二階堂ふみに注目!ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』の魅力と展開

二階堂ふみさんがヒロインのダンサー「倖田リカ」役として熱演し、話題を呼んでいるフジテレビ系ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(通称:もしがく)。本作は2025年10月から毎週水曜22時に放送されている青春群像劇で、昭和の渋谷を舞台にした独特の世界観と、濃密な人間ドラマが多くの視聴者を惹きつけています【2】【7】

ドラマの基本情報とあらすじ

本作は三谷幸喜氏が脚本を手掛け、主演を菅田将暉さんが務める完全オリジナルの連続ドラマです。その舞台は1984年の渋谷・八分坂。渋谷駅から徒歩8分の歓楽街で、ジャズ喫茶、案内所、ラブホテル、ストリップ劇場などがひしめく“昭和”の空気が色濃く再現されています【1】【3】【7】

  • 菅田将暉さんが演じるのは、自身の劇団を追い出された若き演出家・久部三成。
  • 二階堂ふみさんは、ミステリアスなダンサー・倖田リカ。
  • その他にも、神木隆之介さん(放送作家・蓬莱省吾役)、浜辺美波さん(巫女・江頭樹里役)、生田斗真さん(リカの元カレ・トロ役)と豪華キャストが集結しています【1】【9】【6】

物語は久部三成が「東京で一番の劇場を作る」と宣言し、くせ者ぞろいの八分坂の人々を巻き込みながら、理想のシェイクスピア劇を作ろうと奔走する様子が描かれます。昭和の熱気あふれる街と、登場人物たちの錯綜する人間関係や夢、失敗、再起…すべてが舞台の上で交差する青春の群像劇です【1】【5】

二階堂ふみ演じる倖田リカの存在感

二階堂ふみさん扮するリカは、渋谷・八分坂で唯一無二の輝きを放つダンサー。過去には複雑な恋愛遍歴があり、その一人が色男・トロ(生田斗真)という設定です。リカはミステリアスで少し影を持ちつつも、久部の情熱に徐々に惹かれていきます【1】【6】【8】

  • リカは八分坂の住人たちとは距離をとりがちですが、久部からの真摯なアプローチに心を開き始めます。
  • リカの過去、そして元恋人トロとの再会が久部たちの関係に新たな波紋を呼び起こします。
  • 女優としての「自分を信じる力」と、演出家・観客・オタクとの複雑な関わりも見どころです【4】【5】

リカは、ただの恋愛対象ではなく、登場人物たちそれぞれの「夢」と「過去」の象徴的な存在。二階堂ふみさんならではの繊細かつ力強い演技が、ドラマの世界観をより濃厚にしています。

【ネタバレあり】久部とリカ、そしてトロの三角関係の行方

物語の中盤以降は、久部(菅田将暉)、リカ(二階堂ふみ)、トロ(生田斗真)による三角関係の緊張が物語を大きく動かします。

  • 第6話ではトロが八分坂に戻り、リカとは昔の恋人同士という事実が判明。久部は動揺しつつも、リカを守ろうと奮闘します【1】【9】
  • 第8話では、トロが金に困り、リカに危険な仕事を強要しようとする場面も。久部は玩具の拳銃で必死に立ち向かいリカを守ろうとするが、芝居心だけが頼りの危なっかしい勝負でした【4】【5】
  • 演技合戦のクライマックスでは、演じることの本質「自分を信じること」が大きなテーマとなり、久部の気迫がトロを押し返す痛快な展開に。

また、リカ自身も久部に心の距離を近づけていき、二人の間に淡い恋心が芽生える描写が丁寧に描かれています。人々の欲望や軋轢、生きづらさが“舞台”という共同体の中で昇華していく様子が鮮烈です【8】【4】

ドラマ後半戦と今後の見どころ(第9話・最終章へ)

現在、第9話は30分拡大で放送されることが予告されており、いよいよ最終章に突入。久部とリカの「ハムレット」恋人役としての掛け合いや、巫女の樹里(浜辺美波)が物思いに耽る場面など、様々な人間模様がクローズアップされます【8】

  • 久部とリカが「ハムレット」の恋人役を演じることに。舞台上の“嘘”と本心が交錯し、二人の関係がどう進展するのかがポイント。
  • リカの元カレ・トロの思惑も絡み合い、八分坂の大人たちをも巻き込んだ一大騒動へ。
  • ドラマの核となる「夢」と「仲間」への渇望、「舞台の上」と「楽屋=本音」の間に揺れる登場人物たちの葛藤が、いよいよクライマックスに突入します。

特に久部とリカの関係は、恋だけでなく、演劇という虚構と現実の狭間で揺れる「夢の共有者」として、今後さらに深く掘り下げられていくことが期待されています。

もしがくの世界観と“楽屋”というテーマ

タイトルにもある「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」という問い。これは、日常と非日常・本音と建前・表の顔と裏の顔といった現実と虚構のあわいを象徴しています。

  • 八分坂の劇場やジャズ喫茶は、出演者たちの“楽屋”として機能する大切な場所。
  • 舞台裏でぶつかり合う本音や、ささやかな希望、葛藤がリアルに描かれることで、視聴者は「人生は舞台、その裏側もまたドラマチックだ」と感じさせられます。
  • 二階堂ふみさんが演じるリカや他のキャスト陣の内面描写も、これまでの三谷幸喜作品にない“若さと生きづらさ”が色濃く反映されています。

絶妙なキャスティングと緻密な演出

このドラマの魅力は、なんといってもキャスト同士の“演技合戦”です。菅田将暉さんと二階堂ふみさんの繊細な心理描写、テンポよく繰り広げられる掛け合い、そして1980年代の昭和レトロな空気感。三谷幸喜氏のユーモアと人間への愛情あふれる脚本がそれらを見事に引き立てています【3】【5】【6】

  • 菅田将暉さんが徹底的に昭和を纏い、表情や眉毛まで役作りの一環として変化。
  • 二階堂ふみさんもキレのあるダンスと感情表現で、リカ役に命を吹き込んでいます。
  • リアルなセットや衣装も、高度経済成長期末期の渋谷の臨場感を一層高めています。

視聴者の声と社会的な評価

『もしがく』は、深みのある人間描写や昭和レトロな舞台背景が「懐かしさ」と「今」の双方に響き、幅広い世代から高い支持を得ています。「登場人物が多彩で誰にでも感情移入できる」「二階堂ふみさんの色気と孤独が心に残る」「恋愛だけでなく人生の選択や夢を問いかけてくれる」といった声が多く見られます。

一方で、複雑で入り組んだ人間関係や演劇論的な対話などは、好みが分かれる部分でもあります。しかし、物語が進むごとに伏線が回収され、人間ドラマがより鮮明に、そして感情移入しやすくなっている点が高く評価されています。

まとめ──“舞台”と“楽屋”に込められたメッセージ

二階堂ふみさんが演じるリカの物語は、「夢」と「孤独」、「愛」と「自立」のはざまで揺れる現代人そのもの。九部(菅田将暉)や八分坂の人々、トロ(生田斗真)たちとの交わりを通して、視聴者一人ひとりにも「人生という舞台の裏側=楽屋」を見つめるきっかけを与えてくれます。

2025年秋、“もしがく”の最終章に向けて、二階堂ふみさんの存在感ある演技と物語の行方から目が離せません。

参考元