金曜ロードショー、2026年お正月は2週連続ジブリ祭り 『千と千尋の神隠し』『かぐや姫の物語』ノーカット放送

日本テレビ系の映画番組「金曜ロードショー」が、2026年の年始放送として、スタジオジブリの名作『千と千尋の神隠し』と『かぐや姫の物語』を2週連続でオンエアすることが発表されました。

放送は、2026年1月2日(金)と1月9日(金)の2週にわたり行われ、いずれの作品も本編ノーカット、さらに放送枠を拡大して届けられます。

2026年最初の「金曜ロードショー」は『千と千尋の神隠し』からスタート

2026年の「金曜ロードショー」一発目となるのは、宮﨑駿監督によるスタジオジブリの代表作『千と千尋の神隠し』です。

放送日時は以下の通りです。

  • 作品:『千と千尋の神隠し』(2001年)
  • 放送日:2026年1月2日(金)
  • 放送時間:21時00分~23時39分
  • 放送枠:45分拡大・本編ノーカット
  • 放送局:日本テレビ系「金曜ロードショー」

『千と千尋の神隠し』は、2001年夏に公開され、1年以上に及ぶロングラン上映を記録した大ヒットアニメーション映画です。 日本国内の最終興行収入は316.8億円に達し、日本映画史に残る空前のヒット作となりました。

作品は、日本の少女・千尋が不思議な世界へ迷い込み、両親を救い、元の世界へ戻るために湯屋で働きながら成長していく姿を描いたファンタジーです。 美しくも不気味な世界観、印象的なキャラクターたち、そして繊細な心の描写が、多くの観客の心をつかみました。

また、この作品は世界的にも高く評価され、米国アカデミー賞の長編アニメーション映画賞、ベルリン国際映画祭の最高賞である金熊賞など、数多くの映画賞を受賞しています。 日本のみならず、世界中で愛され続けている作品を、お正月のゴールデンタイムにノーカットで楽しめるのは、ファンにとって大きな喜びと言えるでしょう。

2週目は高畑勲監督作『かぐや姫の物語』をノーカット放送

翌週の「金曜ロードショー」では、日本アニメーション界の巨匠・高畑勲監督による『かぐや姫の物語』が放送されます。

  • 作品:『かぐや姫の物語』(2013年)
  • 放送日:2026年1月9日(金)
  • 放送時間:21時00分~23時54分
  • 放送枠:60分拡大・本編ノーカット
  • 放送局:日本テレビ系「金曜ロードショー」

『かぐや姫の物語』は、日本最古の物語といわれる「竹取物語」を題材に、高畑監督が独自の解釈で映像化した作品です。 「罪を犯したために、この地に下ろされた」とされるかぐや姫が、どのような罪を犯したのか、その罰とは何かというテーマに踏み込み、深い人間ドラマとして描き出しています。

本作の大きな特徴は、絵巻物のようなタッチと、水彩画がそのまま動き出したかのような繊細でダイナミックな映像表現です。 線画の勢いを生かした描写や、柔らかな色彩が織りなす世界は、「アニメーション」という枠を超えた芸術作品としても高く評価されています。

物語は、竹から生まれた小さな女の子が「かぐや姫」と呼ばれる姫君へと成長していく過程を、美しい日本の風景とともに丁寧に描いていきます。 田舎で伸び伸びと過ごす幼少期、都での窮屈な暮らし、求婚者たちとのやり取り、そして月への帰還に至るまで、一人の女性が精一杯「生きる」ことの喜びと苦しみを刻み込んだ、深い余韻を残す作品です。

今回の放送では、放送枠を60分拡大し、映画本編をノーカットで届けると発表されています。 作品の持つ空気感や時間の流れをそのまま感じられる貴重な機会となりそうです。

なぜ「金曜ロードショー」はお正月にジブリ作品を選んだのか

「金曜ロードショー」は、これまでもお正月や長期休暇の時期に、スタジオジブリ作品をたびたび編成してきました。家族みんなで楽しめる作品が多く、年齢や世代を越えて一緒に視聴できることが、大きな理由と考えられます。

