令和ロマン、M-1グランプリ2024で史上初の2連覇達成!その偉業と大会の舞台裏

はじめに――令和ロマンの快挙を振り返る

2024年12月22日、漫才日本一を決定する「M-1グランプリ2024」の決勝が開催され、令和ロマンが史上初の2連覇という歴史的偉業を成し遂げました。本大会は、過去最多となる10,330組の漫才師がエントリーし、まさに“漫才戦国時代”とも言える熾烈な争いとなりました。

令和ロマンは昨年(2023年)に続き、2年連続でトップバッターとして登場。トップバッターからの優勝は極めて難しいとされてきましたが、彼らは見事に“きら星”のような輝きで頂点に登り詰め、日本漫才史に大きな一歩を刻みました。

M-1グランプリとは?大会の特長と伝統

  • M-1グランプリは、プロ・アマ問わず結成15年以内のコンビが漫才No.1を目指して競う、圧倒的な人気を誇る賞レースです。
  • 2001年にスタートし、今年2024年で20回目を迎えました。多くの漫才師にとって憧れの舞台となり、社会現象化するほどの盛り上がりを見せてきました。
  • 決勝には毎年笑いの精鋭たちが集い、毎回ドラマが生まれます。

また、M-1は歴代の王者が漫才界に衝撃を与え続けてきましたが、連覇の壁は非常に高いものでした。過去にNON STYLEやパンクブーブーなども連覇を狙いましたが、いずれも王座奪還には至りませんでした。

令和ロマンのプロフィールと歩み

  • 令和ロマンは2018年結成。メンバーは高比良くるま(30)、松井ケムリ(31)からなる男女コンビです。
  • NHK新人お笑い大賞やABCお笑いグランプリなどで高い実績を残し、徐々に実力を積み上げてきました。
  • 昨年の2023年M-1王座獲得以降、テレビや劇場でのライブも増加し、お笑い界の“無双状態”と言われています。

2連覇達成の意義――前人未到の偉業

令和ロマンが達成した“2連覇”は、M-1グランプリの歴史上初めての快挙です。これまで優勝者が翌年以降も決勝進出する例はありましたが、連覇は前例がありませんでした。

この難しさは、M-1グランプリにおける各審査員の厳正な審査や、優勝後に一気に注目度が増しプレッシャーが高まること、さらに新しい世代や強豪の台頭など多くの要因があるためです。

トップバッターからの優勝――常識を覆す偉業

令和ロマンは2023年・2024年ともにトップバッターとして登場し、そのまま2年連続で優勝を果たしました。通常、トップバッターは大会の基準点になるため、後続のコンビとの比較や場の空気を温める役割もあり、採点が低くなりがちだといわれています。しかし彼らはそのジンクスを覆し、「常識破り」の快進撃を見せました。

漫才賞レースの歴史を見ても、トップバッターからの優勝は2001年の中川家以来、令和ロマンまで二度しかありませんでした。

決勝の舞台裏――高いレベルの戦い

今年の決勝ラウンドでは、バッテリィズ真空ジェシカという強力なライバルも登場し、決戦は最後まで緊張感が漂いました。令和ロマンは1stラウンドを2位で突破し、最終決戦で審査員9人中5票を獲得して優勝を飾りました。

  • かまいたちの山内健司さんは「1本目がしゃべくり漫才、2本目が漫才コントとスタイルの変化も素晴らしかった」と評し、
  • 海原ともこさんは「劇場を完全に制圧する空気を令和ロマンが作り上げていた」と絶賛しました。

敗者復活戦のドラマと挑戦

敗者復活戦も大会を盛り上げる一要素です。今年も熱戦が繰り広げられました。勝者の舞台裏では様々な葛藤や緊張が交錯し、多くの出場者が涙を流したことも話題となりました。

優勝会見――喜びと感慨のコメント

  • 優勝決定直後、令和ロマンの2人は「去年の倍うれしいです!」(高比良くるま)、「悔いなくやれました。もう出たくないです」(松井ケムリ)と素直な感想を語り合いました。
  • 2人が両手を突き上げ、ガッツポーズと握手を交わす姿は、多くの視聴者の感動と祝福を呼びました。
  • Leminoでは優勝の瞬間や舞台裏を特集配信し、ファンから高い評価を受けました。

令和ロマンの漫才――劇場評価と進化

令和ロマンの漫才は「しゃべくり漫才」「漫才コント」など幅広く、劇場での評価も年々高まっていました。今年のM-1では、細部の構成力やアドリブ力はもちろん、勢いに頼らない高度な技術と、観客にしっかり“遊び”を伝える心配りが絶賛されました。

彼らの漫才の特徴は、社会や若者文化への鋭い視点、独特の言葉遊び、そして2人の掛け合いの絶妙な笑いにあります。

M-1グランプリ2024大会総括

  • 大会はSNSを中心に大きな盛り上がりを見せ、優勝発表の瞬間は全国で祝福の声が上がりました。
  • 漫才への関心、若手芸人の伸びしろ、エンタメ文化としてのM-1のポテンシャル――令和ロマンの2連覇によってすべてが一層高まった一年でした。
  • 令和ロマンの今後はさらに注目されること間違いなし。お笑い界のアイコンとしての存在感と、彼らの新たな挑戦が楽しみです。

まとめ――令和ロマンが『令和』の漫才に残したもの

2024年、令和ロマンがM-1グランプリで2連覇を達成したことは、お笑い史の新たなページと言えるでしょう。決して容易でない2連覇。数々の壁を突破し、数多くの夢と感動を届けてくれました。M-1は単なる大会ではなく、芸人たちが“自分の力を信じて挑戦し続ける物語”そのものです。来年以降も、令和ロマンそして漫才界の進化から目が離せません。

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