笠松将も大活躍!ドラマ「フェイクマミー」最終回直前、制作陣の思いとオフショットから見える魅力
TBS系金曜ドラマ「フェイクマミー」が、いよいよ最終回を迎えます。波瑠さんと川栄李奈さんのダブル主演で話題を集めてきた本作ですが、その中で強烈な存在感を放ってきたのが、本橋慎吾役の笠松将さんです。
この記事では、最終回に向けた制作陣の思い、SNSなどで話題となっている笠松さんのオフショット、そして映像制作チームが語る制作哲学を、やさしい言葉で丁寧にまとめてご紹介します。
ドラマ「フェイクマミー」とは?物語とキャストのおさらい
「フェイクマミー」は、“母親なりすまし”という禁断の契約から始まる、ウソとトラブルだらけのファミリークライム・エンターテインメントです。
東大卒で現在求職中の花村薫(波瑠)と、元ヤンでスタートアップ「RAINBOWLAB」の社長として成功している日高茉海恵(川栄李奈)。まったく正反対の人生を歩んできた2人が、ある事情から「ニセママ契約」を結び、“母親”として世間をだますことになります。
物語には、茉海恵の娘・いろは(池村碧彩)が通う柳和学園のママ友たちや、仕事仲間、そして「RAINBOWLAB」を取り巻く大人たちが登場し、子育て、人間関係、仕事、そして罪が複雑にからみ合っていきます。
その中で笠松将さんが演じるのが、「RAINBOWLAB」買収を冷酷に進める本橋慎吾です。
第9話では、この本橋の買収工作が一気に物語を動かし、薫と茉海恵、そしてRAINBOWLABの運命を大きく揺さぶりました。
最終回のあらすじ:薫の自首と、“家族”の決断
最終回を前に、物語は大きな転機を迎えています。
第9話で、週刊誌によって「ニセママ疑惑」が報じられ、世間の注目が集まる中、薫は自ら罪を背負う選択をします。
薫(波瑠)が、茉海恵(川栄李奈)を脅して“ニセママ”になりすましていたと自首したことで、世間の目は大きく変わります。
被害者としての茉海恵や、彼女が率いるスタートアップ「RAINBOWLAB」に対して、同情や擁護の声が強まっていきます。
一方、いろはが通う柳和学園では、これまで「ニセママ」騒動の渦中にいたいろはについて、復学を検討する動きが出てきます。
しかし、それは同時に、薫がすべての罪をかぶる形でもありました。
「薫だけに全てを背負わせたくない」。
そう感じた茉海恵、そして彼女のパートナーである竜馬(向井康二)、さらに智也(中村蒼)ら、柳和学園で薫が「ママ」として出会った仲間たちが、ついに立ち上がる決意を固めます。
ドラマ公式のあらすじでは、“フェイクマミー(ニセママ)契約の先に、「家族」を待ち受ける運命とは――。”という問いが掲げられており、ラストで描かれる「家族のかたち」に大きな期待が寄せられています。
制作陣が語る「最終回への思い」──見た人だけの“ご褒美”とは
ドラマの制作チームは、インタビューで最終回について「見た人だけのご褒美がある」と語っています。
これは、単に意外なオチがあるという意味だけでなく、ここまで物語を追いかけてきた視聴者が、登場人物たちの変化や選択から静かなカタルシス(心の解放)を感じ取れるような構成になっている、というニュアンスを含んでいます。
プロデューサーの中西真央さんは、最終回について、社会への問いかけとコメディ要素が「フェイクマミー」らしく両立している点を強調しています。
ハラハラする展開だけでなく、キャラクターの魅力や俳優陣の個性が、結末にどのような色を添えるのかも見どころだと語っています。
さらに、監督の一人である宮﨑萌加さんは、視聴者の反応をリアルタイムで見ながら、「どこに着地するのか分からないところも、最終回の魅力」だとコメント。
「ハッピーエンドなのか、予想外の結末なのか」というドキドキ感と同時に、女性の生き方や働き方、子育ての悩みといったテーマに、視聴者が自分を重ねて共感してくれている手応えを語っています。
こうした制作陣の言葉からは、「フェイクマミー」が単なる“ニセママ”騒動のドラマではなく、現代の子育てと家族、そして働く女性のリアルを真正面から描こうとしている姿勢が伝わってきます。
本橋慎吾役・笠松将に注目!冷酷なビジネスマン像とオフショットとのギャップ
物語の中で、強烈な存在感を放ってきたのが、笠松将さん演じる本橋慎吾です。
彼は、「RAINBOWLAB」に対して冷酷な買収工作を仕掛ける人物として描かれ、第9話ではその動きが一気に表面化。RAINBOWLABと日高茉海恵を追い詰め、薫と茉海恵の関係にも大きな影を落としました。
クールで容赦のないビジネスマンとして登場する本橋は、ネット上でも「怖い」「冷たいのにカッコいい」といった声が上がるなど、視聴者に強い印象を残しています。
その一方で、撮影現場から届けられるオフショットでは、作品内の冷徹さとはまったく違う、柔らかい笑顔や共演者との楽しげな姿が紹介され、ファンを喜ばせています。
