『劇場版 鬼滅の刃 無限城編 第一章』興行収入314億円突破――歴代日本映画最速記録を樹立

2025年7月18日に公開された『劇場版 鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』が、公開からわずか52日間で興行収入314億円を突破しました。
この数字は、日本国内で公開された映画史上、最速となる異例の記録であり、現在日本歴代興行収入ランキングの3位に入っています。累計観客動員数は2200万人を突破し、公開初日の興収やオープニング成績もまた新たな日本映画史に名を刻む結果となりました。

公開からの快進撃と歴代記録との比較

  • 映画公開初日(2025年7月18日)で動員115万人・興収16億4605万円とスタートダッシュに成功しました。
    公開から3日間で興収55億2429万円、観客動員384万人という数字は、いずれも歴代No.1となっています。
  • 公開52日間で興収314億2591万円/動員2200万7405人に到達。
    前作『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』(2020年公開)が59日間で302億円だったことと比較しても、さらに速いペースで記録を更新しました。
  • 歴代興行収入ランキング

    • 1位:劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』:407.5億円
    • 2位:『千と千尋の神隠し』:316.8億円
    • 3位:『劇場版 鬼滅の刃 無限城編 第一章』:314億円(2025年9月8日現在)

    2位の『千と千尋の神隠し』には、わずか2億円の差にまで迫っています。

  • 上映時間は155分、映倫区分はPG12(12歳未満の方は保護者の助言が必要)です。

興収急拡大の要因と社会現象としての「鬼滅の刃」

『鬼滅の刃』シリーズは、原作・吾峠呼世晴氏による大ヒットコミックをもとにしたアニメ作品であり、小さなお子さまから幅広い世代に支持されています。そのアニメを原作とする劇場版作品の公開が社会現象化したのは記憶に新しいところです。

今作「無限城編 第一章」の大ヒット要因としては、次のようなポイントが挙げられます。

  • アニメの高いクオリティと原作への忠実な再現
    Ufotableが手掛ける美麗なアニメーション表現や迫力満点のアクションシーンはファンのみならずアニメファン全体を魅了しました。
  • テレビシリーズから続く強固なファンベース
    前作『無限列車編』からの流れを受け、ストーリー自体への期待が大きかったことも興収を押し上げる大きな要因となりました。
  • 公開時期の話題性と各種キャンペーン
    劇場来場者特典やイベント、新作ビジュアルといった随所に仕掛けられたプロモーションも大きな役割を果たしました。

ネットやファンアート界隈の盛り上がり

話題に拍車をかけているのが、登場キャラクターへの愛情や鑑賞後の感想・二次創作です。特に煉獄杏寿郎のウィンクや、熊耳をつけた可愛らしいイラストがSNSで拡散され「レア!」「奥歯が見えてて可愛い」といったコメントが相次ぎました。公開初期から現在まで、社会現象としての熱量は冷めることがありません。

映画ランキングにも圧倒的な存在感――7週連続首位

映画ランキングでも、その勢いは止まりません。公開から7週連続で週末の全国映画ランキング第1位に輝いており、2位の『8番出口』、そのほかの話題作も大きく引き離す結果を見せています。大ヒットを記録し続ける「鬼滅の刃」は、まさに令和時代を代表するアニメ映画となりました。

スタッフ・キャスト・主題歌と魅力の総合力

  • スタッフ:脚本・演出・アニメーションのクオリティは圧巻。プロデューサーや監督陣も鬼滅チームとして話題を集めています。
  • 声優陣:花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞ら人気・実力派が勢ぞろいし、キャラクターの魅力を見事に体現。
  • 主題歌・挿入歌:これまでのアニメシリーズ同様、主題歌や挿入歌も多くのファンに愛されています。主題歌アーティストLiSAなど、関連楽曲もSNSや配信サービスで大人気です。

今後への期待と日本アニメ映画界に与えた影響

『鬼滅の刃』シリーズは、映画館でアニメを観る体験価値を再定義し、日本の映画文化そのものに大きな影響を与えてきました。『無限城編』のさらなる記録更新と今後のシリーズ展開も、ますます注目されます。

日本国内におけるアニメ映画の受容がますます広がりを見せている今、「鬼滅の刃」が生み出した空前のムーブメントは、今後の作品にとっても大きな挑戦と可能性の象徴です。これからも多くの人々の心に残る作品として受け継がれていくことでしょう。

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