EVO France 2025、フランス・ニースで初の欧州開催がスタート
世界最大級の格闘ゲームイベント「Evolution Championship Series(EVO)」が、2025年10月10日(金)から12日(日)までの3日間にわたり、フランス南東部にあるリゾート都市・ニースで開催されます。これまでアメリカや日本で行われてきたEVOが、初めてヨーロッパでの開催となる記念すべき年です。会場はニース中心部にある「Palais des Expositions – Nice Acropolis(パレ・デ・エクスポジション・ニース・アクロポリス)」となっており、世界中からトッププレイヤーが集まる一大フェスティバルの様相を呈しています。
EVOは「無名の挑戦者」と「名だたるチャンピオン」が直接対決するオープントーナメントとしても知られ、初心者から生涯のファンまで、幅広い層が熱狂する文化的なイベントです。今回の「EVO France 2025」には、日本からも主要部門に約40名のプレイヤーが参加予定となっています。
主要タイトルと参加者数
今回のメイン大会は以下の7タイトルが採用されています。
- ストリートファイター6(Capcom)
- 鉄拳8(Bandai Namco Entertainment)
- ギルティギア -STRIVE-(Arc System Works)
- ドラゴンボールファイターズ(Bandai Namco Entertainment)
- グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-(Cygames)
- 餓狼伝説 City of the Wolves(SNK)
- HUNTER×HUNTER NEN×IMPACT(Arc System Works)
各タイトルのエントリー数は「スト6(1,654名)」、「鉄拳8(1,156名)」、「ギルティギア -STRIVE-(572名)」、「グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-(438名)」、「餓狼伝説 City of the Wolves(388名)」、「ドラゴンボールファイターズ(224名)」、「HUNTER×HUNTER NEN×IMPACT(135名)」など、大規模なトーナメントが展開されます。合計で3,478名(延べ4,567名)のプレイヤーが参加する、まさに「世界の格ゲー祭典」といえます。
また、2XKO(256名)やウルトラストリートファイターIV(42名)、ストリートファイターIII 3rd STRIKE(41名)など、個性的なサイドトーナメントも多数用意され、新旧の格闘ゲームファンを楽しませる内容となっています。
賞金総額は10万ユーロ! 各タイトルの位置づけも明確に
総賞金は10万ユーロ(日本円で約1,700万円相当)と、大きな注目を集めています。また、各タイトルは世界大会への予選ステージにもなっており、「ストリートファイター6」はCapcom Cup 12のプレミア大会、「鉄拳8」はTEKKEN World Tourのマスター大会、「ギルティギア -STRIVE-」と「グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-」はAWT 2025-2026のプラチナ大会、「餓狼伝説 City of the Wolves」はSNKワールドチャンピオンシップの予選、「ドラゴンボールファイターズ」はバトルアワー予選と、それぞれの位置づけが明確になっています。
鉄拳8新DLC「Miary Zo(仮称)」がEVO Franceで発表・実演
大会最終日の10月12日には、バンダイナムコエンターテインメントから鉄拳8の新DLCキャラクター「Miary Zo(仮称)」のお披露目が予定されています。これは、EVO Franceのセレモニー内で発表されるもので、既存の鉄拳シリーズファンだけでなく、新規ユーザーからの注目も高い話題です。
各タイトルのTop 8決勝戦はすべて「Palais des Expositions – Nice Acropolis」のメインステージで行われるため、現地会場やオンライン配信を通じて、リアルタイムでこのニューキャラクターの初公開を目撃できるのも大きな魅力です。鉄拳8は1,500名近いエントリーを誇るメインタイトルのひとつであり、DLCの追加でさらに盛り上がることが期待されます。
鉄拳8 DLC発表に期待される反響
DLCキャラクターの発表は、今後の大会展開やeスポーツシーンにも大きな影響を与えます。新キャラの特性やゲームバランスの変化がどう活かされるのか、プレイヤー間の戦術や戦略の幅が広がる可能性もあり、大会終了後の今後のトレンドに注目が集まります。
ストリートファイター6部門は、日本語実況付きライブ配信で日本時間に合わせた視聴が可能に
日本からの多くのプレイヤーやファンに向けて、「ストリートファイター6」部門の試合は日本語による実況付きでライブ配信されることが決定しています。配信はYouTubeやTwitchで行われ、各日の開始時間も日本時間に合わせて案内されているため、現地観戦が難しい日本のファンも安心して楽しめます。
- Day1:日本時間 10月10日(金)16:45~
- Day2:日本時間 10月11日(土)16:45~
- Day3:日本時間 10月12日(日)24:45~(10月13日(月・祝)深夜00:45~)
実況・解説には日本国内でも人気のゲーマーやプロゲーマーが起用される予定で、大会の雰囲気や緊張感、盛り上がりをより身近に体感できます。また、鉄拳8部門についても公式の日本語配信が行われるため、幅広い層の格闘ゲームファンがリアルタイムに世界最高峰の試合を視聴可能です。
日本からの注目選手も活躍に期待
ストリートファイター6部門には、日本を代表するプレイヤー「もけ」氏も出場が発表されており、現地ファンやオンライン視聴者からの応援が全国で高まっています。また、他のタイトルでも日本の強豪プレイヤーが名を連ねており、彼らの活躍にも注目が集まります。
EVO France 2025の見どころと、格闘ゲームeスポーツの今後
今回のEVO France 2025は、初の欧州開催という歴史的な意味合いだけでなく、日本とは異なるゲーム文化やプレイスタイルを持つ欧州プレイヤーとの直接対決が実現する点も大きな特徴です。特に「ストリートファイター6」や「鉄拳8」など、日本発のタイトルが世界中でプレイされている現状を象徴する大会ともいえます。
また、2XKOなど今後リリースされる新作の体験デモやエキシビションが行われるほか、様々なサイドイベントや交流の場も用意されており、会場全体が「格闘ゲーム文化の祭典」として機能しています。
格闘ゲームのグローバル化とeスポーツの発展
EVOの欧州進出は、格闘ゲームのeスポーツ化とグローバルな発展を象徴しています。欧米やアジアの強豪プレイヤーが一堂に会する中、国境を越えた交流や技術の高まりが実際の場面で体感できるのは、今大会ならではの魅力です。
さらに、日本語実況付きライブ配信の充実や国内プレイヤーの活躍により、日本国内のeスポーツシーンの活性化や、若年層の新規参入への期待も高まっています。今後は、EVO Franceのような国際大会を通じて、より多様な文化やプレイスタイルを取り入れた新たな潮流が生まれることが予想されます。
まとめ
「EVO France 2025」は、フランス・ニースで初めて開催される、格闘ゲームの世界最大級イベントです。7つの主要タイトルに合わせて約3,500名のプレイヤーが集まり、欧州初開催という歴史的意義とともに、日本語実況付きライブ配信や新DLCの発表など、各国のファンに多くの楽しみを提供します。
鉄拳8の新DLC「Miary Zo(仮称)」発表や、ストリートファイター6部門の日本語ライブ配信、そして2XKOなどの新作体験など、見逃せないエピソードが盛りだくさん。世界各国から集まるトッププレイヤーによる白熱した対戦を、ぜひ会場やオンラインでチェックしてください。
今後も、EVOをはじめとする国際大会を通じて、格闘ゲーム文化のさらなる発展とeスポーツの未来が切り開かれていくことでしょう。