松岡広大、月9『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』第3話で悪徳税理士役に挑む――町工場・中小企業の現場に迫るサスペンス
話題の月9新作『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』、第3話に松岡広大が登場
2025年10月20日(月)、フジテレビの人気月9ドラマ『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』(通称「絶対零度」)の第3話が放送され、松岡広大さんが強烈な個性を放つ“悪徳税理士”役としてゲスト出演しています。今回、彼とともに町田悠宇さん、今井清隆さんも同エピソードを彩る重要な役で登場し、ドラマの緊張感を一層高めました。
『絶対零度』は2010年の第一作放送以来、犯罪捜査をリアルかつ大胆な視点で描き続けてきたシリーズです。時代の変化とともに巧妙化する犯罪の数々に、捜査機関がいかに立ち向かうかを描き、世代を超えて多くの支持を集めています。今作はシリーズ第5弾、「情報犯罪特命対策室(DICT)」という新たな舞台で、国民の生活を脅かす情報犯罪に立ち向かう姿が描かれています。
松岡広大が演じる「上村元也」――時代の闇を象徴する詐欺師像
松岡広大さんが演じるのは「上村税理士事務所」の税理士、上村元也(かみむら・もとや)役。上村は、経営難や後継者不足に悩む中小企業や町工場の相談相手として巧みに信頼を得ます。そして「外部の力を借りるべき」とアドバイスし、自身が勧める企業を紹介。しかし契約が決まると、会社の資金を抜き取って倒産に追い込むという卑劣な手口で企業を食い物にしてきた悪徳税理士です。形式上は“正当な契約”に見えるため、法のグレーゾーンを巧妙に突いた犯行。警察もなかなか手出しできず、長年にわたり犯罪行為を重ねてきたという設定です。
特に今話題となっている町工場・中小企業の“事業継承”問題に真正面から切り込み、日本社会が直面する現実と、ドラマが交錯します。多くの現場が後継者難や経営不振に悩む中、外部からの巧妙な誘いに惑わされてしまう――。『絶対零度』はこのリアルな社会問題を、サスペンスフルかつ心揺さぶるタッチで映し出しています。
松岡広大のドラマキャリアと今作での活躍
松岡広大さんは2012年のドラマデビュー以降、舞台や映画でも多くの主演・重要な役どころを経験し、その演技力の高さは各界から評価されています。2015年の舞台『ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」』で主人公・ナルトを演じたことで一躍注目を集め、劇団☆新感線『髑髏城の七人 Season月』やミュージカル『スリル・ミー』などでも高い評価を受けてきました。映画『沈黙の艦隊』シリーズでも印象的な演技を披露し、若手ながら幅広いフィールドで活躍する俳優です。
今回の『絶対零度』出演にあたり、松岡さんは「今作は現代社会の闇や人間関係の複雑さ、悪徳の連鎖について出演者とともに深く考えさせられる現場でした」とコメント。役柄の持つ大きな闇や葛藤を丁寧に演じきったことも、視聴者の間で話題となっています。
共演ゲスト:町田悠宇・今井清隆――悪のトライアングルが描く深層
第3話には町田悠宇さん、今井清隆さんも重要な“敵”として登場します。町田さんが演じるのは上村と結託する会社社長、今井さんは新興宗教の教祖という設定。それぞれの人物が持つ闇が絡み合い、「詐欺」「乗っ取り」「新宗教」と現代的な犯罪のリアルな姿が重層的に描かれるのも今エピソードの見どころです。
- 町田悠宇:会社社長役
企業の乗っ取りや経営破綻に加担し、上村とともに巧妙に犯罪計画を進行します。 - 今井清隆:新興宗教の教祖役
経営難のオーナーたちを“精神的救済”という名目で取り込み、財産を巻き上げていく冷酷な存在です。
この「悪のトライアングル」が「情報犯罪特命対策室(DICT)」、そして視聴者にどのように迫ってくるのか。シリーズ史上でも“NEXT STAGE”と位置づけられる内容です。
沢口靖子とゲスト陣の化学反応
『絶対零度』第3話の主人公はシリーズを通して大きな支持を集め続ける沢口靖子さん。DICTの中心メンバーで、事件解決の鍵を握る存在です。今回、奈美(沢口靖子)と一ノ瀬颯さん演じる南方は、上村元也の犯罪を暴くため動きます。しかし南方にとって上村は、なんと大学時代の親友でした。「かつて真面目で努力家だった友人が、なぜ悪徳税理士に?」。人間関係の交錯、後悔や怒り、葛藤を抱えながらも真実に迫る姿が描かれ、ハラハラする心理サスペンスとなっています。
困難なケースにも果敢に挑む奈美と南方、組織ではなく一個人の人生にも寄り添おうとする姿勢が「現代ドラマ」の新しさと共感を呼んでいます。社会性とエンターテインメント性を両立させている点も、シリーズの強みです。
「情報犯罪」をめぐる現代社会のリアルへの提言
今回のストーリーの大きな柱となっているのが、「町工場・中小企業経営者に迫る情報犯罪・詐欺事件」。現代日本社会における後継者不足や経営難といった問題、それに乗じて巧みな詐欺を働く外部者たち――現実にも起きている深刻な問題をドラマが鋭く抉り出します。「契約」「コンサルティング」「継承ビジネス」等、一見すると“善意”に満ちている言葉の裏に潜む利権と罠。その危険性と対策、そして個々人が直面する“現実的な選択”への警鐘も感じさせられる内容です。
社会背景の深掘りとドラマとしての面白さ、どちらも兼ね備えているのが本作ならでは。視聴者に「自分事」に感じてほしいという制作側の思いも伝わってきます。
松岡広大からのメッセージと今後への期待
松岡広大さんはゲスト出演に際し、「現代に生きる若い世代へ、そして家族や友人を思うすべての人々へ、気を付けること、守るべきことが何かを考えるきっかけになれば」と語っています。善悪の彼岸を超えてしまう人間の弱さ、社会が抱える構造的な課題を繊細に表現し、エンタメを超えて社会的なメッセージも込めています。
今後も本シリーズは、DICTの捜査チームがさまざまな「見えない情報犯罪」と対峙しながら、時に自らの信念にも揺れ動く姿を描いていきます。松岡広大さんらゲストキャストの熱演、新しい社会テーマへの挑戦からも、次回以降ますます目が離せません。
まとめ
- 『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』第3話は、松岡広大が悪徳税理士役でゲスト出演。町田悠宇、今井清隆とともに現代社会の闇に挑むシリアスな内容。
- 町工場・中小企業を狙う“継承ビジネス詐欺”に、DICT捜査チームが立ち向かう。
- 視聴者も「我が事」として考えさせられる社会的テーマ。見ごたえある心理サスペンスの傑作です。
- 沢口靖子、松岡広大、ゲスト陣の力強い演技、企画力にますます注目が集まっています。