SNSなどでは、「いろんなしょーちが観られて幸せ」といったファンのコメントも見られ、役としての笠松将と、素の笠松将のギャップを楽しむ声が多数寄せられています。
こうした反応は、ドラマでのキャラクター造形がいかに説得力を持っているか、そして笠松さんが細やかな芝居で本橋という人物を立ち上げているかの証でもあります。
現場を支える映像制作チームのこだわり
「フェイクマミー」では、演出・撮影・照明といった映像制作の各セクションも、高い熱量と明確な哲学を持って作品づくりに臨んできました。
制作チームのインタビューでは、「どう撮るか」「どう見せるか」という技術的な判断だけでなく、キャラクターの心情や、視聴者にどんな感情を抱いてほしいかといった点も重視していることが語られています。
たとえば、あるシーンでは当初、いろはがジュースを作る姿と、屋上にいる薫のカットを交互につなぐ予定だったそうですが、川栄李奈さんと相談したうえで、「いろはを見守る芝居」を追加したとのことです。
すると、楽しそうないろはを見つめる茉海恵の目に自然と涙が浮かび、その瞬間をカメラがしっかりと捉えました。
このように、現場でのコミュニケーションや役者のアイデアを柔軟に取り入れることが、ドラマ全体の温度感や説得力につながっています。
また、ママ友たちが集う場面や、RAINBOWLABのオフィスシーンなどでは、照明やカメラワークを通して、登場人物同士の「距離感」や「温度差」が丁寧に表現されています。
ママ友同士の緊張感ある会話の場面では少し冷たいトーン、家族として心が近づくシーンではやわらかい光、といった形で、視覚的にも感情の変化を感じ取れるように工夫されています。
「ママ友」と「家族」をどう描いたのか
制作陣はインタビューの中で、「ママ友」という存在の難しさについても触れています。
ドラマの中には、さまざまなタイプのママ友が登場し、そこには現実の子育て世代が直面しがちな人間関係やトラブルが、少しデフォルメされながらもリアルに反映されています。
例えば、本橋さゆり(田中みな実)の置かれた状況については、「現実で考えるとつら過ぎて耐えられない」という声も制作側から上がっており、登場人物のドラマチックな設定の裏に、現代社会の厳しさや孤立感があることを示しています。
最終回では、こうしたママ友関係がどのように動いていくのかも、重要な見どころのひとつとされています。
「ニセママ」という突拍子もない設定でありながら、「自分だけじゃない」と思えるような心の支えになればという思いが、このドラマには込められています。
最終回を前にした視聴者の期待と、笠松将の“存在感”
最終回の放送を前に、SNSなどでは、「どうなるんだろう」「ハッピーエンドであってほしい」といった声に加え、「本橋が最後に何をするのか気になる」という意見も見られます。
笠松将さん演じる本橋慎吾は、RAINBOWLABを追い詰める“冷酷な敵”として登場しましたが、その一挙手一投足が物語の緊張感を支える大きな要素となってきました。
ドラマのオフショットでは、共演者との笑顔あふれる写真や、撮影の合間に見せるリラックスした表情など、作品本編とはまた違った「素の笠松将」に触れられる機会も増えています。
ファンからは、「役とのギャップがたまらない」「こわい本橋も、オフの笠松さんも両方好き」といった反応が寄せられ、作品を通じて笠松さんの新たな魅力を発見したという声も少なくありません。
こうした役と本人のギャップは、ドラマをより深く味わううえでも大きなポイントです。
冷徹なビジネスマンを成立させる裏側には、繊細な芝居や、監督・スタッフとの綿密なやり取り、そして共演者との信頼関係があることが、オフショットからも伝わってきます。
「フェイクマミー」が投げかけるもの
「フェイクマミー」は、“ニセママ契約”というユニークな枠組みを通して、家族とは何か、母親とは何か、そして働く女性はどう生きていくのかといったテーマを問いかけてきました。
最終回では、薫と茉海恵、いろは、そして彼らを取り巻く大人たちが、それぞれの立場から「本当の選択」を迫られることになります。
笠松将さん演じる本橋慎吾も、その中で「敵」としてだけでなく、現代社会のビジネスの厳しさや、会社という枠組みの冷たさを体現する存在として、大きな意味を持っています。
ドラマ全体を通して見ると、彼の存在があったからこそ、RAINBOWLABの価値や、そこに集う人々の絆が、よりくっきりと浮かび上がっているとも言えるでしょう。
最終回のオンエアを前に、これまでのエピソードやインタビュー、オフショットを振り返ることで、「フェイクマミー」という作品の奥行きと、笠松将さんをはじめとしたキャスト陣、それを支えるスタッフの熱い思いを、あらためて感じ取ることができそうです。



