市川由紀乃、年末から新年へ――テレビ出演と特別公演で見せる“今”の輝き

演歌・歌謡界を代表する歌い手の一人として活躍を続ける市川由紀乃さんが、この冬から来年にかけて、テレビ番組への出演や特別公演など話題の企画に次々と登場します。
NHKの歌番組「はやウタ」への出演、三山ひろしさんとの特別公演、そして最新AI技術で“バーチャル美空ひばり”がよみがえるBS日テレの特別番組と、その活躍の場は実に多彩です。
ここでは、今ニュースになっている3つのトピックを中心に、市川由紀乃さんの最新動向を、わかりやすくご紹介します。

NHK「はやウタ」に出演 受賞曲「朧」をテレビで披露

まず注目したいのが、NHK総合「はやウタ」への出演です。2025年12月22日(月)の放送回に、市川由紀乃さんが登場します。

「はやウタ」は、早朝に放送される30分の音楽番組で、演歌・歌謡曲からミュージカルナンバーまで、幅広いジャンルの歌を楽しめる内容が人気を集めています。
司会はミュージカル俳優の井上芳雄さんと、NHKアナウンサーの宮﨑あずささん。軽妙なトークと、実力派歌手たちの歌唱がぎゅっとつまった構成が特徴です。

この日の放送には、日本を代表する名優里見浩太朗さん、元宝塚歌劇団雪組トップスターの望海風斗さん、そして演歌界の若手として注目を集める三丘翔太さんや山下絵里さんなど、ジャンルを越えた豪華メンバーが顔をそろえます。

中でも市川由紀乃さんは、「第58回日本作詩大賞」審査員特別賞を受賞した話題曲「朧」を披露します。
受賞歴を持つこの楽曲を、全国放送の歌番組でじっくり聴ける貴重な機会となりそうです。

「はやウタ」放送概要と見どころ

  • 番組名:NHK総合「はやウタ」
  • 放送日時:2025年12月22日(月) 前4:15〜4:45(全国放送)
  • 司会:井上芳雄、宮﨑あずさアナウンサー
  • 出演:里見浩太朗、市川由紀乃、望海風斗、山下絵里、三丘翔太
  • セットリスト:
    ・里見浩太朗「母を慕いて」
    ・市川由紀乃「朧」
    ・望海風斗「私だけに(ミュージカル『エリザベート』から)」
    ・山下絵里「水の都」
    ・三丘翔太「華のひと」

里見浩太朗さんは、昭和の香り漂う名曲「母を慕いて」を披露し、望海風斗さんはミュージカル「エリザベート」の代表曲「私だけに」を熱唱します。
演歌、歌謡曲、ミュージカルと、異なる世界で活躍するアーティストたちが一堂に会することで、番組全体がミニ音楽フェスのような雰囲気になりそうです。

市川さんの「朧」は、しっとりとした情感とドラマ性のある歌詞が印象的な一曲で、日本作詩大賞での評価が物語るように、歌詞とメロディの世界観が高く評価されています。
テレビを通して、その世界観にどっぷり浸れる時間になるでしょう。

三山ひろし×市川由紀乃 特別公演での共演が話題

次にご紹介するのは、三山ひろしさんと市川由紀乃さんによる特別公演です。
タイトルは、インタビュー記事などで紹介されている「三山ひろし特別公演 市川由紀乃特別出演 松竹新喜劇参加」というものです。

この公演は、演歌ファンだけでなく、芝居や喜劇が好きな方にとっても見逃せない内容となっています。
三山ひろしさんの座長公演的な位置づけに、市川由紀乃さんが「特別出演」という形で加わり、さらに松竹新喜劇のメンバーも参加する構成です。

三山さんと市川さんは、同じ演歌界で活躍しながらも、それぞれ違った魅力を持つ歌い手です。
三山さんは“けん玉演歌歌手”としても知られ、明るく人情味あふれるキャラクターが人気。一方、市川さんは、情感豊かな歌唱と端正なビジュアルで、多くのファンに支持されています。
その2人が同じステージに立つことで、歌の掛け合いやデュエット、さらには芝居パートでのやり取りなど、さまざまな化学反応が期待されています。

また、松竹新喜劇が参加することで、歌だけでなく、お芝居やコメディ要素も楽しめるのがこの公演ならではの魅力です。
物語仕立ての舞台の中で、市川さんがどのような役どころを演じ、どのような歌を届けてくれるのか、大きな注目が集まっています。

演歌と芝居が交わるステージの魅力

演歌と芝居の組み合わせは、昔から人気があるスタイルです。
人情喜劇や時代劇の物語の中に、演歌や歌謡曲が挿入されることで、歌の世界観がより深く伝わり、観客の感情移入も高まります。

市川由紀乃さんは、しっとりとしたバラードから力強い女歌まで幅広く歌いこなす歌手です。
その表現力豊かな歌声は、舞台の物語と重なったとき、より一層の説得力を持って響くことでしょう。
三山さんとのデュエットや、芝居のクライマックスで歌われる一曲など、会場ごとに“生ならでは”の感動の場面が生まれそうです。

