キングダムの魂を受け継ぐ、新たな青春―映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』
田口トモロヲ監督×宮藤官九郎脚本、音楽青春映画が遂に登場
2026年3月27日、映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』が全国公開されることが決定しました。監督は田口トモロヲさん、脚本は宮藤官九郎さん。主演を務めるのは、銀杏BOYZの峯田和伸さんと若葉竜也さんという、音楽と演技両シーンを牽引する2人です。
本作は、10年間の構想期間を経て生み出された、監督渾身の一作となっています。彼らがタッグを組んだ前作『アイデン&ティティ』から20年を経て、青春と音楽への情熱がスクリーンに鮮やかに蘇ります。
映画の舞台背景 ― 自由と情熱を求めた名もなき若者たちの物語
『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』は、1980年代初頭の日本の音楽シーンを舞台に、「東京ロッカーズ」をはじめとしたインディーズ・バンドムーブメントを描きます。
スマートフォンも配信もサブスクもない時代。音楽に夢を託し、自分たちの手でライブやイベントを企画し、自由と情熱のままに音を奏でる”名もなき若者”たちのリアルな姿が、鮮烈に描かれます。
インディーズ、オールスタンディング、ロックフェス、D.I.Y.といった、現代音楽業界の常識がどのように生まれ、広まっていったのか――その源流にいた青年たちの魂を伝える物語です。
“東京ロッカーズ”の実像に迫る―実話を基にした青春群像
本作で主役を演じるのは、峯田和伸さん(銀杏BOYZ)と若葉竜也さん。峯田さんは「あがく。もがく。叫ぶ。走る。観た人皆が『この映画の主人公はわたしだ』と思える映画に」と力強いコメントを寄せ、若葉さんも「やっとここまできた。『アイデン&ティティ』という映画に出会って、『こんな映画に出てみたい』という想いで走ってきました。これでもくらえ!!!って感じです」と熱い思いを明かしています。
- 峯田和伸(銀杏BOYZ):伝説のアンダーグラウンド・バンドを牽引してきたアーティスト。映画初主演となった『アイデン&ティティ』から約20年を経て再び田口・宮藤タッグの紡ぐ青春劇に挑みます。
- 若葉竜也:同作『アイデン&ティティ』のファンであり、憧れから実際に夢を叶えた注目俳優。峯田さんとのダブル主演で、リアルな青春の葛藤を体現!
さらに、吉岡里帆さん、仲野太賀さん、間宮祥太朗さん、大森南朋さん、中村獅童さん、中島セナさんら実力派が脇を固め、厚みある青春群像劇が実現します。
制作陣の想いとメッセージ
田口トモロヲ監督は「今日本はロック・フェス隆盛時代。しかしそれらの礎を築いたロッカーと仲間たちの存在は知られていません。この真実の物語を伝えなくては死んでも死にきれない!」と強い信念をコメントしています。
脚本の宮藤官九郎さんも「今では当たり前に使われる“インディーズ”という言葉が生まれた瞬間、その現場に立ち会った若者の興奮とヒリヒリを感じてもらえるよう頑張りました」と、リアリティへのこだわりを語っています。
音楽は、テレビドラマ『あまちゃん』や映画『花束みたいな恋をした』などで知られる大友良英さんが担当し、“田口・宮藤・大友”の黄金トリオが『アイデン&ティティ』以来の再集結としてファンの高い期待を集めています。
原作と実在背景―地引雄一「ストリート・キングダム」
本作は、音楽評論家・地引雄一さんの著書「ストリート・キングダム」を原作としており、当時の現場の息吹や空気感をそのまま映像に落とし込んでいます。
“ノンフィクションでありながら、ドキュメンタリーではやりきれなかった青春のきらめき”を、劇映画の形でさまざまな登場人物を通して描きなおしました。
銀杏BOYZ峯田和伸&若葉竜也が挑む新しい青春像
主役を演じる峯田さんは、自身が実際にバンド・シーンのど真ん中で戦ってきた経験を元に、青臭くて少し泥臭い、だけど誰よりも純粋な「日本の若者たち」のリアルを体現します。
また、若葉さんは“ロックへの憧れ”と“葛藤”の両方を持つキャラクターを演じきり、誰もが胸の奥に抱いている「本音」、社会に対する怒りや叫びを代弁しています。
お二人が演じる、「自分の音を信じて道なき道を進む若者たち」の姿は、観る者全てを勇気づけ、いつの時代も消えない青春の情熱を呼び覚まします。
豪華キャストが紡ぐ、新時代の青春群像
- 吉岡里帆:エネルギッシュなヒロイン役で参加。
- 仲野太賀:主人公を支える仲間役。
- 間宮祥太朗:感受性豊かなバンドマン。
- 大森南朋:時代を知る大人のロッカー。
- 中村獅童:カリスマ性溢れる重要人物。
- 中島セナ:新世代の象徴として登場。
個性派俳優たちが登場人物の複雑な葛藤や成長、そして時代を超える“バンド仲間”としてのきずなを、丁寧に演じ分けます。
各俳優陣も、「こんな映画に出たかった」「青春時代を思いだす」など、熱いコメントを寄せており、現場にも若き日の熱気があふれていたことが伝わってきます。
ポップカルチャー史の転換点を映し出す
本作の背景には、現代の音楽イベントやライブハウス文化の礎とも言える「80年代インディーズ」の世界があります。
多くの音楽ジャンルや表現の自由がなかった時代、名もなき若者たちは音楽と仲間を武器に、自分たちだけの新しい文化を切り開きました。
やがてそれは“フェス”や“サブカルチャー”として全国に広まり、今の日本のポップカルチャーにも強い影響を与えています。
作中では、そうした新しい創造の現場に立ち会った若者たちの”ひりひりするようなリアル”が追体験でき、ロックフェスやライブハウスカルチャーの価値や意味も再発見できるでしょう。
監督・脚本・音楽、シリーズの遺伝子を受け継ぐ“新しい原点”
監督の田口トモロヲさん、脚本の宮藤官九郎さん、音楽の大友良英さんは、『アイデン&ティティ』以来の再集結です。前作で描かれた「自分を探す青春」とはまた異なる、一回り大きなスケールで“時代を変えた若者たち”を描くことに挑んでいます。
彼らは「これが自分たちにしか撮れない、新しい青春映画だ」という想いで、全身全霊を込めて本作を制作しました。
現代の若者やこれから新しい道を切り開きたいすべての人に、勇気と情熱、仲間の素晴らしさを届ける一作です。
公開日&最新情報まとめ
- タイトル:ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。
- 公開日:2026年3月27日(金)全国公開
- 監督:田口トモロヲ
- 脚本:宮藤官九郎
- 音楽:大友良英
- 原作:地引雄一「ストリート・キングダム」
- 主演:峯田和伸(銀杏BOYZ)、若葉竜也
- 共演:吉岡里帆、仲野太賀、間宮祥太朗、大森南朋、中村獅童、中島セナ 他
新しい青春映画の金字塔となる本作。音楽や映画、仲間との挑戦に心揺さぶられる全ての方に、ぜひ劇場でその熱量を体感頂きたい一作です。
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