伊藤万理華、NHK夜ドラ『いつか、無重力の宙で』で元天文部の女性役に挑戦——宇宙と人間ドラマ、人生へのロマンを描く最新作
伊藤万理華さんが主演を務めるNHKの夜ドラ『いつか、無重力の宙(そら)で』が2025年9月30日より放送開始され、大きな話題を集めています。
本作で伊藤さんは、高校時代の天文部をきっかけに宇宙の魅力に強く惹かれて育った女性を演じ、夢や挫折、そして再生と成長の物語を等身大で表現しています。
新たな宇宙ドラマの魅力——夜ドラ『いつか、無重力の宙で』とは
NHKの「夜ドラ」枠として放送される『いつか、無重力の宙で』は、宇宙や天文、そして「夢を諦めること、再び歩き始めること」の葛藤を丁寧に描いたヒューマンドラマです。
多彩なキャストとともに、生きること・自分を見つけ直すことの大切さをやさしいトーンで伝え、その内容は世代を超えて多くの共感を呼んでいます。
- 主演:伊藤万理華(元天文部・主人公役)
- 共演:森田望智(宇宙飛行士の夢を断念した30代女性役)、片山友希(水原周役) 他
- 放送日時:2025年9月30日 22:45~23:00(NHK 総合)
伊藤万理華さんが語る「宇宙」のロマンと役づくり
元乃木坂46のメンバーであり、俳優として幅広く活躍中の伊藤万理華さん。本作で演じるのは、子供の頃に星空に心を奪われ、天文部での活動を通じて「宇宙に夢を抱き続けてきた女性」です。
伊藤さん自身も、取材の中で「宇宙は本当にロマンがあるもの。日常生活に追われていても、夜空を見上げれば自分のちっぽけさや、逆に生きていることの大きな意味を感じる」と宇宙への思いを語っています。
「リハーサルの段階から、星座や宇宙の本をたくさん読みました。台本を読んでいると、主人公の気持ちが昔の自分と重なるように思えました」とも振り返り、「過去に諦めかけた夢や叶わなかった思いが、このドラマの舞台で新たな希望に変わる瞬間を演じることは自分自身にとってもチャレンジでした」とも明かしています。
森田望智さん、片山友希さん——脇を固める個性あふれる共演陣
今作には伊藤万理華さんに加え、実力派の俳優たちが顔を揃えています。
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森田望智さんは、かつて宇宙飛行士を目指しながらも夢を断念した30代女性を演じています。
森田さんはインタビューで「夢をすっぱり諦めたように見えて、実は心の中ではずっと強さと、諦めない気持ちを持ち続けている芯の強い女性像を意識しました」と役柄への想いを明かしています。彼女の内面の変化、そして再び一歩踏み出す勇気へのプロセスがドラマの中盤以降大きな見どころとなっています。 - 片山友希さんは水原周役として、物語の様々な局面で主人公や森田さん演じる女性と深く関わっていきます。片山さんはNHK公式インタビューで「それぞれの心の葛藤や夢への向き合い方を、リアルに受け止めながら表現することを大切にしている」と語っており、微細な表情や台詞の1つ1つが、視聴者の心を優しく揺さぶります。
「宇宙」と「地上」—ドラマの中を彩る二つの世界観
『いつか、無重力の宙で』は、ロケットや宇宙船、天体観測など宇宙そのもののロマンを映像美で表現しつつ、日常に根差した心の成長ドラマでもあります。
脚本は、現代女性の心情に寄り添うことを重視しながら、同時に誰もが見上げる夜空に「それぞれの夢や過去」を重ね合わせる演出が光っています。
例えば、主人公が過去の自分と丁寧に向き合い、新たに「小さな一歩」を踏み出す場面や、大切な人とのさりげない会話の中に、人生のヒントや「前へ進む力」が巧みに散りばめられています。
世代と性別を超えて——視聴者の共感が広がる理由
放送開始後、番組は若い世代から大人世代まで幅広い層に支持されており、SNS等でも「これは私たちの物語」「夢を追うことの切なさと素晴らしさが胸に響く」「キャストたちの自然体の芝居が素敵」といった多くの反響が寄せられています。
- 夢を諦めた経験のある人が、もう一度前を向く勇気をもらえる
- 宇宙や天文に特別な興味がなくても、人生全体のテーマとして「共感」できる
- 登場人物の心の揺れ動きが丁寧に描かれているため、リアルな人間ドラマとして見ごたえがある
作品に込められたメッセージ——「人生は何度でもやり直せる」
脚本・演出は、「誰もが人生の途中で足を止めたり、夢に届かなくなったと感じる瞬間がある。しかし、過去の選択や失敗を悔やむ必要はない。自分をもう一度信じ直すこと、今ここから始める勇気を持つことこそが大切だ」という普遍的なメッセージを軸に描かれています。
また、宇宙という大きなテーマを背景にすることで、「人間の小ささ」や「人と人とのつながり」の重要性も浮かび上がらせています。
今後の展開と見どころ
これから物語は佳境に入り、各登場人物がそれぞれの気持ちに整理をつけ、「もう一度、夢に手を伸ばす」ために、新たな決意と行動を見せます。「失ったもの」「見過ごしていたもの」「心の支え」など、さまざまなテーマが登場し、視聴者一人ひとりの「自分だけの星座」を見つけるきっかけとなることでしょう。
特に伊藤万理華さんが最後に「夜空をゆっくりと仰ぐ」場面や、子供の頃に描いた夢と「今の自分」を静かに重ね合わせるシーンは見逃せません。
伊藤万理華さんの今後の活躍にも注目
本作をきっかけに、伊藤万理華さんは「宇宙」という壮大なテーマを入り口に、より多様な役柄や世界観へと活躍の場を広げていくことでしょう。今後の彼女の表現力やチャレンジにも大いに期待が寄せられています。
『いつか、無重力の宙で』は単なるドラマ作品を超えて、「自分自身と向き合い、一歩を踏み出す勇気」をそっと背中押してくれる物語です。ぜひ、今夜も「無重力の宙」へ思いを馳せてみてください。