第67回日本レコード大賞を彩る話題 指原莉乃の作詩賞、AKB48レジェンドたちの共演、&TEAMの特別国際音楽賞に注目
年末恒例の音楽アワード「第67回 輝く!日本レコード大賞」が今年も大きな注目を集めています。
特に話題となっているのが、元AKB48で現在はアイドルプロデューサーとして活躍する指原莉乃さんの作詩賞受賞、AKB48黄金期を支えたメンバーたちのレコ大出演決定、そしてグローバルボーイグループ&TEAM(エンティーム)の特別国際音楽賞受賞です。
この記事では、これらのニュースを中心に、第67回日本レコード大賞の見どころをやさしく整理してお伝えします。
指原莉乃、プロデューサーとしてレコード大賞「作詩賞」を受賞
まず大きなトピックスとなっているのが、指原莉乃さんの「作詩賞」受賞です。
第67回日本レコード大賞では、作詩賞に「とくべチュ、して」=LOVEが選ばれ、その作詞を手がけた指原さんが個人として表彰されました。
指原さんは、HKT48やAKB48グループでのアイドルとしての活動を経て、現在は=LOVE(イコールラブ)や≠ME(ノットイコールミー)などを手がけるプロデューサーとして活躍しています。
=LOVEの楽曲「とくべチュ、して」は、グループらしい可愛らしさと、恋心を素直に描いた歌詞が支持され、音楽ファンだけでなくアイドルファンの間でも高い評価を集めてきました。
日本レコード大賞の「作詩賞」は、その年に特に優れた歌詞を書いたクリエイターに贈られる重要な賞です。
その名誉ある賞を、かつて“アイドル側”だった指原さんが、現在は“プロデューサー兼作詞家”という立場で受賞したことは、大きな意味を持ちます。
アイドル時代から歌詞の世界観を大切にしてきた指原さんが、自身のプロデュースグループを通してレコ大に戻ってきた形となり、「雪辱」「恩返し」という言葉で語るファンも少なくありません。
また、作詩賞受賞曲として挙がった「とくべチュ、して」は、歌唱を担当した=LOVEにとっても大きな勲章です。
グループにとって、日本レコード大賞という場で名前が刻まれることは、アイドルとしてのステップアップの証とも言えるでしょう。
AKB48“神7”メンバーがレコ大に集結 代表曲を披露へ
もうひとつ、ファンの間で大きな話題となっているのが、AKB48のレジェンドメンバーたちのレコード大賞出演決定のニュースです。
報道によると、前田敦子さん・高橋みなみさん・小嶋陽菜さん・指原莉乃さんといった、AKB48黄金期を象徴するメンバーが『レコ大』のステージに登場し、AKB48の代表曲を披露する予定だとされています。
AKB48はこれまで、日本レコード大賞で大賞を受賞した経験もあり、2010年代を代表する国民的アイドルグループとして、日本の音楽シーンに大きな影響を与えてきました。
その中でも前田敦子さん、高橋みなみさん、小嶋陽菜さん、指原莉乃さんといったメンバーは、「神7」と呼ばれた中心メンバーとして知られています。
今回のレコ大出演決定は、卒業後、それぞれの道を歩んできたメンバーが、久しぶりに同じ音楽番組のステージに立つという点で、非常に貴重な機会と言えます。
どの代表曲が披露されるのか、当時を知るファンはもちろん、現在の若い視聴者からの注目も高まっています。
さらに、指原さんは作詩賞受賞者として、AKB48時代とは異なる立場でレコ大に関わることになります。
アイドルとしてのステージ出演と、クリエイターとしての受賞という二つの側面から、今回のレコード大賞は指原さんにとってまさに「新たな節目」と言えるでしょう。
&TEAM、「特別国際音楽賞」を受賞 日本から世界へ羽ばたくグループに
国際的な広がりという意味で注目されているのが、HYBE LABELS JAPANのグローバルグループ&TEAM(エンティーム)の受賞です。
第67回日本レコード大賞では、「特別国際音楽賞」として、Adoさんとともに&TEAMの名前が挙げられています。
「特別国際音楽賞」は、日本から世界へと羽ばたき、国際的な音楽シーンで活躍している、または今後のさらなる飛躍が期待されるアーティストに贈られる賞です。
公式発表では、特別国際音楽賞の受賞者としてAdoさんと並んで&TEAMが紹介されており、日本の音楽から世界への広がりを象徴する存在として評価されています。
&TEAMは、日本を拠点としながらグローバルな活動を展開するボーイグループで、海外ファンも多く抱えています。
今回のレコード大賞では、表彰式に出席し、「日本から世界へ大きく羽ばたけるようなアーティストになりたい」という思いを語ったと報じられています。
このコメントからも、単なる国内アイドルグループではなく、世界市場を見据えたアーティストとしての意識の高さがうかがえます。
特別国際音楽賞という形での受賞は、&TEAMにとって、これまでの活動が評価された証であると同時に、「これからのさらなる飛躍を期待している」というメッセージとも受け取ることができます。
