『所さんお届けモノです!』約8年半の歴史に幕 所ジョージが届けた“モノ”と笑顔

はじめに

毎週土曜の朝、数多くの視聴者に親しまれてきたバラエティ番組『所さんお届けモノです!』(MBS/TBS系)が、2025年9月27日をもってその歴史に幕を下ろすことが発表されました。8年半にわたり、全国のお茶の間に笑顔と驚きを届けてくれた本番組の最終回、そして番組の歩みを改めて振り返ります。

『所さんお届けモノです!』とは

『所さんお届けモノです!』は、2017年4月9日にレギュラー放送がスタートした生活情報型バラエティ番組です。MCは国民的タレント所ジョージさん。土曜の朝7時30分からの放送となり、お届けモノを通じて知られざる名品や話題の商品、各地のご当地グルメや観光スポットなど、多彩なテーマで構成されています。
スタジオには毎回「箱」に入ったワクワクする品が届けられ、“何が入ってるんだろう?”という子どものような純粋な好奇心を刺激されるのが、この番組独自の魅力でした。

番組の歩みと特徴

  • 2016年12月24日 パイロット版が放送。好評を受けて2017年4月からレギュラー化。
  • 初回は日曜夕方の30分枠からスタート。
  • 視聴者のニーズやライフスタイルの変化に合わせ、2022年春には朝枠(土曜7:30~)へ移動し、新しい時間帯でもファン層を広げました。
  • 番組の顔はやはり所ジョージさん。物事にこだわらない寛容さと率直なトーク、包み込むような優しさが番組全体を和やかで楽しい雰囲気に包み込みました。
  • レギュラー陣として田中卓志(アンガールズ)、岡崎紗絵さんらが所さんを支え、ゲストも各界から多彩に登場。

主な企画と愛されたコーナー

  • 「お届けモノ」紹介:企業や地方から届く“想い”と“工夫”が詰まった逸品を、所さんをはじめとする出演者が実際に体験・試食。
  • チャンカワイさんによる「五街道シリーズ」:日本全国を巡り、知られざる風土や人情、地場の特産を現地からレポート。地域を大切にする姿勢が視聴者を惹きつけました。
  • 「ふるさと満喫グルメ」:各地のゲストが地元自慢の絶品グルメをプレゼン。知らなかった“新名物”がたびたび話題に。
  • 「軽トラシリーズ」:俳優・真飛聖さんが、相模湾周辺を軽トラックで巡るロケ。地元の方々との温かな交流も見どころでした。
  • 「お届けモノマルシェ」:スタジオで旬のグルメ・便利グッズを実際に紹介。暮らしを彩るアイデアが満載でした。

記憶に残る印象的な“お届けモノ”とメーカー

番組では、日用品から最先端のアイテムまで、多様なお届けモノが登場しました。例えば、匠ブランジェトースターや、専用まな板、ユカイ工学の「猫舌ふーふー」などのアイディア商品は、放送後に話題となったことも少なくありません。また、地方の工芸品や食材の“想い”も一緒に紹介し、作り手のストーリーが温かく伝わってきました。

最終回の内容と見どころ

最終回は2025年9月27日に放送され、これまで番組を支えてきたチャンカワイさんが五街道を巡り、“新!新名物”を熱心にプレゼン。「お届けモノ」のワクワク感と地域へのリスペクトを最後まで大切にしながら、スタッフ・出演者一体となって締めくくる放送となります。

番組終了の発表とその背景

2025年9月4日、MBSが『所さんお届けモノです!』の放送終了を正式に発表しました。さまざまな新番組や改編が行われる中、惜しまれつつも約8年半の歴史に終止符が打たれます。
番組は、コロナ禍を含む時代の変化の中でも、心温まる情報やユーモア溢れる展開で、多くの家庭の“週末の習慣”となっていました。番組終了には、多くの視聴者から惜しむ声や感謝のコメントがSNSなどに寄せられています。

所ジョージさんが築いた“お届け”の文化

所ジョージさんは、番組の中心として常に好奇心旺盛で柔軟な姿勢を見せてきました。「視聴者と一緒に驚きや発見を楽しむ」スタイルは、数々の冠番組を経験した所さんならでは。物品の良し悪しだけでなく“作り手の思い”や“背景にあるストーリー”を大切にし、紹介する製品が視聴者の日常にそっと寄り添う工夫が随所に感じられました。

視聴者や業界に与えた影響

本番組は、テレビ離れが指摘される時代にあっても、親しみやすさと実用性で固定ファンを獲得しました。「お届けモノ」がバラエティとして認知され、同様の形式を取り入れる情報番組が各局で増加するなど、業界にも新たな潮流をもたらしました。
また、メーカーや地方自治体側にとっても絶好のPR機会となり、「あの番組で紹介された!」と商品が躍進するケースも目立ちました。特にローカル色の強い商品やサービスが“全国区”となるきっかけを多く生み出しました。

番組を支えた出演者とスタッフ

  • MC:所ジョージ
  • 田中卓志(アンガールズ)
  • 岡崎紗絵
  • チャンカワイ(Wエンジン)
  • 真飛聖 ほか、企画毎に多彩なゲスト

スタッフや制作チームのこだわり、そして取材先との温かな関係性もまた、番組の大きな魅力の一つでした。

番組終了への所ジョージさんと出演者のコメント

現時点で公式サイトや各種報道では詳細なコメントは発表されていませんが、これまで折に触れて「楽しくて仕方がなかった」「“知らない”は宝物です」と語っていた所ジョージさん。きっと最終回でも、番組への思い入れ、視聴者や関係者への感謝の気持ちがにじみ出るコメントが紹介されることでしょう。

今後について

本番組終了後も、所ジョージさんはさまざまな番組やメディアで活躍が期待されます。長年の功績と番組の温かな思い出は、これからも多くの人々の心に残り続けるでしょう。

まとめ

『所さんお届けモノです!』は、「モノ」と「想い」を全国に届けることで、日常に彩りと笑顔を添えた番組です。
約8年半の間、多様な“お届けモノ”を通じて生まれたエピソードや思い出は、視聴者にとってかけがえのない宝物となりました。番組の終了は寂しいですが、所ジョージさんとチームが見せてくれたワクワクと優しさは、これからも色あせることはありません。

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