こち亀、新アニメプロジェクト始動!連載50周年で「新こちら葛飾区亀有公園前派出所」制作決定

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(通称こち亀)の新たなアニメプロジェクトが始動し、タイトルを『新こちら葛飾区亀有公園前派出所』とする新作アニメの制作が発表されました。アニメーション制作はぎゃろっぷが担当し、キャストは一新されることが明らかになっています。本格的な新作アニメは約10年ぶりとなり、多くのファンから大きな注目を集めています。

ジャンプフェスタで電撃発表された「新こち亀」プロジェクト

この新アニメプロジェクトは、千葉・幕張メッセで開催されている「ジャンプフェスタ」のステージイベント内で発表されました。 漫画「こち亀」の50周年に向けた企画の一環として、連載開始50周年記念 新アニメプロジェクトが始動する形でお披露目されています。

ステージでは、「こち亀」連載50周年ロゴとともに、新アニメのタイトルロゴとなる『新こちら葛飾区亀有公園前派出所』が公開されました。 さらに、ティザービジュアルも同時に解禁され、会場は大いに盛り上がったと伝えられています。

制作はぎゃろっぷ、新キャストで装いも新たに

今回の新アニメで大きなポイントとなるのが、制作スタジオとキャスト体制です。アニメーション制作は、1996年からのテレビアニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」を手がけてきたぎゃろっぷが再び担当します。 長年こち亀アニメに関わってきたスタジオが戻ってくることで、「こち亀らしさ」を大切にしながらも新たな表現に挑戦することが期待されています。

一方で、キャストは一新されることも発表されています。 主人公・両津勘吉をはじめとした主要キャラクターの声優陣が新たに起用される形となり、「新」こち亀として新世代のファンにも届く作品づくりが進められています。新キャストの詳細は、2026年9月に発表予定と案内されており、今後の続報が待たれます。

ティザービジュアルに込められた「こち亀」らしさ

公開されたティザービジュアルには、「こち亀」ファンにはおなじみの葛飾区・金町浄水場取水塔の風景が描かれ、その前で両津勘吉がこちらに向かって手を上げて挨拶している姿が印象的に配置されています。

下町の空気感と、どこか懐かしくも力強い両さんの存在感が伝わるビジュアルとなっており、「こち亀が帰ってきた」という期待感を高めるものになっています。 長年作品を支えてきた舞台・葛飾区の風景を通じて、これまでのファンにも、新しく触れる世代にも開かれた作品であることが示されています。

「こち亀」とはどんな作品?改めて振り返るその歴史

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」は、秋本治さんによる警察コメディ漫画です。 東京・葛飾区亀有を舞台に、型破りでお金儲けが大好きな警察官・両津勘吉と、その同僚たちが繰り広げるドタバタ劇と人情あふれるエピソードが長年にわたり支持されてきました。

作品は1976年9月から「週刊少年ジャンプ」で連載がスタートし、2016年まで約40年間、一度も休載することなく連載された長寿作品としても知られています。 巻数も非常に多く、ジャンプを代表する国民的漫画として定着しました。

アニメ版は1996年にテレビアニメとして放送開始し、2004年までにレギュラー放送だけで300話以上が制作されました。 その後もスペシャル番組や特番が不定期に制作され、2016年にも新作アニメが放送されています。 今回発表された「新こちら葛飾区亀有公園前派出所」は、本格的な新作としては約10年ぶりのアニメ化となります。

連載50周年イヤーに向けた大型プロジェクト

こち亀は、2026年に連載開始50周年という大きな節目を迎えます。 この記念すべきタイミングに合わせて、今回の新アニメプロジェクトが立ち上がりました。

公式発表では、「連載開始50周年記念 新アニメプロジェクト」として「新こちら葛飾区亀有公園前派出所」が紹介されており、今後もアニメだけでなく、さまざまな形で50周年を祝う取り組みが展開されることがうかがえます。 既に連載50周年記念ロゴも制作されており、作品全体を通じたアニバーサリー企画が準備されていることが伝えられています。