日本発のグローバルグループとして、今後も海外での活動やコラボレーションが増えていくことが予想されます。
第67回日本レコード大賞・主な受賞一覧
ここで、今回話題のニュースと関係の深い、第67回日本レコード大賞の主な受賞内容を整理しておきます。
(詳細は、日本作曲家協会および各種ニュースサイトの発表に基づきます)
- 優秀作品賞(大賞候補)
「Almond Chocolate」 ILLIT
「イイじゃん」 M!LK
「かがみ」 FRUITS ZIPPER
「革命道中 – On The Way」 アイナ・ジ・エンド
「恋風」 幾田りら
「ダーリン」 Mrs. GREEN APPLE
「倍倍FIGHT!」 CANDY TUNE
「Fun! Fun! Fun!」 新浜レオン
「二人だけの秘密」 純烈
「夢中」 BE:FIRST - 新人賞
CUTIE STREET
SHOW-WA & MATSURI
HANA
BOYNEXTDOOR - 特別アルバム賞
「Prema」 藤井 風 - 特別国際音楽賞
Ado
&TEAM - 特別賞
映画「国宝」 音楽:原摩利彦
細川たかし
松田聖子
矢沢永吉 - 最優秀歌唱賞
山内惠介 - 作曲賞
工藤大輝・花村想太「ノンフィクションズ」 Da-iCE - 作詩賞
指原莉乃「とくべチュ、して」 =LOVE - 編曲賞
佐藤和豊「朧」市川由紀乃/「夜香蘭」丘みどり
こうして一覧で見ると、今年のレコード大賞は、アイドル・バンド・ソロシンガー・海外グループ・ベテラン歌手・映画音楽と、非常に幅広いジャンルのアーティストが並んでいることがわかります。
音楽シーンの多様化がそのまま反映されたラインナップと言えるでしょう。
「レコード大賞」が持つ意味と、今年ならではの見どころ
日本レコード大賞は、ただ賞を競う場というだけでなく、「その年の日本の音楽シーンを総括する舞台」として長く親しまれてきました。
今年の第67回では、以下のような点が特に注目されています。
- 元アイドルが作詞家として評価される時代
指原莉乃さんの作詩賞は、アイドル出身のアーティストが、プロデュースやクリエイティブの面でも高く評価されるようになった、現在の音楽業界の変化を象徴しています。
アイドルとしての経験を活かした歌詞作りが、多くのリスナーの共感を呼んでいることがうかがえます。 - レジェンドグループの“同窓会”的なステージ
前田敦子さん、高橋みなみさん、小嶋陽菜さん、指原莉乃さんらがAKB48代表曲を披露するステージは、かつてのAKB48ブームをリアルタイムで体験した人々にとって、懐かしさと感動を呼ぶ時間となりそうです。
同時に、現在の若い世代にとっては、「日本のポップカルチャーの歴史に触れる機会」にもなるでしょう。 - 「日本発・世界行き」アーティストの存在感
&TEAMやAdoさんの特別国際音楽賞受賞は、日本の音楽が、配信プラットフォームやSNSを通じて世界中に届く時代であることを改めて感じさせます。
日本語の楽曲であっても、国境を越えて支持を集められる時代背景の中で、「レコード大賞」という国内の賞が、国際的な視点も含んだ評価軸を持ち始めているのが特徴的です。
さらに、優秀作品賞にはILLIT、M!LK、FRUITS ZIPPER、Mrs. GREEN APPLE、BE:FIRSTなど、ここ数年で一気に人気を高めたアーティストたちが名を連ねています。
彼らの存在は、音楽の楽しみ方がCDから配信やSNSへと広がる中で生まれた、新しいスター像を体現しているとも言えるでしょう。
おわりに “世代と国境を超える”レコード大賞へ
第67回日本レコード大賞は、「世代」と「国境」を超える音楽の姿が、これまで以上にはっきりと見えてくる回になりそうです。
AKB48黄金期を代表するメンバーたちによるステージは、10年以上にわたって日本のポップカルチャーを支えてきた世代の“集大成”とも言えます。
一方で、&TEAMのように日本から世界へ羽ばたこうとする新しい世代のアーティストの存在は、これからの音楽の可能性を感じさせてくれます。
そして、そのちょうど“橋渡し”的な位置に立っているのが、指原莉乃さんのような存在です。
アイドルとしての時代を知る世代から、現在のアイドル・アーティストを応援する若い世代まで、多くの人に影響を与え続ける彼女が、プロデューサー兼作詞家としてレコード大賞の舞台で評価されたことは、2025年の音楽シーンを語るうえで欠かせない出来事だと言えるでしょう。
これから行われる授賞式本番では、どの楽曲が大賞に輝くのか、どんなパフォーマンスが飛び出すのか、多くの視聴者が見守ることになります。
音楽番組として楽しむのはもちろん、「日本の音楽の“今”を知る場」として、第67回日本レコード大賞に注目してみてはいかがでしょうか。