BS日テレ25周年特番 “バーチャル美空ひばり”と共演へ

3つ目のニュースは、BS日テレ開局25周年記念特別番組への出演です。
番組タイトルは「令和に甦る美空ひばり~今日の我に明日は勝つ~」。2026年1月に放送が予定されています。

この特番には、市川由紀乃さんのほか、三山ひろしさん、梅谷心愛さん、加藤和也さん、五木ひろしさんなど、世代を超えた歌手や関係者が出演します。
さらに、最新のAI技術を用いて、昭和の大スター美空ひばりさんを“バーチャル”としてよみがえらせる試みがなされることも、大きな話題を呼んでいます。

番組では、美空ひばりさんの名曲の数々が、令和の時代に新たな形で届けられます。
AI技術により再現された“バーチャル美空ひばり”の歌声や姿に、現役の歌手たちがどう向き合い、どのように共演していくのかが注目ポイントです。

AIで甦る美空ひばりと、市川由紀乃の歌世界

美空ひばりさんは、戦後の日本を代表する歌姫であり、その歌声と存在感はいまなお多くの人の心に生き続けています。
昭和から平成、そして令和へと時代が移る中で、その楽曲は世代を超えて歌い継がれています。

最新のAI技術は、過去の音源や映像をもとに、声や歌い方の特徴を学習し、“もし今歌ったらどうなるか”という形で再現する取り組みとして注目されています。
この番組では、そのAI技術が活用され、“バーチャル美空ひばり”として、新たな映像表現や音楽体験が提供される予定です。

そこに参加する市川由紀乃さんは、単に昭和歌謡をカバーするだけでなく、現代の演歌・歌謡歌手として、どのように美空ひばりさんの作品と向き合うのかが見どころです。
歌のフレーズ一つひとつを大切に紡ぎ、感情豊かな歌声で聴かせる市川さんならではのアプローチで、名曲たちに新たな命を吹き込んでくれることでしょう。

また、同じく出演する五木ひろしさんや三山ひろしさんといった実力派歌手とのコラボレーションも期待されています。
世代の違う歌い手たちが、美空ひばりさんという“日本の歌の象徴”を軸に、一つのステージを作り上げていく様子は、音楽ファンにとって見逃せない瞬間となりそうです。

テレビ・ステージの両輪で広がる活動

今回ご紹介した3つのニュースから見えてくるのは、市川由紀乃さんがテレビ番組ステージ公演の両方で、精力的に活動を広げているということです。

  • NHK「はやウタ」では、受賞曲「朧」を通じて、早朝の視聴者に歌の世界を届ける。
  • 三山ひろし特別公演では、歌と芝居が一体となったステージで、新たな表現に挑戦する。
  • BS日テレ25周年特番では、“バーチャル美空ひばり”という最新技術とのコラボレーションに参加し、昭和の名曲を令和の視点から歌い継ぐ。

それぞれ内容も方向性も異なる場ですが、いずれも「歌で物語を届ける」という点では共通しています。
どのステージにおいても、市川さんの深い情感と丁寧なフレージングが、作品世界をより豊かに膨らませてくれるはずです。

視聴・観劇するときの楽しみ方

これから番組を視聴したり、公演に足を運んだりする方に向けて、少しだけ楽しみ方のポイントもご紹介します。

  • 歌詞に注目して聴く:
    「朧」をはじめ、今回取り上げられる楽曲は歌詞の世界観が非常に重要です。言葉の選び方や情景描写に目を向けると、より深く曲を味わえます。
  • 歌と芝居のつながりを感じる:
    特別公演では、物語の流れの中で歌が登場します。登場人物の心情の変化と、歌の歌詞がどのようにリンクしているかを意識してみると、舞台全体の印象が変わってきます。
  • 昭和と令和の橋渡しとして見る:
    美空ひばりさんの曲を扱う特番では、「当時」と「今」の違いに注目してみるのもおすすめです。編曲、映像表現、歌い手の解釈など、時代ごとの受け止め方の違いを感じることで、音楽の奥深さに気づかされます。

演歌・歌謡曲は、一見“昔ながら”のイメージを持たれがちですが、実際には最新技術とのコラボレーションや、多ジャンルとの融合など、常に新しい挑戦が続けられています。
その最前線の一つに、市川由紀乃さんが立っていると言えるでしょう。

これからの活躍にも期待

NHK「はやウタ」でのテレビ歌唱、三山ひろしさんとの特別公演、BS日テレの25周年記念特番での“バーチャル美空ひばり”との共演――。
今回のニュースは、いずれも市川由紀乃さんの歌手としての幅広さチャレンジ精神を物語るものとなっています。

伝統的な演歌のスタイルを大切にしながらも、新しい舞台や最新技術との出会いを通して、歌の表現を広げていく姿は、多くの音楽ファンにとって頼もしく、そして刺激的に映るはずです。
これからも、市川由紀乃さんがどのようなステージで、どのような歌の世界を見せてくれるのか、ますます目が離せません。

参考元