佐久間宣行も注目!AKB48武道館公演と紅白復帰、そして話題ドラマ最終回がつないだ「エンタメの今」
近ごろのエンタメ界では、AKB48の武道館公演と6年ぶりの紅白歌合戦出場、そして俳優竹内涼真さんと夏帆さんが共演したドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』最終回が大きな話題になっています。その裏側には、テレビプロデューサー佐久間宣行さんの存在もあり、バラエティとアイドル、ドラマがゆるやかにつながる「今のエンタメのかたち」が見えてきます。
AKB48現役エースが明かした「武道館公演」の超高倍率
まず注目を集めたのは、AKB48の日本武道館公演です。結成20周年イヤーにあわせて行われた「AKB48 20th Year Live Tour 2025 in 日本武道館 ~あの頃、青春でした。これから、青春です~」は、4日から7日までの4日間で6公演という大規模なコンサートとなりました。
ニュースでは、AKB48の現役エースが、武道館公演のチケットが「東京ドームが埋められるくらいの応募数」になるほどの高倍率だったことを明かし、ファンの熱気のすさまじさを伝えています。具体的な応募数は明かされていないものの、「武道館の定員の約10倍の申し込みがあった」という証言もあり、まさに“プレミアムチケット”となっていたことがうかがえます。
武道館は、アーティストやアイドルにとって「一流の証」とも言われるステージ。その武道館が、複数公演にわたって高倍率となったことは、AKB48が依然として大きな動員力を持つ存在であることを示しています。
OG大集合、20周年の武道館で見えた「栄光」と「現在地」
今回の武道館公演が特別だったのは、現役メンバーだけではなく、篠田麻里子さんや松井珠理奈さん、山本彩さんなど、AKB48/48グループを支えてきたレジェンドOGが多数集結したことです。いわゆる「神7」と呼ばれたメンバーのうち、渡辺麻友さん以外がほぼ顔をそろえた形となり、まさに「栄光の歴史」が一夜に凝縮されたとも言える内容でした。
実際に公演を目撃したファンやライターからは、「オリジナルメンバーが代表曲を次々と披露し、休む間もない濃密な3時間だった」といった声があがっています。『フライングゲット』『ポニーテールとシュシュ』『言い訳Maybe』『大声ダイヤモンド』といった国民的ヒット曲が、当時のメンバーによって再び披露される構成は、長くAKB48を追いかけてきた人ほど胸に迫るものがあったようです。
一方で、この華やかなステージは、現役メンバーにとって「悔しさ」を突きつける舞台にもなりました。現役の中心メンバーの一人である倉野尾成美さんは、公演を振り返る中で「OGの圧倒的なエンターテインメント性と、そこに向けられるファンの熱量の大きさに対して、悔しさを感じた」と率直な心境を吐露しています。
客席の多くが、いわゆる「全盛期AKB」を“もう一度見たい”という思いで足を運んでいる現実。現役メンバーは、ホームであるはずのAKBのコンサートでありながら、どこかアウェー感を抱いたといいます。しかしその「悔しさ」は、倉野尾さんにとって、そして現役メンバーにとって、次のステージへ進むための原動力にもなっているようです。
佐久間宣行が語る「AKB48のすごさ」と武道館の“爆笑オープニング”
ここで浮かび上がってくるのが、テレビプロデューサー佐久間宣行さんの存在です。佐久間さんは、自身のラジオ番組『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』で、AKB48 20周年武道館イベント最終公演を観覧した感想を熱く語っています。
番組によると、佐久間さんは運良く秋元康さんのすぐ後ろに近い席に座ることになり、会場全体の空気を間近で感じることができたそうです。オープニングでは、初代総監督高橋みなみさんが登場直後から号泣。その姿に対して、客席や関係者席からなぜか大きな笑いが起きたと振り返っています。
涙と笑いが同時に生まれるオープニング。それは、AKB48がこれまで歩んできた20年の歴史を知っているからこその、「あの高橋みなみが、また泣いている」という、ある種の“お約束”として受け止められた瞬間でもありました。緊張ではなく、どこかあたたかい空気の中で始まったライブは、そのまま3時間ほとんど飽きる瞬間がなかったと佐久間さんは絶賛しています。
また佐久間さんは、AKBのヒット曲の多さ、そして今なお多くの人が歌詞を覚えていることに驚嘆。「『フライングゲット』や『ポニーテールとシュシュ』など、誰もが知る曲が次々と登場し、改めて秋元康さんのクリエイティビティのすごさを感じた」と語り、AKB48が日本のポップカルチャーに残してきた足跡の大きさを強調しました。
さらに、佐久間さんは別のメディアで「AKB48で“一番すごい”卒業メンバー」について語るなど、アイドルシーンに対してもプロデューサー的な視点からコメントを発信しています。AKB48出身で、自身のYouTube番組『NOBROCK TV』への出演を機に一気に知名度を上げたタレント・福留光帆さんのように、AKBと佐久間作品の接点も生まれています。
6年ぶりの紅白出場へ——「AKB48」栄光の歴史を再検証
こうした20周年イヤーの盛り上がりと、武道館公演の成功を受けて、AKB48は6年ぶりのNHK紅白歌合戦出場を決めました。2010年代前半には「国民的アイドル」として毎年出場していたAKB48にとって、紅白へのカムバックはひとつの節目とも言える出来事です。
