劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来、世界を席巻—4DXやグッズ展開も加速、アジア各国で社会現象に
2025年10月3日、アニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が、世界的なヒットを記録しています。最新の報道によれば、同作の世界興行収入は6億1700万ドルに達し、今年の世界映画興行ランキングにおいて堂々の第7位となりました。日本発のアニメーションでこの規模の興収を叩き出すのは、これまで例がなく、まさに歴史的快挙といえるでしょう。
英語・中国語以外の作品で初の「世界興収6億ドル」突破
今回の映画の特徴的な点は、英語や中国語以外の言語で制作されたアニメ映画として、初めて世界興行収入6億ドルを超えたという記録です。特に夏にヒットしたハリウッド映画『スーパーマン』の6億1500万ドルを抜き、グローバルでその存在感をさらに高めました。「Demon Slayer」(鬼滅の刃)は今や単なるアニメ作品に留まらず、世界的な文化現象となっています。
4DXなど最新の映画体験が動員に寄与
この大ヒットの背景には、一般的な2D上映だけでなく、4DXやIMAXといった体感型上映の普及が関与しています。4DX版では、映画の激しいバトルシーンや自然描写に連動してシートが動き、風や水しぶき、香り、閃光など五感を刺激する演出が施され、まるで自分自身が「鬼殺隊」の一員になったかのような没入感を得ることができます。このような新しいシネマ体験が、リピーターやファン層の拡大につながっているのは間違いありません。
日本国内でも驚異の記録更新
日本国内においても、動員や興行収入の新記録が相次いで報告されています。公開後わずか3日間で興行収入55.2億円を叩き出し、公開38日目にして累計動員1982万人超、興収280億円突破という驚異的なスピードで伸長し続けています。各種ランキングでも軒並み上位に入り続けており、「令和の国民的アニメ映画」としての地位を固めつつあります。
アジア市場での熱狂—韓国で歴代2位、日本アニメブームを牽引
アジア各国でも『鬼滅の刃』旋風が吹き荒れています。韓国では公開開始からわずか39日間で観客動員500万人を突破し、同国における日本アニメの歴代動員ランキングで第2位となりました。1位獲得も視野に入る勢いです。
また、中国本土では公式な上映が認められていないにもかかわらず、香港や台湾の映画館で鑑賞するために中国本土から多くのファンが渡航する「映画ツアー」が組まれるなど、アジアを中心に爆発的な人気ぶりが観測されています。
海外ファンの声と配信事情—映画館での体験が価値に
海外のファンからは「ただのアニメではなく文化的現象だ」「この映画のために原作アニメを全話見直した」「アニメからは卒業したけれどまた戻ってきた」といった熱狂的な声が多く届いています。北米やイギリスなどでも上映されており、特にアメリカの配給元Crunchyrollは、「2025年は映画館でのみ観られる特別な年」と明言、年内はストリーミング配信の予定がないことを発表しました。コロナ禍以降、配信サービスの普及が進んだ一方、「映画館で観るべき映画」という位置づけがファンの誇りや絆を強くしています。
キャラクターグッズやコラボも多彩—COSPA新作も話題
爆発的人気を二次展開で支えるのが、関連グッズやコラボ企画です。株式会社COSPAからは、主人公・炭治郎をはじめとする「鬼殺隊」メンバーのパスケースや、“滅”をモチーフにしたバッグ、ステッカーなど新作グッズが広がり続々登場。映画やアニメの世界観を日常で楽しみたいファン心理に的確に応えています。店舗・ECともに売り切れが相次ぐ現象も起こっており、市場規模も拡大傾向です。
アニメ、カルチャー、経済圏—「鬼滅の刃」はなぜここまで愛されるのか
- 普遍的な家族愛と成長物語が、幅広い世代から共感を集めている
- 圧倒的な作画・映像美や音楽、制作会社のこだわりが映画体験を深化
- 4DXやIMAXなど、最新設備と連動した上映手法への積極的な対応
- 豊富なグッズ展開・コラボがファンの「所有欲」を満たし、思い出を形にできる
- 国内外で熱狂的なファンコミュニティが形成されており、異文化間の橋渡し的存在になっている
4DX時代の映画体験と「鬼滅の刃」ブームのこれから
「鬼滅の刃 無限城編 第一章」は、4DXやIMAXなど革新的な上映体験と、作品固有の物語性・文化性が見事に融合したことで、従来のアニメ映画の枠を越えた社会現象となっています。この一大ブームは、アニメというジャンルだけでなく、日本発のポップカルチャーが持つ可能性の大きさを世界中に見せつけるものです。今後も続編や新たなグッズ展開、そしてさらなる技術革新とともに、「鬼滅の刃」旋風がいかに発展していくのか、目が離せません。
まとめ
- 『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が世界興行収入6億1700万ドル超で2025年映画ランキング7位に【4DXでの体感上映が人気】
- 韓国をはじめアジア各国でも記録的ヒット、社会現象化が加速
- 新作グッズ展開や映画館での特別体験など、多角的なムーブメントが進行中
- 4DX時代の映画体験が、ファンの熱狂や市場拡大に寄与している