役所広司が再び魅せる――『ハッピーバースデー・ツー・マイホーム』34年ぶり一夜限りの復活放送決定!
2025年11月8日(土)21時、フジテレビ系土曜プレミアム枠で、「世にも奇妙な物語35周年SP 秋の特別編」が放送されます。注目を集めているのは、34年ぶりに復活する名作『ハッピーバースデー・ツー・マイホーム』。1991年の放送以来、「感動」と「不思議」の余韻が色褪せないこの作品は、主演・役所広司の繊細な演技と珠玉の脚本で、世代を超えて語り継がれる一編です。
本記事では、今回の復活放送の詳細や作品内容、キャスト・制作陣の想い、そして「世にも奇妙な物語」35年の歩みを、やさしく深くご紹介します。
『ハッピーバースデー・ツー・マイホーム』とは――日常に潜む「奇妙」と「家族の絆」
1991年に初放送された『ハッピーバースデー・ツー・マイホーム』。
物語の主人公は、郊外に新居を購入し、妻(岩崎良美)と娘と3人で暮らし始めた坂口(役所広司)。ある日、娘が偶然手にした「父親の形見のスケッチブック」に、なぜか購入したばかりの自分たちの家が描かれていることに気づきます。さらに、坂口の姉が実家で使っていた大きなテーブルセットを譲りにやってきて、その中には「父がいつも座っていた席」もありました。
「奇妙」と「温かさ」が同居した独特の世界観が展開しながら、家族のつながりや、亡き父との想いが静かに描かれ、観る者の心に深い余韻を残します。
34年ぶりに一夜限りの復活放送、その背景とは
この作品が再びスポットライトを浴びるきっかけとなったのは、「世にも奇妙な物語」の35周年記念という節目。SP放送のラインナップでは、新作3本と「傑作選」1本が発表され、その「傑作選」として多くのファンから再放送の声が高かった本作が選ばれました。
- 放送日時:2025年11月8日(土)21:00~23:10
- 放送枠:フジテレビ「土曜プレミアム」
- 傑作選作品:『ハッピーバースデー・ツー・マイホーム』
- 脚本:君塚良一 演出:落合正幸
- 主演:役所広司
- その他出演:岩崎良美(妻役)、河原崎建三(父親役)、他
君塚良一 × 落合正幸 × 役所広司――名作を生んだ奇跡のコラボレーション
脚本を手がけたのは、『踊る大捜査線』シリーズなど多数の名作を生み出した君塚良一。演出は、繊細かつ大胆な映像表現で定評のある落合正幸が担当しています。
落合氏は制作当時を振り返り、「反抗期に父親へ本心とは違う言葉をぶつけた主人公が、親となった今になって父の思いを知る。しかし赦しを乞う間もなく父は亡くなっていて…この奇妙な世界の中でだけ、主人公がそれを果たすことができたんです。脚本の君塚さんと、自分の親との関係について何時間も語り合い作り込んだ」と語ります。
さらに、「役所広司さんの“何も演じていないように見えて、深い心情を伝える芝居”には心を大きく揺さぶられた」と絶賛。そうした制作陣の情熱と思い入れが、今なお色あせない名作を生んだのです。
『世にも奇妙な物語』35年の歴史と「傑作選」の意義
「世にも奇妙な物語」は、1990年のスタート以来、毎年新作を放送し続け、今回で通算35周年を迎えました。累計577本にも上る短編ドラマが制作され、幅広いジャンルと独自の世界観で視聴者を引き込んできました。
毎回、社会の“日常”に隠された「奇妙さ」や「不条理」を取り上げる本シリーズですが、数ある名作の中から「傑作選」として放送されるのは、今年は『ハッピーバースデー・ツー・マイホーム』。家族の思い、大切な人への後悔、許し――時を経ても色褪せない普遍的なテーマが選ばれた理由といえるでしょう。
山田涼介・川口春奈・伊藤淳史ら現代のスターによる新作も!
同日放送される「秋の特別編」では、現代ドラマ界のスターたちによる新作3本もラインナップされています。
- 山田涼介主演「止まらなければ生きられないゲーム」
- 川口春奈主演「あなた博物館」
- 伊藤淳史主演「七階闘争」
山田涼介さんは、「世にも奇妙な物語35周年SP 秋の特別編」で初主演・初登場となり、「子どものころから観ていた番組の主演ができてうれしい」とコメントしています。
作品世界――“奇妙”と“温かさ”が交錯する、普遍の物語
『ハッピーバースデー・ツー・マイホーム』は、家族を思うからこそ感じる心の痛みや、過去と向き合う勇気、時間に埋もれていた小さな記憶の輝きなど、誰もが共感できるテーマが、巧みに“奇妙”な設定を通して描かれています。父から子へ、家族の中で静かに受け継がれていくものや、時にぶつかり傷つけ合いながらも、最後に人を温かく包み込む「家」の存在――
見終わった後、きっとあなたにも「会いたくて会えない大切な人」を思い出させる、そんな余韻を残す名作です。
『ハッピーバースデー・ツー・マイホーム』復活放送を心待ちにして
1991年の初放送から34年。時代は変われど、家族を思う気持ちや過去に抱く後悔と希望は変わりません。役所広司さんの静かな演技、君塚良一さんの緻密な脚本、落合正幸さんの確かな演出が融合した『ハッピーバースデー・ツー・マイホーム』は、今を生きる私たちの心にも、そっと寄り添うメッセージを届けてくれるでしょう。
ぜひこの機会に、「世にも奇妙な物語35周年SP 秋の特別編」とともに、名作の世界観をじっくり味わい直してください。
世代を超えて響く「奇妙な物語」――未来への感謝と期待
「世にも奇妙な物語」は、視聴者がその時々の「ありふれた日常」の中にひそむ“奇妙”に気づき、「当たり前の日々」や「家族との何気ない時間」の尊さを改めて思い出すきっかけとなる番組です。今回の傑作選は、そんなシリーズの初心に返る「原点回帰」の意義も込められているでしょう。
35周年、そしてこれから先も――「奇妙な物語」が多くの人に語り継がれ、新たな名作と出会えることを心から期待しつつ、今回の“34年ぶり一夜限りの復活放送”で、再びかけがえのない温もりと不思議さを体験してみてください。




