玉山鉄二主演「マッサン」再放送で再び脚光 第7・10・11回の見どころをやさしく解説

NHK連続テレビ小説「マッサン」の再放送が始まり、主演の玉山鉄二さん演じる主人公・亀山政春に、改めて注目が集まっています。
「マッサン」は、日本のウイスキー産業の礎を築いた夫妻をモデルにした物語で、政春とスコットランド人の妻・エリーが、国産ウイスキーづくりという大きな夢に挑む姿を描いた作品です。

ここでは、話題となっている第7回(1月6日放送)第10回(1月9日放送)第11回(1月12日放送)の内容を中心に、物語の流れや見どころ、そして玉山鉄二さんの魅力を、なるべくわかりやすく丁寧に解説していきます。

「マッサン」とはどんなドラマ? 基本のおさらい

まずは、作品全体の背景を簡単に振り返っておきましょう。

「マッサン」は、2014年に初放送されたNHKの連続テレビ小説で、日本初の本格ウイスキーづくりに挑戦した一人の男性と、その妻の物語です。

  • 主人公:亀山政春(通称「マッサン」)/演:玉山鉄二
  • ヒロイン:妻エリー(スコットランド出身)/演:シャーロット・ケイト・フォックス
  • モデルとなった人物:竹鶴政孝と妻リタ(実在の夫婦)

政春はウイスキーの本場・スコットランドに渡り、醸造技術を学んだのち、現地でエリーと出会い結婚。
母国を離れ日本で暮らすことを決意したエリーと共に、政春は「国産初の本格ウイスキー」をつくるという夢に、全人生を懸けて挑んでいきます。

しかし、ふたりの前には、

  • 文化や言葉の違い
  • 家族の反対
  • 世間の偏見
  • 景気悪化や戦争など、激動の時代背景

といった数々の試練が立ちはだかります。

その中で、夫婦が支え合い、ぶつかり合い、ときに涙しながらも、夢をあきらめずに歩んでいく姿が、多くの視聴者の心をつかみました。

再放送で再注目される玉山鉄二の演技

再放送にあたって改めて評価されているのが、主人公・政春を演じる玉山鉄二さんの演技です。

政春は、広島の酒蔵の息子として生まれながらも、日本酒ではなく「ウイスキー」というまったく新しい酒づくりに心を奪われた人物。情熱は人一倍強い反面、頑固で不器用な面も持ち合わせています。

玉山さんは、

  • 夢に向かって真っすぐ突き進む熱さ
  • 家族や周囲との板挟みで揺れる繊細さ
  • 外国人の妻を必死に守ろうとする優しさ

といった複雑な感情を、表情や声のトーンで丁寧に表現し、政春というキャラクターに深みを与えています。

特に今回話題になっている第7回・第10回・第11回では、政春が家族・婚約・職場という、人生の大きな転機に直面する姿が描かれ、玉山さんの存在感が際立つエピソードとなっています。

第7回(1月6日放送):舞台は大阪へ 政春の帰国とエリー同伴での波紋

ここからは、それぞれの回の内容を順に見ていきます。

第7回は、物語の舞台がスコットランドから大阪へと移り、政春とエリーの日本での生活が本格的に動き出す重要な回です。

大阪・住吉酒造での新たなスタート

スコットランドでの修行を終えた政春は、日本に戻り、大阪の酒造会社・住吉酒造で働くことになります。

帰国した政春を、住吉酒造の面々は温かく迎えます。
ウイスキーの本場で学んできた若き技術者としての期待も大きく、政春に向けられる視線は明るいものでした。

妻エリー同伴で状況が一変する理由

しかし、政春が連れて帰ってきた妻エリーの存在が、状況を大きく変えてしまいます。

  • エリーはスコットランド出身の外国人
  • 当時の日本では、国際結婚はまだ珍しく、偏見や戸惑いも多い時代
  • 言葉や習慣の違いもあり、周囲から理解されにくい

当初は仕事ぶりを期待されていた政春ですが、
「外国人の妻を連れている」「日本のしきたりになじまないのではないか」
といった空気が、次第に職場や周囲に流れ始めます。

