劇場版「鬼滅の刃」無限城編がゴールデン・グローブ賞ノミネート 世界が注目する最新作の快挙
大人気アニメ「鬼滅の刃」の最新映画作品、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が、アメリカの映画賞であるゴールデン・グローブ賞 アニメーション映画部門にノミネートされました。。
「アカデミー賞の前哨戦」とも呼ばれる世界的な映画賞で名前を連ねたことで、日本発のアニメーション作品として、あらためてその存在感を世界に示す形となっています。
ゴールデン・グローブ賞とは?
ゴールデン・グローブ賞は、アメリカのハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)が主催する映画・テレビの賞で、世界中の映画ファンや業界関係者から大きな注目を集めています。
特に映画部門は、後に続くアカデミー賞との関連が深いことから、毎年その結果が話題になります。今回のノミネーションは、2026年第83回ゴールデン・グローブ賞として発表されたもので、授賞式は2026年1月11日に行われる予定です。
アニメーション映画部門では、ディズニーやピクサー作品、各国の話題作が競い合うことが多く、そのなかに日本のアニメが選ばれることは、作品のクオリティと人気が世界的に評価されている証といえます。
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』とは
今回ノミネートされたのは、吾峠呼世晴氏の漫画を原作とする「鬼滅の刃」シリーズの最新映画作品、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』です。
テレビアニメやこれまでの劇場版でも高い人気を誇ってきた「鬼滅の刃」ですが、本作は物語のクライマックスともいえる無限城編の第一章にあたる重要なエピソードとして制作されています。
作品タイトルにも含まれている「猗窩座」は、これまでのシリーズでも大きな存在感を放ってきた上弦の鬼の1人であり、多くのファンにとって印象深いキャラクターです。
その猗窩座が再び登場し、主人公・炭治郎たちとの壮絶な戦いが描かれる本作は、迫力のあるアクションシーンと、キャラクターたちの心情描写が丁寧に重ねられたドラマ性が特徴です。
アニメーション制作はこれまでと同じくufotableが担当し、緻密な映像美やダイナミックなカメラワーク、色彩表現などが高く評価されています。
その映像表現は、すでに国内外の観客から「劇場で体験すべき映像」として支持され、今回のゴールデン・グローブ賞ノミネートにもつながったとみられます。
国内外での大ヒットと興行成績
最新作『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、すでに日本国内だけでなく世界各国で大ヒットを記録しています。
報道によると、公開から先月までに世界累計観客動員数は8917万人を突破し、総興行収入は日本映画として初めて1000億円を超える歴史的な記録を達成しました。
これは、以前大きな話題となった「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」を上回る規模のヒットとなっており、「鬼滅の刃」シリーズが一時的なブームにとどまらず、長く愛される作品として世界で定着しつつあることを示しています。
日本発のアニメ映画が、これほどまでに国境を越えて多くの人々を映画館に呼び込んでいる例は限られており、その意味でも今回のゴールデン・グローブ賞ノミネートは、興行的成功と作品性の両面が国際的に認められた結果といえます。
日本アニメとしては「君たちはどう生きるか」に続く快挙
ゴールデン・グローブ賞における日本アニメの存在は、ここ数年でさらに大きくなっています。
2024年には、宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』がアニメーション映画賞を受賞しており、日本のアニメーション作品として初の栄冠を手にしました。
もしも今回、「鬼滅の刃」無限城編が受賞を果たせば、日本アニメとしては2度目のゴールデン・グローブ賞受賞という歴史的な結果となります。
この流れは、日本アニメが世界の映画賞において確かな地位を築きつつあることを物語っており、「鬼滅の刃」はその中心的な存在の一つといえるでしょう。
第83回ゴールデン・グローブ賞の全体像と「鬼滅の刃」
今回「鬼滅の刃」無限城編がノミネートされたのは、2026年第83回ゴールデン・グローブ賞です。
ノミネートは2025年12月8日に発表され、映画のドラマ部門やミュージカル/コメディ部門、監督賞、演技賞など、数多くのカテゴリーで多彩な作品・俳優・監督たちの名前が並びました。
ドラマ部門の作品賞には、クロエ・ジャオ監督の『ハムネット』をはじめ、『フランケンシュタイン』『IT WAS JUST AN ACCIDENT』『THE SECRET AGENT』『センチメンタル・バリュー』『罪人たち』などがノミネート。
ミュージカル/コメディ部門でも、話題作やスター俳優が多数名を連ね、全体として非常にレベルの高いラインナップとなっています。
そうしたなかで、アニメーション映画部門には『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』が候補の1本として挙がっており、実写映画と並んで世界の注目を集めています。
アニメ作品として、いかに強い存在感を放てるかも、今回の授賞式をめぐる大きな見どころになりそうです。
世界で愛される「鬼滅の刃」ブランドの広がり
「鬼滅の刃」は、原作漫画の連載終了後も、アニメシリーズや劇場版、関連グッズ、イベントなどを通じて、国内外で人気を維持し続けています。
特にアニメ版は、繊細なキャラクターデザイン、美しい背景美術、戦闘シーンのスピード感ある描写などが高く評価され、「日本らしい表現」と「世界基準のクオリティ」を兼ね備えた作品として支持されています。
こうした長期的なブランド力があるからこそ、最新作「無限城編 第一章 猗窩座再来」も、多くの国と地域で公開され、大ヒットにつながりました。
また、物語の根底にある「家族愛」「仲間との絆」「苦しみを抱えながらも前に進もうとする姿」といったテーマは、文化や言語の違いを超えて、多くの人々の共感を呼んでいます。
授賞式は2026年1月11日 結果発表に世界の視線
第83回ゴールデン・グローブ賞の授賞式は、2026年1月11日に開催される予定です。
ここで、アニメーション映画部門の受賞作が発表され、「鬼滅の刃」無限城編が栄冠を手にするかどうかが決まります。
賞の行方はもちろんですが、ノミネートされたこと自体が、日本のアニメーションにとって大きな意味を持っています。
世界中から注目が集まる場で「鬼滅の刃」の名前が呼ばれることにより、今後さらなる海外展開や、新たなファン層の獲得にもつながっていくと考えられます。
ゴールデン・グローブ賞の受賞結果は、続くアカデミー賞など他の映画賞にも影響を及ぼすことが多いため、「鬼滅の刃」無限城編が今後どのような評価を受けていくのか、引き続き注目されます。
ファンと映画界にとっての「鬼滅の刃」ノミネートの意味
今回のゴールデン・グローブ賞ノミネートは、「鬼滅の刃」ファンにとっての喜びであると同時に、映画界全体にとっても象徴的な出来事です。
日本発のアニメーション作品が、世界の映画賞で実写映画に並ぶ「一つの作品」として評価される流れは、今後さらに多様なジャンルや作風の作品が世界に挑戦していく土台になっていくはずです。
また、国内のクリエイターにとっても、「日本で生まれた作品が世界で通用する」という具体的な成功例として、大きな励みとなるでしょう。
「鬼滅の刃」が築いてきた道のりは、これから世界を目指す多くの作品や作り手たちに、新たな可能性を示しているといえます。
授賞式の日まで、「鬼滅の刃」無限城編がどのような評価や議論を呼ぶのか、そしてどのような結果を手にするのか。
ファンはもちろん、映画・アニメファンにとっても目が離せないニュースとなっています。


