2025年メイシーズ・サンクスギビング・デー・パレード、今年も盛大に開催

ニューヨークの秋の風物詩である第99回メイシーズ・サンクスギビング・デー・パレードが、2025年11月27日(木曜日)に開催されました。毎年11月の第4木曜日に行われるこのパレードは、アメリカ全土から注目される伝統行事であり、今年も多くの観客とテレビ視聴者を魅了しました。

パレードの基本情報

開催日時と時間帯

2025年のサンクスギビングデーパレードは、11月27日の朝8時30分からお昼12時まで行われました。東部標準時の朝8時30分からは、NBC放送とPeacockストリーミングサービスで全米に生中継されました。さらに午後2時からはアンコール放送も予定されていました。

パレードルートと見学ポイント

パレードはニューヨークのアッパーウェストサイド、セントラルパークの西側77丁目からスタートします。セントラルパークウエストを南下した後、コロンバスサークルを経由して6番街に進み、ミッドタウンのメイシーズ本店がある34丁目のヘラルドスクエアまで、約4kmにわたって行進します。

沿道での見学は朝の早い時間から可能で、多くの観客が午前6時から場所取りを開始します。特にセントラルパークウエストの75丁目から61丁目の区間は人気のある見学ポイントとなっています。また、コロンバスサークルと6番街の間、59丁目の南側もパレード全体を見渡しやすいおすすめの場所として知られています。

視聴方法と放送情報

テレビ放送とストリーミング

パレードはNBCテレビで全米生中継されました。また、Peacockストリーミングサービスでも同時配信されため、インターネット環境があればどこからでも視聴することが可能でした。人気の司会者サバンナ・ガスリー、ホダ・コトブ、アル・ローカーがTODAYショーのチームとして今年も司会を務めました。

パレード前夜の11月26日午後8時には、NBC・Peacockで「Countdown to the Macy’s Thanksgiving Day Parade」という特別番組が放送され、フロート、バルーン、マーチングバンドの舞台裏に密着する内容が紹介されました。

現地での観覧オプション

ニューヨークを訪れた観客向けに、複数の有料観覧オプションが提供されました。Gotham Hallではプライベート屋外の観覧エリアでパレードを鑑賞でき、豊富なブランチアイテムやオープンバー、ライブエンターテインメントを楽しむことができました。また、パレードルート沿いの屋内施設からは、床から天井まである窓を通じてパレードの景色を眺めることができ、ブランチやカクテルを楽しみながら観覧することも可能でした。

今年の見どころ:新しいキャラクターとパフォーマンス

新登場のバルーンとフロート

2025年のパレードでは、多くの新しいキャラクターバルーンが初登場しました。特に注目を集めたのが、アート玩具の「Labubu」(ラブブ)です。このかわいらしいキャラクターは、メイシーズのサンクスギビングデーパレード史上初となる登場となりました。

このほか、「トイ・ストーリー」のバズ・ライトイヤー、懐かしのアーケードゲーム「パックマン」、任天堂の「マリオ」、「シュレック」のオニオンキャリッジなど、世代を超えて愛されるキャラクターたちが巨大バルーンとして登場しました。

新しいフロートは全部で6つが初披露されました。レゴをテーマにしたフロート、リンツチョコレートのフロート、人気ドラマ「ストレンジャー・シングス」をテーマにしたフロートなど、子どもから大人まで楽しめる多彩なラインナップが用意されました。

K-POPとブロードウェイの豪華パフォーマンス

今年のパレードでは、K-POPアイドルグループ「Demon Hunters」も初参戦しました。これまでのパレードでは見られなかったK-POPアーティストの登場により、グローバルな音楽シーンを代表するパフォーマンスが実現しました。

ブロードウェイからは注目の3作品が参加することが発表されました。演出面では、振付師ミア・マイケルズがメイシーズ・ハウス・ダンサーとともに、ターキーとサンタクロースの到着シーンを手掛けました。また、伝説的な振付師バヨーク・リーがクリエイティブディレクターを務める「コーラスライン:ネクスト・ジェネレーション」のパフォーマンスも大きな見どころとなりました。

音楽パフォーマンスの面では、シアラ、ロックバンドのフォリナー、ラッパーのリル・ジョン、伝説的なファンクバンド「クール・アンド・ザ・ギャング」、ヒップホップアーティストのバスタ・ライムス、ミッキー・ガイトン、シンガーのテヤナ・テイラーなど、多彩なジャンルのスターたちが登場予定でした。

パレード前日のバルーン展示会

パレード当日の興奮に先立ち、11月26日の午後1時から午後6時まで、セントラルパークでバルーン展示会が開催されました。この展示会は無料で、セキュリティチェックを通過した後、自由にバルーンを見学することができました。見学後の出口は自然史博物館に近い82丁目または86丁目に設けられていました。

アメリカの伝統的なホリデーシーズンの幕開け

メイシーズ・サンクスギビング・デー・パレードは、単なるパレードではなく、アメリカ全土のホリデーシーズンの幕開けを飾る重要な行事です。毎年数百万人がニューヨークの沿道で、またはテレビを通じてこのパレードを楽しみ、感謝の気持ちを表現する時間を過ごします。

2025年の第99回パレードも、新しいキャラクターの登場、グローバルな音楽アーティストの参加、ブロードウェイの豪華なパフォーマンスなど、多くの工夫と創意工夫を凝らした内容となり、観客たちに感動と喜びをもたらしました。この伝統は今後も続いていくでしょう。

パレード情報のまとめ

2025年のメイシーズ・サンクスギビング・デー・パレードに関する詳細な情報は、メイシーズの公式ウェブサイトで確認することができます。来年以降、このパレードを訪れたい方や、テレビやストリーミングで観覧したい方は、事前に公式サイトで最新情報をチェックすることをお勧めします。アメリカの文化的な伝統を感じさせてくれるこのパレードは、一生に一度は実際に見てみる価値がある体験となるでしょう。

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