には、例えばフレックスで高いランクに到達しているプレイヤーは、ソロ/デュオの振り分け戦においても、より適正に近い実力帯からスタートできるよう調整されます。このシステムの変更により、プレイヤーの実際の実力がより正確に反映され、公正なマッチングが実現することが目指されています。

さらに、試合をより迅速に開始できるよう、チャンピオン選択のアニメーションとタイマーが約30秒短縮されることも決定しています。この変更は、北米とオセアニアで複数パッチにわたってテストされており、ユーザー体験に悪影響がないことが確認されたため、パッチ26.1で全地域に導入される予定です。

パッチ26.1:メタゲームの大転換が予告される

2026年シーズン開始とともに実装される「パッチ26.1」では、ゲームバランスに関わる多くの調整が行われます。Riot Gamesの目標は、各ロールの影響力をより均等にすることです。現状では、ジャングルやサポートといった特定のロールの影響力が大きい状況が続いていましたが、これを是正する方針が明確にされています。

ジャングルの調整:序盤のクリア速度の最適化

ジャングルロールについては、特に序盤のマップ介入力が過度に強力な状況に対処するため、序盤のジャングルクリア速度がわずかに低下させられます。これにより、レーン戦がもう少し落ち着いて進行できるようになり、ジャングラーの影響力が適切なレベルに調整されることが期待されています。同時に、ジャングルロールには新たなクエストと報酬が追加される予定で、単なるナーフに留まらない、バランスの取れた調整がなされることになります。

ゲームプレイの戦略的多様性の強化

2026年のサモナーズリフトでは、スプリットやシージといった他の戦略もより有効になるよう設計される予定です。そのため、中立オブジェクト、タワー、ミニオンに関するいくつかの調整が計画されています。

タワーに関しては、ルールが簡素化されます。従来、ミニオンや遠隔チャンピオンがタレットプレートに与えるダメージは17%少なくなっていましたが、今後はすべてのタレットが近接チャンピオンからのダメージを20%多く受けるようになります。また、プッシュに報いる設計をより明確にするため、内側タレットの耐性が15分以降に徐々に増加する仕様は削除されることが決定しています。

終盤ゲームの調整:インヒビター破壊後の影響力強化

終盤では、ミニオンの出現間隔がさらに短縮され、20秒ごとに出現するようになります。このタイミングでは遠隔ミニオンも1体減少します。さらに注目すべき点として、インヒビターが破壊されると、以後すべてのウェーブでスーパーミニオンが出現するようになり、敵陣への圧力がこれまで以上に強まります。これにより、敵ベースへのプッシュがより価値のある行動となるわけです。

クリティカルダメージの基本値が200%に統一

ゲームの基本仕様として、クエスト完了前でも、全チャンピオンの基本クリティカルダメージ倍率が200%に戻されることが決定されています。これにより、ビルドの自由度が向上し、より多様な戦術構築が可能になることが期待されています。

ワード及びビジョン関連の調整

ビジョン関連では、イエロートリンケットのチャージ回復速度が早められ、より安定して利用できるようになります。また、マップ上にスクライヤーブルームが追加され、特に劣勢時に安全にベースを出る際や、終盤でサイドレーンをプッシュする際に役立つようになることが期待されています。

アイテム調整による戦いの多様化

パッチ25.24の内容から確認できる範囲では、複数のアイテムに調整が加えられています。「シャッタードクイーン クラウン」は体力が+300から+350に、シールド量が40%から50%に強化されます。「エバーフロスト」の基本ダメージは250から300へと増加されることが予定されています。

「均衡の守人ジッテ」はアダプティブフォースが+70から+85に強化される一方、付与する最小移動速度が30%から50%に引き上げられます。「レディアント ヴァーチュ」のティックごとの体力回復は2.5%から3%へと増加させられることが決定しています。

チャンピオンバランスの詳細な調整

個別のチャンピオンバランス調整も多数実施されます。複数のチャンピオンに対して、基本ステータスやアビリティのダメージ、クールダウンといった要素が微調整されることが予定されており、メタゲームの大きな変動が予想されます。長期的には、来年初頭に大規模な調整が行われ、チャンピオンのパワーレベルがより適切なバランスに調整されることが計画されています。

2026年シーズンへの期待と展望

これらの膨大なアップデートが実装される2026年シーズンは、1月のパッチ26.1からスタートすることになります。Riot Gamesは、継続的な調整とバランス調整が計画されており、ルールやシステムの変化については公式のパッチノート「26.1」にて詳細が公開される予定であることを発表しています。

『Arcane』シーズン2の放映とこれらのゲームアップデートが同時期に展開されることで、『リーグ・オブ・レジェンド』の世界は音楽と映像、そしてゲームメカニクスが融合した、これまでにない規模のコンテンツ展開を迎えることになります。プレイヤーコミュニティは、新しいメタゲームの到来と、その中でどのような戦術が生まれるのかに大きな期待を寄せています。

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