また、こち亀の最新情報を発信するための作品公式Xアカウントや、連載50周年記念特設サイトも開設されています。 今後、放送時期やキャスト、追加ビジュアル、イベント情報なども、順次ここから発信されていくと見られます。

『Mr.Clice』アニメ化決定――秋本治作品への注目がさらに高まる

こち亀新アニメとあわせて注目を集めているのが、秋本治さんの別作品『Mr.Clice(ミスタークリス)』のアニメ化決定です。 『Mr.Clice』は、秋本さんが手がける爽快なスパイアクション作品で、連載40周年記念としてアニメ化が発表されています。

『Mr.Clice』は、スパイとして活躍するキャラクターを主人公にした作品で、アクションとユーモアが同居した軽快な作風が特徴です。 今回のアニメ化は、こち亀と同じく長年愛されてきた秋本作品への再評価と、新たな世代への発信という意味合いを持っています。

こち亀の新アニメプロジェクトと、『Mr.Clice』のアニメ化決定が同じタイミングで報じられたことで、秋本治作品全体への注目が一気に高まっているといえるでしょう。 こち亀でおなじみの作風に親しんだファンが、別作品にも関心を広げるきっかけにもなりそうです。

「新こち亀」はどんな作品になる?期待されるポイント

今回の新アニメ『新こちら葛飾区亀有公園前派出所』は、具体的な放送時期やストーリー構成などはまだ明かされていません。 しかし、すでにわかっている情報から、いくつかの注目ポイントが見えてきます。

  • 連載50周年記念としての特別感:長い歴史を持つこち亀だからこそ、節目の年にふさわしい内容や企画が期待されています。
  • 新キャストによる新しい表現:おなじみのキャラクターたちを、まったく新しい声優陣がどう演じるのかは大きな見どころです。
  • ぎゃろっぷ制作による「こち亀らしさ」の継承:過去のテレビアニメを手がけたスタジオが再登場することで、従来のファンも安心して楽しめる作りが期待されます。
  • 現代の葛飾・亀有とのリンク:ティザービジュアルに現在の金町浄水場取水塔が描かれているように、現代の風景や時代感をどう作品に取り込むかも注目されています。

とくに、こち亀は常に「その時代の最先端」をギャグとして取り込んできた作品でもあります。連載当時から、流行のガジェットや社会現象、ビジネスの話題などをいち早く取り上げてきたことでも知られています。そのため、新アニメでも現代ならではのネタや社会風刺がどのように描かれるのか、多くの視聴者が関心を寄せています。

ファンにとっての「帰ってきたこち亀」、そして新しい入口に

長年こち亀を愛してきたファンにとって、今回の新アニメプロジェクトは、「懐かしさ」と「新しさ」が同時に味わえる特別な企画となりそうです。かつてアニメをリアルタイムで見ていた世代にとっては、舞台となる亀有や両津勘吉たちとの再会の場となり、新キャストによる新鮮な演技がどのように作品を彩るのかを楽しみにできるでしょう。

一方で、連載終了から年月が経ち、こち亀をリアルタイムで知らない子ども世代にとっては、「新こち亀」が作品との初めての出会いになる可能性もあります。そうした意味で今回の新アニメは、こち亀の新たな入口としての役割も担うことになります。

さらに、『Mr.Clice』のアニメ化決定も含めて、秋本治さんの作品世界に触れる機会が増えることで、これまでこち亀しか知らなかった人が別の作品へ、あるいはその逆の流れも生まれていきそうです。

今後の情報解禁に注目

現時点で発表されている主な情報は、タイトル・制作スタジオ・新キャスト起用・ティザービジュアル・50周年記念プロジェクトとしての位置付けなどにとどまっています。

今後は、新キャストの発表(2026年9月予定)をはじめ、放送媒体や放送時期、オープニング・エンディングテーマ、原作エピソードのどのあたりを中心に描くのかといった詳細が、順次公式サイトや公式Xアカウントなどで明らかにされていく見通しです。

長年にわたり日本中で愛されてきた「こち亀」が、50周年という節目に「新」アニメとしてどのような姿を見せてくれるのか。そして同じタイミングで動き始めた『Mr.Clice』アニメ化とあわせて、秋本治作品からますます目が離せない状況になっています。

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