コインチェックIEO「ファンプラ(FPL)」、申込総額90億円超で11日取引開始
2025年11月11日、暗号資産(仮想通貨)取引所・コインチェックが手がけるIEO「ファンプラ(FPL)」の取引がいよいよ開始されます。今回のIEOは申込総額90億5890万円、申込倍率9.06倍という圧倒的な人気を集め、音楽業界初のIEOとして大きな関心が寄せられています。Fanpla Marketのローンチにより、THE YELLOW MONKEY、UVERworld、GLAYといった有名アーティストのアイテムも購入可能となるなど、新たなエンターテインメント経済圏の創造が始まります。
ファンプラ(FPL)とは?──音楽業界の新しい「共創の通貨」
ファンプラ(FPL)は、株式会社Fanplaが発行し、コインチェックIEOを通じて販売されるERC20規格の暗号資産(トークン)です。FPLは、「Fanplaシステム」というプラットフォームの主要サービスで使えるトークンであり、アーティストとファンが直接つながり“共創”する新しいエンターテインメント体験を支える役割を担っています。
FPLはファン活動の貢献を可視化し、これまで評価が難しかった「応援のかたち」をデジタル上で証明できる仕組みとなっています。IEOによる公募価格は1枚=1円で、発行上限は100億枚、今回のIEOで販売された枚数はそのうちの1割に相当する10億枚です。
IEO(Initial Exchange Offering)の特徴と仕組み
IEOとは、暗号資産取引所が審査を行い、日本国内の法規制に適合した新たな暗号資産を販売する仕組みです。コインチェックIEOは国内でも定評があり、IEO参加にはコインチェックでの口座開設が必要でした。
- 2025年10月21日:ファンプラ(FPL)IEO購入申込開始
- 2025年11月4日:申込終了
- 2025年11月5日:抽選・結果通知、FPL付与完了
- 2025年11月11日:コインチェック取引所および販売所にてFPL取引開始
今回の申込総額は90億5890万円に達し、申込倍率は9.06倍という高倍率となりました。販売口数は10万口で、申込口座数は2万8523口座。すべての申込者に最低1口が割り当てられ、残りは抽選で分配される形となりました。
Fanpla Market──アーティストとファンが共創する新たな経済圏
FPLの取扱開始に合わせてFanpla Marketもオープンします。ここでは、THE YELLOW MONKEY、GLAY、UVERworldをはじめ、有名アーティストの限定アイテムやデジタルアセットがFPLトークンによって入手可能となり、従来のファンクラブやグッズ販売とは一線を画すサービス展開が話題となっています。
「Fanpla Market」内では、ファンがFPLトークンを利用してさまざまな商品を購入できるほか、貢献度を基準にした体験や特典も登場予定。今後も連携アーティストやサービス拡充が計画されており、ファン活動そのものがWeb3型経済圏に組み込まれていくことが期待されています。
ファンプラ(FPL)IEOの歴史的意義と国内IEO事情
今回のFPLプロジェクトは、日本のIEO市場で9例目となり、エンタメ領域でのIEOは初の試みです。国内IEOでは、過去案件の多くが公募価格割れとなる傾向があり、金融審議会で実績への厳しい指摘が続いてきました。しかしファンプラは音楽ファンコミュニティの熱量が大きく、音楽業界全体に「トークンを通じた新しい価値創造」という期待感をもたらしています。
これまではアーティストグッズやライブ参加、一部のデジタルサービスのみがファン活動の証明手段でしたが、FPLトークンを活用することで、コミュニティ全体の支持や個々の貢献度が可視化可能となり、新たな参加・応援体験につながります。
申込状況・倍率と抽選の詳細
- 申込総額:90億5890万円
- 申込倍率:9.06倍
- 申込口座数:2万8523口座
- 販売口数:10万口に対し、すべての申込者に1口が確保。残りの7万1477口は抽選対象
- 抽選結果の通知、およびFPLの受渡しは予定通り完了
今回の販売方法(IEO)は、今後のエンタメ領域での資金調達やファンコミュニティ形成に新たなロールモデルとなるとみられています。
FPLの活用シーン──THE YELLOW MONKEYやGLAYなど有名アーティストが参加
Fanpla Marketには、THE YELLOW MONKEY、GLAY、UVERworldなど人気アーティストの販売アイテムやデジタルコンテンツが勢ぞろいしています。特にファン限定イベント、NFT型の限定アイテム、音楽ライブの先行チケット予約など、従来のファンクラブサービスを拡張した多彩な体験が可能です。
この仕組みは、アーティストとファンがより深い信頼や交流を生み出す土台となるだけでなく、ファンの活動履歴や応援の証がブロックチェーン上に永続的に記録されるという画期的な価値を持っています。
暗号資産・法規制と今後の見通し
IEOは、企業・プロジェクト運営側が日本国内の法規制(資金決済法など)に適合して審査を受ける正式な資金調達方法であり、コインチェックIEOは業界内でも厳格な運用が行われています。今後は、更なる法規制強化やプロジェクト審査の高度化も進む見通しであり、FPLのような社会性・話題性を持つ案件が今後増えていくことが期待されています。
ファンプラ(FPL)IEO成功のポイントと、エンタメ×Web3の未来
- 音楽業界で初となるIEOの実現により、ファンとアーティストのつながりがより可視化・価値化される基盤が整った
- 申込倍率9倍超の支持を集め、エンタメファンコミュニティの新たな可能性を証明
- デジタルアイテムや体験、貢献度に応じた特典をトークンで提供するなどWeb3時代らしい多彩な商用展開が可能に
Fanpla Marketの誕生は、ファン活動そのものがデジタル経済圏に統合される新時代の幕開けであり、今後のアーティスト支援やコミュニティ形成に革新的な影響を与えそうです。コインチェックIEO「ファンプラ(FPL)」の取り扱い開始は、日本のエンターテインメント業界における大きな転機となるでしょう。
まとめ:コインチェックIEO「ファンプラ」、音楽とファンの未来を創造
今回のIEOでは、ファンプラ(FPL)による共創の通貨としての役割や、エンタメ業界初の大規模参加型プロジェクトとしての歴史的意義が、申込総額90億円超・倍率9倍という数字からも明らかです。今後、Fanpla Marketを舞台に新たなアーティスト×ファンのエコシステムが拡大していくことは間違いなく、より多くの人々が音楽の新しい楽しみ方を体験することでしょう。
- コインチェックIEO「ファンプラ」取引開始は2025年11月11日正午
- 申込総額90億円超、倍率9倍という大注目トークン
- Fanpla Marketでの新たな体験と経済圏創造が始まる
- THE YELLOW MONKEY、GLAY、UVERworldなど人気アーティストが参加
音楽ファンの応援が、デジタル資産化されて社会的価値を持つ時代へ。今後もFanpla(FPL)とコインチェック、エンタメ×ブロックチェーンの動向から目が離せません。



