千鳥出演『酒のツマミになる話』、2025年名場面SP放送へ――番組の歩みと“降板”報道の背景
フジテレビ系の人気トークバラエティ『人志松本の酒のツマミになる話』が、2025年の放送を締めくくる「2025年名場面SP(スペシャル)」として放送されます。
このスペシャルでは、お笑いコンビ千鳥をはじめ、GACKTさん、山田裕貴さんら豪華ゲストが出演した回の“名シーン”が一挙放出されるとあって、放送前から大きな話題となっています。
一方で、千鳥の「降板」や番組の「打ち切り」を巡る報道や憶測も飛び交い、フジテレビアナウンサー・藤本万梨乃さんの退社報道とあわせて、同局のバラエティを取り巻く環境に注目が集まっています。
『酒のツマミになる話』とは?
『酒のツマミになる話』は、ダウンタウン・松本人志さんを中心に、芸人や俳優、アーティストなど多彩なゲストが集まり、「お酒の席でついしゃべってしまう話」をテーマに語り合うトークバラエティです。
お酒を片手にリラックスした雰囲気の中、ゲストの意外な一面や、普段は聞けない本音が飛び出すことで人気を集め、バラエティファンだけでなく、幅広い層から支持されてきました。
この番組では、千鳥をはじめとする人気芸人がレギュラー・準レギュラーとして出演し、ゲストの話を引き出すツッコミや、独特の視点によるコメントで、多くの“名場面”を生み出してきました。
2025年のスペシャルは、そうした過去の放送から特に反響の大きかったシーンを選りすぐり、再び楽しめる構成となっています。
2025年名場面SPの見どころ
- GACKTさんの本音トークや、ストイックな生き方が垣間見えるエピソード
- 俳優山田裕貴さんが披露した、役作りやプライベートに関する赤裸々な話
- 千鳥の大悟さん・ノブさんが、ゲストの話をさらに面白くふくらませたトーク
- お酒の席ならではの、笑いとちょっとした深さが同居する会話の数々
通常回を見逃していた視聴者にとっては「総復習」のように楽しめる構成であり、これまでのファンにとっても「あのシーン、もう一度見たかった」という要望に応える内容になっています。
とくに、千鳥がMCやゲストとして参加した回は、番組の“空気”を決定づける存在でもあり、彼らのツッコミやボケが生み出した瞬間は、今回の名場面SPでも大きな目玉となりそうです。
千鳥“降板”“打ち切り”報道の受け止め方
一部の週刊誌やネットの見出しでは、「千鳥“降板”」「番組打ち切り」といった刺激的な言葉が並び、視聴者の不安をあおるようなかたちで取り上げられる場面もあります。
しかし、現時点で公式に「番組終了」や「千鳥の完全降板」が正式発表されたわけではなく、バラエティ番組特有の編成や体制の変化が、ややセンセーショナルに伝えられている側面もあります。
テレビ番組は、改編期ごとにキャスティングやコーナー構成が見直されることがよくあり、「出演回数の変動」や「役割の変更」がすぐに“降板”や“打ち切り”と結びつけられることも少なくありません。
視聴者としては、見出しだけで判断するのではなく、公式の発表や実際の放送内容を見ながら、番組の今後を見守る姿勢も大切だと言えるでしょう。
フジテレビ藤本万梨乃アナ退社、「フジ退社ラッシュ内幕」との関連
『酒のツマミになる話』に関連する話題として、フジテレビアナウンサー・藤本万梨乃さんの退社が報じられました。
藤本さんは2025年12月1日に、自身のインスタグラムを通じてフジテレビ退社を発表し、「7年間お世話になったフジテレビを退社することとなりました」とコメントしています。
担当していた『めざましテレビ』『さんまのお笑い向上委員会』は12月いっぱいで、報道番組『Mr.サンデー』は翌年3月で卒業すると説明しました。
藤本さんは、東京大学医学部出身という異色の経歴を持つアナウンサーで、情報番組からバラエティまで、幅広いジャンルで活躍してきました。
退社理由については、「家庭生活と自分自身の時間を大切にしながら、私らしく仕事にも取り組んでまいります」と述べており、今年には医師の男性との結婚も発表しています。
また、バラエティ番組『さんまのお笑い向上委員会』では、3代目アシスタントとして2022年から出演していましたが、この番組も今回の退社とともに卒業となりました。
番組内で明石家さんまさんが「フリーになるから」と発言した場面もあり、藤本さんの今後について「フリーアナウンサーとして活動していくのでは」と見る声も出ています。
一方、後任には元櫻坂46の原田葵アナウンサーが起用されることが発表されており、フジテレビのアナウンス室内での世代交代が進んでいる様子もうかがえます。
こうした動きから、「フジ退社ラッシュ内幕」といった記事タイトルが並び、局内の人事や制作体制の変化と、『酒のツマミになる話』をはじめとするバラエティの今後を絡めて語るメディアも見られます。
ただし、藤本さん個人の決断として、結婚や働き方の見直しを背景に退社を選んだことが、本人の言葉からもはっきりしており、「退社ラッシュ」という言葉が一人歩きしている面も否めません。
芦田愛菜主演『果てしなきスカーレット』への辛口評価と「国宝」論
