EXILE TAKAHIRO&ATSUSHI 25年の絆と新たな転機──『徹子の部屋』で語られたふたりの素顔

はじめに

EXILEのボーカリストであるATSUSHIさんとTAKAHIROさんが、2025年11月7日放送の黒柳徹子さんによる長寿トーク番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系列)にて、グループの軌跡や自身の転機について語りました。来年メジャーデビュー25年を迎えるEXILE。変わりゆく時代の中で、二人はどのように音楽と向き合い、支え合いながら歩んできたのか──その不思議な絆を紐解きます。

EXILEとしての軌跡──デビュー25年の歩み

EXILEは2001年にメジャーデビューを果たして以来、日本中に音楽とパフォーマンスで感動を届けてきました。ATSUSHIさんとTAKAHIROさんのボーカルコンビは、数々のヒット曲とともに多くのファンに支持されてきました。彼らの歌声が重なり合うことで生まれる独特のハーモニーは、楽曲に深みをもたらしています。

  • ATSUSHIさんはEXILE創設メンバーとして、グループの顔としての責任を背負い続けてきました。
  • TAKAHIROさんは2006年、「EXILE Vocal Battle Audition 2006 ~ASIAN DREAM~」で約1万人から選ばれ、EXILEに加入しました。加入当初は憧れの存在であるATSUSHIさんの隣で歌うことに、相当なプレッシャーを感じていたと言います。

両者の個性がぶつかりあいながらも融合することで、EXILEはより一層魅力的なグループへと成長しました。二人は「ボーカルコンビとしての不思議な絆」と表現するほど、互いを深く認め合い、支え合っています。

歌う隣に立つ──TAKAHIROが感じたプレッシャー

憧れであり同時に「大きな壁」であったATSUSHIさんの隣に立つという現実。TAKAHIROさんは、2006年の加入当初は“自分の声がEXILEにふさわしいのか”“ATSUSHIさんに迷惑をかけていないか”と自問自答する日々が続いたと語っています。

  • 「最初はただただ緊張で声が震えてしまうこともありました。でもATSUSHIさんは、細かく声をかけてくださって、徐々に自信を持たせてくれました」とTAKAHIROさん。
  • 二人の距離が少しずつ縮まっていったのは、互いの音楽に向き合う姿勢と、人間的な誠実さがあったからこそでしょう。

これまでの歩みを話しながら、TAKAHIROさんは「今だからこそ、本音で話し合える関係になった」と語っています。EXILEという大きな舞台で、苦楽をともにしてきたからこその本音と絆があります。

ATSUSHIの転機──インド訪問で得たもの

一方、ATSUSHIさんは一時期活動を休止し、音楽以外の世界にも目を向けていました。中でもインド訪問は、彼にとって大きな転機となった出来事です。活動休止中、自身の帰属意識や音楽への情熱を見つめ直したATSUSHIさん。

  • 「インドに行って、物事の見方が少し変わった。音楽に対する感謝や、自分の存在、仲間のありがたみを痛感した」と語っています。
  • インドという異文化に触れたことで、改めて自分が歌う意味や、EXILEの仲間たちへの思いを強くしたATSUSHIさん。活動再開後は、以前より柔らかな表情を携え、新しい感性を楽曲に込めています。

ボーカルコンビの不思議な絆

『徹子の部屋』では、二人は互いの素顔についても言及しました。それぞれが知る普段の「あたたかさ」や「厳しさ」、そして音楽に真摯に向き合う態度。そのすべてが、二人の絆を強くしています。

  • TAKAHIROさんは「ATSUSHIさんはステージの上と普段とで全然違う。一緒にいるときは、家族のような優しさを感じます」とコメント。
  • ATSUSHIさんも「TAKAHIROはいつも周りに気を配ってくれて、表には出さない努力家。互いに励まし合ってきたから今がある」と語ります。

それぞれがグループのために尽力し、人として、ボーカリストとして成長してきた道のり。「苦しいときもあったが、それを乗り越えてきたことが今の自分たちを作ってくれている」と、二人の言葉には共鳴が感じられます。

コンサートの舞台裏──思い出のハプニング

番組内では、これまでのコンサート中に起きた秘話やハプニングについても披露されました。EXILEのライブは毎回大きなスケールですが、その舞台裏では予想もしない出来事も少なくありません。

  • ATSUSHIさん:「大きな会場で音響トラブルがあったとき、TAKAHIROが冷静に対応してくれた。彼の頼もしさに改めて感謝した瞬間でした」。
  • TAKAHIROさん:「会場のファンの声援に圧倒されて泣きそうになったことも。そんな時、ATSUSHIさんはさりげなく肩を抱いてくれて、感情の制御を助けてくれました」と当時を振り返っています。

二人が語る数々のエピソードからは、ステージでの信頼とサポート、そして本番の重圧の中で生まれる相互の助けが垣間見えます。

互いの素顔──“オンとオフ”の違い

音楽活動以外でも互いの素顔を尊重し、気遣う姿が見受けられます。

  • TAKAHIROさんは故郷で培われた価値観や、ご両親の職業によって養われた「自然体の優しさ」があると語られます。
  • ATSUSHIさんは「常にチャレンジして新しい表現を探す姿勢が、グループの刺激になっている」とTAKAHIROさんを評しています。

オンステージでは一流のエンターテイナー、オフステージでは家族のように支え合うパートナー。こうした関係性がEXILEというグループの大きな力となってきました。

未来への展望──25年を経て新たな歩みへ

2026年、EXILEはメジャーデビュー25周年という大きな節目を迎えます。二人は「この先も変わらずファンを大切に、グループみんなで音楽を楽しみ続けたい」と願いを語っています。
ATSUSHIさんの語る「インド訪問の気付き」や、TAKAHIROさんの「仲間と歩む勇気」が、今後のEXILEに新たな風をもたらすことでしょう。

  • デビューから25年という時の流れは、二人の絆をより一層深めています。
  • これまでの苦楽を乗り越えた経験が、若い世代への道しるべとなるはずです。
  • これからもEXILEとして、個人として、音楽を通じて多くの人々に夢や勇気を与えていく――そんな思いを確かに感じました。

おわりに──私たちが感じるEXILEの魅力

EXILEのTAKAHIROさんとATSUSHIさん、それぞれが抱えてきた葛藤やチャレンジ、そして支え合ってきた25年の関係。『徹子の部屋』で語られた素顔とエピソードは、ファンに“二人だからこそのEXILE”の魅力をあらためて思い起こさせてくれました。これからも変わらぬ絆で、音楽を通じて人々に希望と感動を届けてくれることでしょう。

番組はTVerやTELASAで期間限定配信されており、今回見逃した方にも二人のトークを楽しむことができます。25周年に向けて、新たな挑戦を続けるEXILEの今後から目が離せません。

参考元