エガちゃんねるとファミリーマートの新たな挑戦――「伝説のケバブ風味ポテトチップス」とその波紋
2025年9月、人気お笑いタレント江頭2:50さんが自身のYouTubeチャンネル「エガちゃんねる」とファミリーマートがタッグを組み、第3弾となるコラボ商品「旨辛トルコ名物!伝説のケバブ風味ポテトチップス」を発売しました。この商品は、江頭2:50さんがトルコで巻き起こした“伝説”をモチーフに開発されたもので、発売直後から話題を集めています。エガちゃんねるの影響力や、限定商品という希少性、そして江頭さんの個性的なキャラクターから、店頭やSNSなどでも注目度が高まっています。
エガちゃんねる×ファミマ コラボ第3弾誕生の背景
江頭2:50さんとファミリーマートのコラボはこれが第3弾。今回は、28年前の江頭2:50さんによる「トルコ伝説」エピソードをヒントに開発されました。この伝説とは、江頭さんがトルコで現地の人々に強烈なインパクトを残した出来事で、長年ファンの間で語り継がれてきたものです。
新商品のポテトチップスは、その伝説をイメージし「日本風にアレンジされたケバブ味」で仕上げられており、一度食べるとやみつきになる旨辛の味わいが特徴です。ファミリーマート限定ということもあり、“あたおか”と呼ばれる熱心なファン層だけでなく、幅広い層の消費者からも注目を集めました。
- 商品名:旨辛トルコ名物!伝説のケバブ風味ポテトチップス
- 発売日:2025年9月2日
- 販売場所:全国ファミリーマート店舗(数量限定)
- 開発協力:エガちゃんねる
トルコ伝説がポテチに!気になるその味と現地での評価
本商品は、“伝説のケバブ”という名称のとおり、スパイシーで香ばしく、ケバブの旨味と日本のポテトチップス独特のサクサク感が融合した仕上がり。
エガちゃんねるの動画では実際にトルコの方々に試食してもらう企画を実施。現地の方からは「日本風にアレンジされていて、本場のケバブとは違うが美味しい」といった評価が寄せられました。「本格ケバブ再現」とはいかないものの、日本の消費者に合うよう絶妙に調整されており、好評だったとのことです。
商品化の経緯とマーケティングの工夫
このコラボ商品は、江頭2:50さんの「レジェンドイヤー」を記念するものでもあります。企画段階から「エガちゃんねる」スタッフが関与し、商品コンセプトの練り直し、現地調査、味の試行錯誤などを繰り返して完成させました。数量限定であることや、YouTubeをはじめとするSNSでの話題作りも戦略的に展開され、ロスなく売り切る狙いが見られます。
「説明不足」による波紋と謝罪
発売直後、コラボ商品の紹介動画にて思わぬ問題が発生しました。エガちゃんねるでは、コラボ商品である「伝説のケバブ風味ポテトチップス」を現地トルコの方々に試食してもらうという企画を実施。動画公開後に、商品の原材料に「ポークエキスパウダー」が含まれていたことが判明します。
イスラム教では豚肉製品の摂取がタブー視されており、トルコにはイスラム教徒が多く存在します。そのため、現地の方々(イスラム教徒の可能性がある)に「豚肉エキス入りポテチ」を食べてもらってしまったことについて、「宗教的配慮に欠けていた」との指摘がインターネット上でも各所であがりました。
江頭2:50さん本人とスタッフによる“土下座”謝罪
問題発覚後、江頭2:50さんは自身のYouTubeチャンネルで謝罪動画を公開。動画内ではスタッフとともに正座し、「エガちゃんねるで公開した動画の中で、トルコの方々にポテトチップスを食していただいたが、そのポテトチップスの原材料にポークエキスパウダーが含まれていた。イスラム教では豚肉由来の成分がタブーとされているため、配慮が足りなかった」と説明した上で、深々と土下座して謝罪しました。
- 商品企画サイドでも原材料に関する説明が十分でなかった
- イスラム教の文化的・宗教的な配慮不足に対する反省
- 今後はより一層の説明責任と確認体制強化を約束
江頭2:50さんの誠実な対応と、分かりやすい説明によって、ファンの多くは謝罪を受け入れる姿勢を見せています。しかしSNS等では「企業としての説明責任」や「異文化対応の難しさ」など、多面的な議論も展開されました。
「説明の壁」とSNS時代のリスク管理
今回の件は、有名人や企業が他国や異文化とコラボレーションする際の「説明責任」の重要性を改めて浮き彫りにしました。日本国内での商習慣や食品表示と、グローバルな文化・宗教に対する配慮のギャップが指摘されるとともに、社会全体で「誰のために・何を伝えるべきか」を考え直すきっかけともなりました。
- 限定商品やコラボ商品に潜む「文化リスク」
- SNSによる一瞬での拡散力と社会的影響
- 商品開発やプロモーション段階での多角的視点の重要性
江頭さんやスタッフは、「今後のコラボ時には、より多様な文化や宗教、アレルギー情報などに細心の注意を払っていく」とコメントし、その教訓を生かそうとしています。
商品レビュー・味や反応は?
ファミリーマート限定販売の守りは功を奏し、発売開始直後から注目を集め、多くの店舗で品薄状態となるなど、その人気ぶりがうかがえます。ネット上のレビューでは、「スパイシーでクセになる」「日本のポテチなのに異国感も味わえる」という評価が並び、エガちゃんねるのファンのみならず、一般の消費者にも好評でした。
- 「想像以上にケバブっぽい!」「ピリ辛でビールに合う」などの声
- 「説明をきちんと見て選びたい」「文化に配慮してほしい」という観点も多数
- 数量限定につき、あっという間に売り切れる店舗も多数
まとめ:エガちゃんねる×ファミマコラボが社会に投げかけたもの
江頭2:50さんのユーモアと挑戦精神、そしてファミリーマートの柔軟な企画力が生み出した「伝説のケバブ風味ポテトチップス」。味の面では大きな話題となり、多くの人に楽しまれました。一方で、異文化理解や説明責任の重要性という現代的な課題にも直面し、その“事件”としての側面も広く知られることとなりました。
今後、こうしたコラボ商品やイベントの際には、「消費者視点」だけでなく、「文化や宗教への配慮」も一層求められる時代になっていくでしょう。