政春としては、エリーを心から愛し、「夫婦で日本で生きていく」と決意しての同行でしたが、その思いがすぐには周囲に受け入れられない現実が、この回で静かに描かれています。

第7回は、

  • 「夢を追う技術者」としての政春
  • 「異国の地で生きる覚悟」を持ったエリー
  • 「まだ外国人に慣れていない日本社会」

この三者のギャップが浮き彫りになり、後の物語につながるすれ違いと緊張感の始まりを感じさせる回になっています。

第10回(1月9日放送):婚約反故危機? 優子が突きつける「過酷すぎる条件」

第10回では、政春の過去と、彼を取り巻く婚約問題がクローズアップされます。

政春と優子の「婚約」の行方

政春にはかつて、優子という女性との婚約話がありました。優子は政春の縁談の相手であり、日本での将来を共に歩むはずだった存在です。

ところが政春は、スコットランドで出会ったエリーと恋に落ち、結婚。
結果として、優子との婚約は事実上反故となってしまいます。

第10回では、その事実がよりはっきりと浮かび上がり、優子の感情が爆発する展開となります。

ブチ切れた優子が政春に突きつけた条件

婚約を翻された形となった優子は、怒りと悲しみを抱えながら、政春に対して「過酷すぎる条件」を突きつけます。

内容の細部は放送の描写にゆだねられますが、その条件は、

  • 政春とエリーの関係性を揺るがしかねないもの
  • 政春に強い罪悪感と責任を突き付けるもの
  • 優子自身のプライドと心の傷がにじむ、厳しい要求

として描かれます。

優子の「ブチ切れ」ともいえる感情の爆発は、単なる怒りだけではなく、

  • 「自分は何だったのか」という虚しさ
  • 「置いていかれた」ことへの深い悲しみ
  • 周囲の目や、女性としての立場への不安

といった複雑な心情が絡み合ったものとして描かれます。

玉山鉄二が見せる「責任」と「迷い」の表情

この回での見どころのひとつは、優子の怒りの前に立たされる政春の表情です。

自分の選んだ道――エリーとの結婚と、ウイスキーへの夢。
その選択の結果として、優子を深く傷つけてしまった現実。

この二つの間で揺れる葛藤を、玉山鉄二さんは、激しく声を荒らげるのではなく、言葉にできない沈黙や、目線の揺れなどで繊細に表現しています。

第10回は、

  • 恋愛や結婚の「きれいごとでは済まない」部分
  • 誰かを選ぶことは、同時に誰かを傷つけてしまう現実

を、優子と政春の対立を通して浮かび上がらせる、印象的なエピソードとなっています。

第11回(1月12日放送):加速するイジメと、エリーが見つける「自分にできること」

第11回では、前回から続く緊迫した空気の中で、優子によるイジメがさらにエスカレートしていきます。

優子のイジメが加速する背景

婚約を破られた形になった優子は、怒りと悔しさの矛先を、政春だけでなくエリーにも向けるようになります。

文化も言葉も違う異国の妻であるエリーは、ただでさえ周囲から浮きがちな存在。
そこに優子の感情が加わることで、

  • 陰口や嫌味
  • 冷たい態度
  • ささいなことで責め立てるような空気

といったイジメが、じわじわと強まっていきます。

優子の行動は決して許されるものではありませんが、

  • 婚約者を突然奪われたというショック
  • 時代背景の中での女性の立場の弱さ
  • 周囲からの同情と好奇の混じった視線

など、彼女自身の苦しみも色濃くにじみ出ています。

エリーが考える「自分にできること」

一方で、イジメの対象となってしまうエリーは、ただ傷つくだけの存在ではありません。

異国の地で暮らすエリーにとって、

  • 言葉の壁
  • 生活習慣の違い
  • 周りからの偏見や誤解

は、毎日のように押し寄せる現実です。

それでもエリーは、

  • 「自分にできることは何か」
  • 「どうすれば周りに受け入れてもらえるか」
  • 「政春の夢を支えるには、自分はどうあればいいのか」

を必死に考えます。