20周年というタイミング、OGを含めた盛大な武道館公演、そして現役メンバーの「悔しさ」と「これから」。これらが重なり合う形で、改めてAKB48の“栄光の歴史を振り返る”機運が高まっています。
- 初期〜ブレイク期:『会いたかった』『ヘビーローテーション』『フライングゲット』などの大ヒットで一躍国民的存在に。
- 全盛期:選抜総選挙やじゃんけん大会など、アイドル文化そのものを変えた企画を連発。
- 世代交代期:主要メンバーの卒業が続き、グループとしての“第二章”を模索。
- 現在(20周年):OGの力も借りながら、現役メンバー主体の新しいAKB像を模索中。
AKB48の魅力は、「常に変化し続けるグループ」であることです。OGが再集結することで過去の輝きが再確認される一方で、現役メンバーはそれを受け止め、新たな一歩を踏み出そうとしています。その象徴が、今回の武道館公演であり、そして紅白の舞台でもあると言えるでしょう。
竹内涼真&夏帆『じゃあ、あんたが作ってみろよ』最終回で“ロス”の声
一方、ドラマの世界では、俳優竹内涼真さんと夏帆さんがダブル主演を務めたドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』が最終回を迎え、SNS上で「ロス」の声が相次いでいます。「終わってしまって寂しい」「最高すぎるドラマでした」といった感想が多く、物語やキャラクターへの愛着の深さがうかがえます。
最終回放送後には、竹内さんと夏帆さんの2ショット写真が公開され、その仲の良さそうな雰囲気も話題になりました。ドラマの内容自体はニュース記事の範囲で語られている以上のことは触れられませんが、視聴者からは「こんなに続きが見たくなるドラマは久しぶり」「このコンビでもう一作見たい」といった声も上がっており、“続編を期待したくなる作品”として記憶に残ったようです。
タイトルの『じゃあ、あんたが作ってみろよ』というフレーズは、クリエイター同士のぶつかり合いや、「作る側」と「見る側」の関係も連想させます。アイドルのライブやバラエティ、ドラマ制作の世界とも通じるテーマであり、観る側の私たちも「作品が生まれる現場」について想像をかき立てられます。
エンタメの現場で交差する「佐久間宣行」とアイドル・ドラマ
ここで改めて浮かび上がるのが、佐久間宣行さんという存在です。テレビ東京出身のプロデューサーとして、『ゴッドタン』など数々のバラエティ番組を手がけてきた佐久間さんは、現在はフリーとなり、ラジオやYouTube、配信ドラマなど幅広いフィールドで活動しています。
AKB48の20周年武道館公演に客として足を運び、その内容をラジオで事細かに分析する姿は、単なる“アイドルファン”というよりも、「エンタメの作り手」としての視点そのものです。どの曲をどの順番で披露するのか、OGと現役をどう絡ませるのか、観客の感情をどのように揺さぶるのか——そうした構成や演出に対する洞察は、バラエティやドラマの作り方にも通じるものがあります。
また、佐久間さんのYouTubeチャンネル『NOBROCK TV』からブレイクした元AKB48メンバーがいるように、アイドルからタレント・役者への“第二のキャリア”を切り開く場としても、佐久間作品は重要な役割を果たし始めています。バラエティでの経験を持つ佐久間さんだからこそ、アイドル出身者の魅力を引き出す演出が可能なのかもしれません。
ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』も、“作り手”と“作品”の関係を描くという意味では、佐久間さんが長年身を置いてきたテレビの世界と地続きのテーマを扱っています。番組やドラマは、制作スタッフやプロデューサー、脚本家、そして演者たちが一体となって生み出すもの。AKB48のライブもまた、秋元康さんをはじめとしたスタッフとメンバー、そして観客の共同作業と言えます。
AKB48とドラマ、そして私たち視聴者が共有する「余韻」
AKB48の武道館公演が高倍率となり、6年ぶりの紅白出場が決まり、OGと現役が入り混じる中で過去と未来が交差する瞬間が生まれました。その一方で、竹内涼真さん&夏帆さんのドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』は、最終回を迎えたことで「ロス」という形の余韻を残しています。
ライブもドラマも、終わった瞬間から「もう一度見たい」「まだ終わってほしくない」という気持ちが生まれます。その感情は、東西やジャンルを問わず、エンタメを愛する人たちが共有するものです。
AKB48の現役メンバーが抱いた「悔しい」という感情も、ドラマのファンが感じる「寂しい」「もっと見たい」という思いも、根っこにあるのは「エンタメを通じて、もっと強くつながりたい」という願いなのかもしれません。
そして、そのつながりをどう形にしていくのかを考え続けているのが、プロデューサー佐久間宣行さんのような「作り手」たちです。バラエティ、アイドル、ドラマという違うジャンルが、佐久間さんというひとりのプロデューサーを通じてゆるやかにつながっていることは、今の日本のエンタメの「豊かさ」を象徴していると言えるでしょう。
武道館での歓声、テレビ越しの紅白、ドラマ最終回の“ロス”——そのすべてが、今日も私たちの日常に少しだけ色を添えてくれています。