今回選ばれた2作品には、共通する魅力がいくつもあります。

  • 世代を問わず楽しめる普遍性:子どもは冒険やファンタジーとして、大人は人生や社会へのメッセージとして味わえる奥行きがあります。
  • 家族で語り合えるテーマ:『千と千尋の神隠し』は成長と自立、『かぐや姫の物語』は生きる喜びと哀しみといったテーマを描いており、見終わったあとに感想を交わしたくなる内容です。
  • 映像美と音楽の力:どちらの作品も、久石譲による音楽と独自の映像表現が融合し、テレビ放送であっても十分に“映画体験”を味わうことができます。

公式サイトや各種報道では、「2026年最初の金曜ロードショーは『千と千尋の神隠し』を放送」「今年の“初ジブリ”はぜひこの放送から」といった表現で、年明けの特別感が強調されています。 お正月にふさわしい“大人から子どもまで楽しめる名作”として、この2本が選ばれたと言えるでしょう。

舞台版の展開など、『千と千尋の神隠し』が今も注目され続ける理由

『千と千尋の神隠し』は、公開から20年以上が経過した現在も、さまざまな形で新たな展開を見せています。2022年には舞台化され、千尋役には橋本環奈さん、上白石萌音さん、川栄李奈さん、福地桃子さんらが出演し、大きな話題を呼びました。

この舞台版は海外にも広がり、2025年には中国・上海での公演を成功させ、さらに2026年1月からは韓国での上演が決定しています。 こうした展開からも、『千と千尋の神隠し』という作品が、世代や国境を越えて愛され続けていることが分かります。

今回の「金曜ロードショー」での放送は、劇場公開時や過去のテレビ放送で作品に触れた人はもちろん、まだ一度も観たことがない子どもたちにとっても、あらためて物語の魅力に出会う貴重なチャンスとなるでしょう。

お正月にじっくり味わいたい「ノーカット放送」の価値

今回の編成で特にうれしいポイントは、2作品ともに本編ノーカットで放送されるという点です。

『千と千尋の神隠し』は放送枠を45分拡大、『かぐや姫の物語』は60分拡大という形で、それぞれの作品が持つテンポや間合い、演出の意図をそのままテレビで味わえるようになっています。

特に『かぐや姫の物語』は、静かな場面やゆったりと流れる時間の描写が多く、カットが入ってしまうと作品全体の印象が変わってしまう可能性があります。その意味でも、ノーカット放送は作品本来の魅力を知るうえで大きな意味を持ちます。

お正月であれば、普段より時間に余裕があり、家族や友人と一緒に腰を落ち着けて映画を楽しみやすい時期です。ノーカットでの放送は、そんな“ゆったりした時間”にぴったりの贈り物と言えるでしょう。

視聴のポイント:初めて観る人も、何度も観ている人も楽しめる

今回の2週連続ジブリ放送は、初めて作品に触れる人と、すでに何度も観ているファンとでは、少し違った楽しみ方ができそうです。

  • 初見の方へ:物語の流れに身を任せて、まずは素直に楽しんでみるのがおすすめです。難しく考えすぎず、登場人物の気持ちや、画面に広がる世界観に目を向けてみると、自然と物語に引き込まれていきます。
  • 何度も観ている方へ:登場人物のセリフや表情、背景の細かい描写などに注目してみると、新たな発見があるはずです。たとえば『千と千尋の神隠し』では、湯屋で働く無数のキャラクターたちの動きや、小物類のデザインなどを意識して見ることで、世界の厚みがより感じられます。
  • 家族で観るときの楽しみ方:視聴後に「どのキャラクターが好きだった?」「どの場面が一番印象に残った?」といった会話をすることで、作品への理解が深まり、お正月の思い出としても心に残りやすくなります。

2026年の「金曜ロードショー」はジブリで華やかに幕開け

2026年の「金曜ロードショー」は、1月2日の『千と千尋の神隠し』、1月9日の『かぐや姫の物語』という、スタジオジブリの2大名作でスタートします。

いずれも、物語の面白さはもちろん、映像表現や音楽、テーマ性など、さまざまな角度から味わえる作品です。テレビの前でゆっくりと過ごすお正月に、家族や大切な人と一緒に、この2本をじっくり堪能してみてはいかがでしょうか。

参考元