第11回のタイトルにもなっている「自分にできること」という言葉には、

  • 新しい土地で生きる覚悟
  • 夫を支えたいという強い気持ち
  • 相手を変える前に、まず自分から歩み寄ろうとする優しさ

が込められています。

エリーは、完璧ではなく、ときには失敗もします。それでも、笑顔や行動を通して、少しずつ周囲との距離を縮めようとします。

夫婦の絆が試される局面

優子のイジメがエスカレートする中で、政春とエリーの夫婦の絆も試されます。

  • エリーが受けている仕打ちに、政春はどこまで気づけるのか
  • 仕事と妻の板挟みになったとき、政春はどんな行動を取るのか
  • エリーは、政春の夢を理解しながら、自分の心も守ることができるのか

これらの問いが、視聴者の胸にも突き刺さるように描かれます。

第11回は、

  • 偏見やイジメという重いテーマ
  • それでも自分なりに前を向こうとするエリーの健気さ

が絡み合い、「マッサン」というドラマが単なるサクセスストーリーではなく、人と人とのすれ違いと和解を丁寧に描いた作品であることを、改めて感じさせる回となっています。

3話を通して見えてくる「マッサン」の魅力

第7回・第10回・第11回を続けて見ると、「マッサン」というドラマの持ついくつかの特徴が、よりはっきりと見えてきます。

1. 夢と現実の間で揺れるリアルさ

政春には「日本で本格ウイスキーをつくる」という大きな夢があります。
一方で、

  • 家業である酒蔵の期待
  • 婚約相手・優子の存在
  • 外国人妻エリーを取り巻く偏見

といった現実も重くのしかかります。

夢を追う姿は眩しい一方で、その裏側には誰かの犠牲や涙がある――。
その「きれいごとではない部分」を、ドラマは丁寧に描き出しています。

2. 女性たちの感情が物語を動かす

優子の怒りやイジメ、エリーの不安や葛藤は、どれも感情的で生々しいものです。
しかしそれは、

  • 愛する人に裏切られた痛み
  • 異国で孤独と戦うつらさ
  • 「自分の居場所」を求める必死さ

から生まれたものであり、それぞれの立場から見れば「正しさ」も含んでいます。

「マッサン」は、政春のサクセスストーリーであると同時に、女性たちの人生ドラマでもあると言えます。

3. 玉山鉄二の存在感が支える物語

こうした複雑な人間関係の中心に立つのが、玉山鉄二さん演じる政春です。

政春は決して「完璧なヒーロー」ではありません。
時に迷い、時に弱さを見せ、ときどき大きな失敗もします。

だからこそ、

  • 夢に向かって不器用にあがく姿
  • 傷つけてしまった相手を前にして、言葉を失う表情
  • それでも諦めずに前に進もうとする背中

に、視聴者は自分自身を重ね、心を動かされます。

再放送をきっかけに、

  • 初めて「マッサン」を見る人
  • 当時リアルタイムで見ていた人

どちらにとっても、玉山鉄二さんの演技と、政春という人物の魅力を、改めて味わえるタイミングとなっています。

これから「マッサン」を見る人へのおすすめポイント

最後に、これから「マッサン」を見てみようかな、と思っている方に向けて、いくつかの見どころを挙げておきます。

  • 夫婦の物語として楽しめる
    文化も育ちも違う二人が、ぶつかりながらも支え合い、家族になっていく過程は、とても温かく、時に切なく描かれています。
  • 日本のウイスキー誕生の裏側を知れる
    お酒が好きな方はもちろん、普段あまりウイスキーに縁がない方でも、国産ウイスキーがどのような苦労の末に生まれたのか、その歴史の一端に触れることができます。
  • 人間ドラマとしての深み
    家族、恋愛、友情、仕事、戦争と平和――さまざまなテーマが絡み合い、「生きること」そのものを考えさせられる作品です。

第7回・第10回・第11回は、特に人間関係のもつれや心の揺れが丁寧に描かれた回であり、「マッサン」という作品の奥行きを感じるうえで、欠かせないエピソードだと言えるでしょう。

参考元