宇垣美里、“水着は一生ない”発言を覆したランジェリー解禁 知性派とあざと路線の間で揺れる女優道

宇垣美里さん――かつて「水着は一生ない」と明言していた人気アナウンサーが、主演ドラマで自身初となるランジェリー姿を披露し、芸能界やファンの間で大きな話題となっています。その背景には“知性派”としての理想と、時代の波に乗るための“あざとい系”路線への葛藤が垣間見えます。本記事では、ドラマの内容や宇垣さんのこれまでの歩み、そして注目される“路線変更”について詳しくご紹介します。

ドラマ『できても、できなくても』で挑んだ新境地

2025年10月9日、テレビ東京系でスタートした深夜ドラマ『できても、できなくても』。この作品で主演を務める宇垣美里さんが見せた役柄と芝居が、視聴者の間で強いインパクトを残しました。

  • テーマは“不妊症”という社会的課題。主人公・桃生翠はブライダルチェックで不妊を告げられ、婚約者には去られてしまいます。「#1 婚約破棄どん底からリスタート」という放送回タイトル通り、人生の壁に直面する主人公の物語がはじまります。
  • 続くシーンでは職場での心ない噂や言葉に心を痛めた翠が、街で年下の男性・月留真央(山中柔太朗)に救われる場面が。「待って…待って 何もしないの?」「行かないで…」といった印象的なセリフが並びます。
  • クライマックスでのベッドシーンでは、3分間にわたる大胆な演技を披露。20回以上のキスを交わし、谷間があらわになったランジェリー姿の宇垣さんが描かれます。「着けなくていいよ、それ。私、大丈夫なの」とささやくシーンはこれまでの“清楚で知的”というイメージを大きく覆すものでした。

なぜ“絶対ないはず”のランジェリー姿を解禁?

2019年、TBS退社直前にバラエティ番組『サンデー・ジャポン』で「水着は一生ない」と繰り返し否定していた宇垣さん。その発言は事実上の“イメージを守る宣言”として捉えられていました。しかし今回、その信念を覆すかたちでの路線変更となりました。

  • ファンやネット上の賛否両論:「アナウンサーやめてやりたかったことがこれ?」「エロは嫌だったんじゃ…」という困惑や、「ファンにとっては嬉しい」など様々な声が寄せられています。
  • 宇垣さん本人は“謎めいた存在”を目指し、脱ぐことなく自分らしさを貫いてきました。フォトエッセーや漫画誌のグラビアでも過度な露出は控えてきた一方で、「ポスト田中みな実」とも喧伝される中、それと比較されることや“あざとい系”レッテルへの抵抗があったとみられています。
  • しかし近年、後輩アナウンサー森香澄さんが“あざと路線”で大ブレイク。宇垣さん自身のポジションがあいまいになり、結果として今回の大胆なランジェリー解禁に踏み切ったのではないかという見方もメディア、芸能関係者から指摘されています。

知性派と“あざと路線”の狭間で

宇垣美里さんは、ただアイドル的な魅力を武器にしているわけではなく、知的なコメントや発信力にも定評があります。しかし、「知性派・反あざとい系」にこだわり続けることで、逆に存在がぼやけてきてしまったとも評されています。

  • 「どんな人なんだろうと思われる謎の人でありたい」――これは本人が語ったフリー転身直後の本音。しかし芸能界では求められるイメージや“型”が固定されやすく、生き残る上での“路線変更”は不可欠な時期に差しかかっていたのかもしれません。
  • 実績としてはテレビドラマ13作目の主演となり、決して女優道が途切れたわけではありません。ただ、かつてのロールモデルに倣うかたちでなく、宇垣さんならではの“強み”を求めて新たな挑戦を試みている段階といえそうです。

第2話以降、“主演女優”としての真価は問われるか

ドラマはまだ始まったばかり。ベッドシーンやランジェリー姿といったセンセーショナルな話題だけにとどまらず、「社会派テーマ」や宇垣美里さんの“演技力”にもファンや視聴者の目は向けられています。今後、どのように“芯の強い女性像”や“知性と色気”のバランスを見せてくれるのか、第2話以降が真価を問われる展開となりそうです。

まとめ:時代と向き合う宇垣美里、迷いと決断の先へ

アナウンサー時代には描かれることのなかった宇垣美里さんの“迷い”や“決断”。「一生ない」と宣言し続けた自らの枠を壊し、新たな表現の舞台へ一歩を踏み出す彼女の姿は、多くの人の心を動かしています。

知性派としての誇り、「あざと可愛い」系への葛藤、そして芸能界での生存戦略――宇垣美里さんのこれからにも目が離せません。

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