同時期のエンタメニュースでは、女優芦田愛菜さん主演の作品『果てしなきスカーレット』への辛らつな評価も話題になりました。
芦田さんは、子役時代から圧倒的な演技力で「国民的女優」「国宝級」と称されてきましたが、今回の作品に関しては、脚本や演出をめぐり賛否が分かれる声も上がっています。
中には、芦田さんの才能そのものではなく、「その才能をどう生かす作品が用意されているのか」という制作側の姿勢を問う意見も見られます。
こうした議論の中で、「芦田愛菜という“国宝級”の存在をどう扱うべきか」というテーマがクローズアップされました。
バラエティや情報番組でも、ドラマの評価や制作体制へのツッコミが話題にされることが多く、『酒のツマミになる話』のようなトーク番組でも、今後こうしたドラマ論やエンタメ論が取り上げられる可能性があります。
バラエティと“働き方”が交差する時代
藤本万梨乃アナの退社理由として「家庭生活と自分自身の時間を大切にしたい」という言葉があったように、いまメディア業界でも働き方や生き方の見直しがひとつの大きなテーマになっています。
激務になりがちなテレビ局員・アナウンサー、芸人、俳優といった人々が、自身のライフステージに合わせて働き方を調整する動きは、今後さらに増えていくと見られます。
『酒のツマミになる話』が人気を博した理由のひとつは、「お酒を飲みながら、本音で生き方や価値観を語る場」として機能してきた点にあります。
出演者たちのなかには、結婚・出産、病気、転機、退社、独立など、大きな変化を経験した人も多く、そのリアルな言葉が、視聴者の共感を呼んできました。
千鳥の2人もまた、地方ロケから全国区のMCへと駆け上がってきた過程で、忙しさやプレッシャーとどう向き合うかをたびたび語ってきました。
名場面SPでは、そうした「笑い」の裏にある、人としての本音が垣間見えるトークもあらためて注目されるでしょう。
名場面SPが持つ“一区切り”としての意味
今回放送される『酒のツマミになる話 2025年名場面SP』は、単なる総集編というだけでなく、番組のこれまでの足跡を振り返る“一区切り”としての意味合いも持っています。
バラエティ番組において、「名場面SP」や「総集編」が組まれるタイミングは、必ずしも終了を意味するわけではありませんが、番組の節目と重なることも多くあります。
とくに、『酒のツマミになる話』では、コロナ禍を経て収録スタイルやゲストの顔ぶれも変化しながら、“お酒を囲んで語る”という本質を守り続けてきました。
そうした中で生まれた数々の名シーンを改めて振り返ることは、視聴者だけでなく、出演者や制作陣にとっても、番組を再評価する機会となります。
千鳥の出演シーンも含め、これまで番組を支えてきた多くの芸人・俳優・アーティストたちの関わりを振り返ることで、「この雰囲気が好きだった」「またこのメンバーで見たい」といった声も自然と高まっていくでしょう。
それは同時に、「今後どのような形で番組や出演者を応援していくか」を、視聴者自身が考えるきっかけにもなります。
視聴者にとっての楽しみ方
今回の名場面SPをより楽しむために、視聴者が意識するとよいポイントをいくつか挙げてみます。
- 千鳥をはじめ、お気に入りの出演者がどのように場をまわしているかに注目して見る
- ゲストの何気ない一言やリアクションから、人柄や価値観を想像してみる
- 同じエピソードでも、初見では気づかなかった細かい笑いや言葉のやり取りを探してみる
- エンタメニュースで取り上げられた背景(退社・改編・ドラマ評価など)も頭の片隅に置きつつ、それでも“今この瞬間”のトークを楽しむことを大事にする
バラエティ番組は、生放送であれ収録であれ、「その瞬間にしか生まれない空気」を味わうことが最大の醍醐味です。
名場面SPは、その「一度きりの空気」が再編集されて届けられる機会でもあり、笑いとともに、時には少しだけ切なさも感じさせてくれます。
これからの『酒のツマミになる話』と千鳥への期待
千鳥の“降板”や番組の“打ち切り”といった言葉に、不安を感じるファンも少なくありません。
一方で、千鳥のふたりは数多くのレギュラー番組や特番を抱えており、その中でどの番組にどのような形で関わっていくかは、今後も変化し続けるはずです。
テレビの世界では、「終わる」ことだけがすべてではなく、新しい番組や新しい形の共演として再び出会うことも多くあります。
『酒のツマミになる話』で培われた「お酒と本音トーク」の空気感は、千鳥を含む多くの出演者の中に息づき、別の企画や場面で花開いていく可能性も十分あります。
いま大切なのは、目の前で放送される名場面SPを素直に楽しむことと、そのうえで「またこのメンバーのトークが見たい」という声を、視聴者として持ち続けることかもしれません。
エンタメニュースが伝える裏側の事情や、退社・改編といった動きも注目されますが、「画面の向こうでどれだけ楽しませてくれたか」という事実は、決して揺らぐことはありません。
『酒のツマミになる話 2025年名場面SP』は、そうした思いをあらためて確認できる特別な時間になりそうです。
千鳥をはじめ、多くの出演者たちが紡いできた“酒のツマミになる”数々の話に、もう一度ゆっくり耳を傾けてみてはいかがでしょうか。



