「キングオブコント2025」はしずる復活、や団の追撃、王者ロングコートダディの真骨頂
2025年10月11日、TBS系で放送された『キングオブコント2025(KOC)』は、日本一のコント師を決める大会として大きな盛り上がりを見せました。今回の決勝進出組は、青色1号、うるとらブギーズ、元祖いちごちゃん、しずる、トム・ブラウン、ファイヤーサンダー、ベルナルド、レインボー、ロングコートダディ、や団の計10組。このなかで、とくに注目されたのが、王者に輝いたロングコートダディ、しずる、や団の3組でした。
しずる、9年ぶりの決勝進出で新境地を模索
しずるは、9年ぶり5回目の決勝進出。過去の実績もさることながら、独特な空気感と巧みな身体表現で、会場を釘付けにしました。決勝当日は「セリフはほとんど無し、BGMに合わせて口の動きと動作だけで惹き込む」という、しずるならではのネタを披露。審査員や観客の評価も高かったのですが、残念ながらファイナルステージ進出はなりませんでした。それでも、久々の“しずる節”は、ファンを感動させました。
周囲からも「評価が二分されたけど、ハマる人にはとことんハマる」という声が多く、今大会での存在感は非常に大きかったといえるでしょう。
や団、4年連続決勝進出でロングコートダディに一歩及ばず
や団は、4年連続4回目の決勝進出。今回も安定した評価を受け、ファイナルステージ進出を果たしました。1stステージの合計点は473点と、ロングコートダディの474点にわずか1点差で2位通過。審査員からの評判も高く「この3年で最高の出来」「まさにコントの頂点」と絶賛されました。
や団のネタは、ツイッターやnoteなどの感想欄でも「やはりレベルが違う」「面白すぎて鳥肌が立った」と、高い評価が寄せられています。ファイナルでも最後までリーチをかける姿は圧巻でしたが、最終的にはロングコートダディの前に敗れました。
ロングコートダディ、ついに日本一のコント師に
そして、今回の大会の主役となったのがロングコートダディです。2年連続4回目の決勝進出ながら、これまでタイトルと縁がなかった彼らですが、ついに「日本一のコント師」としての栄冠を手にしました。
決勝当日はトップバッターで登場し、勢いそのままに勝ち進んだ印象です。彼らの強みは「暗転」の使い方にあると評され、観客の期待感とリズム感を巧みに操るコントが光りました。審査員からも軒並み高評価を受け、1stステージで474点、トップ通過で臨んだファイナルでも圧倒的な貫禄で王座を奪いました。
大会後の取材で「4度目の正直で優勝できて本当に嬉しい」とコメントし、ファンや関係者から祝福の声が殺到しました。
「あちこちオードリー」で語られた“裏側”の熱いやりとり
10月中旬の『あちこちオードリー』では、今大会を特集したコーナーが設けられ、若林正恭と春日俊彰がさまざまなエピソードを紹介。とくに、ロングコートダディの“兎”こと堂前透さんの「本性」にツッコミを入れるなど、楽しいひとときとなりました。また、しずるの久々の決勝進出については、オーディエンスのみならず、他の芸人たちも「あのしずるが戻ってきた」と感慨深げに語っていました。
や団についても「年々ステージの密度が上がっている。来年こそは…」と期待の声が多数寄せられ、上位3組のそれぞれの個性がクローズアップされる機会となりました。
意外な一面も! 買い物の達人・ロングコートダディ
ロングコートダディの面白い一面も話題になりました。彼らは「買い物の達人」としても知られており、日常生活のなかで独自のこだわりを発揮。普段からコンビニやスーパーの陳列棚の研究もしていた過去がSNSで話題になり、コントのネタ作りにも役立っているようでした。
実際、本人たちも「日常の何気ないシーンからネタが生まれることが多い」と語っており、観察眼の鋭さがコントの質につながっている一因でもあるようです。
ほか注目のファイナリストも魅力炸裂
今回の大会で初決勝進出を果たしたトム・ブラウン、青色1号、元祖いちごちゃん、レインボー、ベルナルドもそれぞれ個性的なコントを披露。トム・ブラウンは「犬も喜ばせた」と話題になるほど、動物好きを惹きつけるネタを作り、会場を沸かせました。
また、ファイヤーサンダーは3年連続決勝進出を果たすなど、進化を続ける全10組の闘いが繰り広げられました。
ファイナルステージまでの道のりと審査員陣のコメント
審査員は飯塚悟志(東京03)、小峠英二(バイきんぐ)、秋山竜次(ロバート)、山内健司(かまいたち)、じろう(シソンヌ)という豪華メンバー。各審査員からは「ロングコートダディの完成度には驚いた」「しずるの身体表現は唯一無二」「や団は毎年進化している」など、高い評価が並びました。
ファイナルに向けて、しずるが点数で及ばなかったものの、大会全体を通じて印象的な存在感を示した点は特筆すべきでしょう。
観客からの反響とSNSの盛り上がり
大会終了後、テレビやSNSを中心に多くの感想が寄せられました。とくにロングコートダディの優勝については「やっと勝てた!」「あのコントは忘れられない」と祝福の声が続出。しずるについても「久々にしずるのコントが見られて感動した」というファンの声が増えました。
や団の進化を応援する声や、新進気鋭の組を応援する声も多く、コント界全体が盛り上がった大会となったことは間違いありません。
今後の展望とコント界の発展への期待
今回、ロングコートダディが日本一に輝いたことで、今後彼らの舞台や番組出演、さらにはCM出演など活躍の場がさらに広がると予想されます。また、しずるやや団の奮闘ぶりは、次回大会の話題性を高めており、ファンからの期待も大きいです。
中堅から若手までが競い合う『キングオブコント』は、コント市場の活性化と日本のお笑い文化の発展に大きく寄与しています。今後も個性豊かな芸人たちの活躍に注目が集まることでしょう。
おわりに
『キングオブコント2025』は、旧知の強者と新鋭たちが一堂に会し、コントの本質を再認識させる大会となりました。ロングコートダディの王者獲得、しずるの復活、や団の栄光までもう一歩、買い物の達人としての意外な一面……さまざまな側面から、お笑いファンには見逃せない内容だったのではないでしょうか。
今後も各コンビの成長と、コントというジャンルのさらなる発展に期待しましょう。最後に「しずる」を筆頭に、すべてのファイナリストの熱い闘いに感謝したいと思います。


