SKY-HI主宰『THE LAST PIECE』オーディション:心を動かす最終審査の全記録

はじめに:BMSGが贈る新たな挑戦

SKY-HIが率いるマネジメント/レーベル「BMSG」が、新たなボーイズグループの誕生を目指して企画したオーディションプロジェクト『THE LAST PIECE』。BE:FIRSTやMAZZELといったグループを輩出してきた実績に加え、本プロジェクトでは“全ての10代と、かつて10代だった全ての人へ。さあ、世界で一番自由で大きな夢を見よう。”というメッセージが掲げられています。

2025年9月5日のYouTube配信で、いよいよ最終審査がスタート。10人のファイナリストたちが「PIECES」を披露するこの日まで、彼らは仲間と共に葛藤や成長を繰り返し、自らの夢に向き合ってきました。

オーディションの歩みと多様な審査

  • 3次審査:5人1組の6チームに分かれ、グループで課題曲を披露。歌唱やダンス経験、チームワーク、個性の発揮が問われました。例えばEITA、KANTA、SOLA、TAIKI、YUTAのチームはBE:FIRSTの「Move On」に挑戦。歌唱経験の少なさを互いに補い合い、絆を深めました。
  • 4次審査:4人1組で、与えられたトラックにメロディ・歌詞・振付を自分たちで加えるというクリエイティブ審査。仲間の力で試練を乗り越えるという熱いメッセージがパフォーマンスに込められました。
  • 5次審査:SKY-HI書き下ろしの楽曲をプロと同等の環境でパフォーマンスする擬似プロ審査。各参加者が表現力やスキルを競いながら、本格的なステージを疑似体験しました。

最終審査と「PIECES」:感動の舞台裏

最終審査では、特設スタジオに10人のファイナリストが集合。Oguri、NOPPOなど著名なダンサー陣やボイストレーナー、さらにはBMSG所属のアーティストたちも観覧席から彼らを見守っていました。SKY-HIがスーツ姿で登壇し、「この世界で最も輝いている、この世界で最も大きな夢を見ている、10人に入場してきてもらいましょう」と呼びかけ、観客と共に拍手で彼らを迎えました。

パフォーマンス前には全員がオールブラックのシックな衣装で登場。それぞれの緊張感や覚悟が表情に滲み、「人生が決まる一日」という言葉にふさわしい雰囲気に包まれていました。

SKY-HIが語るオーディションの本質

SKY-HIは審査を重ねる中で「一番オーラが出ていて、一番昨日の自分に勝っていて、一番自分も他人のことも尊重できている人が世の中に出る」と強い信念を語り、「あなたの夢を叶える事が今の俺の夢だ」というプロデューサーとしての覚悟を示しました。

この言葉は、参加者だけでなく取材するスタッフや観覧していた関係者にも深く響き、多くの“元10代”にも勇気を与えています。

裏側で支えるスタッフの思い

  • BMSGスタッフは「彼らに胸を張って向き合えるスタッフでいたい」と語り、夢を追う10代に刺激を受けながらも、誠実にサポートする姿勢を絶やしませんでした。日々の成長や葛藤に寄り添い、時には涙と笑顔が入り混じる現場となっています。

彼らスタッフは、ファイナリストひとりひとりの人生の分岐点に立ち会う“責任”と“誇り”を胸に、日々真摯に支援しています。

ファイナリスト・YUTAの1年間と最終審査への決意

注目のファイナリストYUTAは、「この1年は心ここにあらずだった」と自身の葛藤を振り返りつつ、「最大の愛をお返しします」と最終審査に挑む決意を新たにしました。夢を追う厳しさと、それでも前を向き続けた彼の歩みは、多くの視聴者に希望を与えています。

最終審査に向かう10人には、それぞれに悩みや迷いがありました。しかし仲間との絆、スタッフやSKY-HIの支えが、彼らに走り続ける力を与えたのです。

審査を通じて見えた成長と新グループへの期待

  • クリエイティブ審査で新たな表現力に挑戦した者、擬似プロ審査で自信に満ちたパフォーマンスを見せた者、それぞれが“昨日の自分に勝つ”ことを繰り返してきました。評価軸は単なるテクニックだけでなく、成長意欲や人間性も重視されるのが「THE LAST PIECE」流です。
  • 一人ひとり違う背景や得意分野があり、歌唱力、ダンス力、表現力の全てが融合することで、グループ全体としての可能性がどこまでも広がっていきます。

観客やファンにとっての「THE LAST PIECE」

このオーディションが他と異なるのは、参加者だけでなく“かつて夢を諦めてしまった人”や“新しいことに挑戦したいと感じている大人たち”にも強いメッセージを投げかけている点です。「夢を持つこと」「成長すること」は年齢を問わず人生に彩りを与えるもの。SKY-HIが語る「自由と大きな夢」は、視聴者それぞれの心にも届いています。

物語のクライマックスへ:最終パフォーマンスと未来

最後のパフォーマンス「PIECES」では、これまでの集大成として磨き上げてきた全てを注ぎ込みました。練習や審査を通じて生まれた仲間との信頼や思い出、背中を押してくれた家族やスタッフへの感謝。それら全てが表情や所作、歌声に込められました。

SKY-HIが「見ている人に共感させるくらいの説得力は欲しい」という言葉を残したように、最終審査は説得力、覚悟、自分らしさのぶつかり合いとなりました。そして審査終了後、全員の目から自然と涙が溢れるほどの達成感と安堵が広がります。

まとめ:「君と過ごした時間も 思い出と呼ばれるんだろう」

『THE LAST PIECE』の舞台裏では、一人一人が抱える夢、苦しみ、そして喜びが真っ直ぐに表現されていました。強い個性がぶつかり合い、ときに支え合った日々。BE:FIRST、MAZZELに続く新たなグループ誕生への期待が高まる中で、SKY-HIとBMSGによる“夢を叶える場”としてのオーディションは、間違いなく多くの若者と視聴者の心に忘れがたい記憶を刻みました。

これからどんな物語が紡がれるのか。10人での最後のパフォーマンスは、同じ夢を追いかけた仲間、そして応援し続けるファンにとっても一生の宝物になることでしょう。

参考元