「BLACKPINKオリジナルたまごっち」登場 世界的人気グループとロングセラー玩具の夢のコラボ
世界的ガールズグループBLACKPINKと、90年代から愛されてきた携帯型液晶玩具「たまごっち」の公式コラボレーション「BLACKPINKオリジナルたまごっち」が発表されました。今回のコラボアイテムは、2025年12月23日から韓国のメッセンジャーアプリ・カカオトークの「ギフト」サービスを通じて先行販売される予定で、発表直後から世界中のファンと玩具ファンのあいだで大きな話題となっています。
BLACKPINKとたまごっち、グローバルIP同士の出会い
「BLACKPINKオリジナルたまごっち」は、YGエンターテインメント傘下のYG PLUSが12月18日に公式発表したコラボレーション企画です。BLACKPINKはすでに音楽やファッション、ゲーム、コスメなどさまざまなブランドとコラボしてきましたが、レトロ玩具の代表格ともいえるたまごっちとのコラボは、世代や国境を越えて親しまれるグローバルIP同士のタッグとして注目されています。
たまごっちは1990年代後半にブームを巻き起こしたバンダイの携帯型液晶玩具で、「育成」という遊びのスタイルを広く世の中に広めた存在です。近年はレトロブームやキダルト(大人のホビー)文化の広がりを背景に、韓国を含む海外でも再評価が進み、ポップアップストアや限定モデルを中心にファン層を拡大しています。そこにBLACKPINKの世界的なブランド力が加わることで、「単なるおもちゃ」にとどまらない特別なコレクターズアイテムとしての価値が期待されています。
12月23日から韓国・カカオトークで先行販売
「BLACKPINKオリジナルたまごっち」は、2025年12月23日から韓国版カカオトークの「プレゼント(ギフト)」サービスを通じて先行販売されます。オンラインのギフト機能を活用した発売形態は、K-POPファンや若い世代にとってもなじみ深く、韓国内のユーザーが気軽に友人や家族に贈ることができる仕組みです。
今回のアイテムは、2026年に本格展開が予定されている「BLACKPINK×たまごっち」公式コラボレーションの追加ラインナップに含まれる、プレローンチ(先行投入)商品として位置づけられています。そのため、「まずはこのオリジナルたまごっちで世界観を体験してもらい、その後に続くラインナップへの期待を高めていく」という狙いも込められているといえます。
コレクター要素を重視した「BLACKPINKオリジナルたまごっち」
「BLACKPINKオリジナルたまごっち」は、企画段階から希少性とコレクション性が重視されたコレクタブルデバイスとして開発されています。YG PLUSの関係者は、BLACKPINKの「アイコニックなブランドパワー」と、たまごっちが持つ「レトロな感性」が出会うことで、「単なる玩具を超えたコレクタブルアイテムへと広がることを期待している」とコメントしています。
デザインや詳細な遊び方については現時点で細かい情報は限定的ですが、BLACKPINKをモチーフとした特別仕様であることは明らかで、ファンにとっては「持っていること」自体が大きな意味を持つアイテムになりそうです。K-POP関連グッズとレトロ玩具コレクション、2つのジャンルをまたいで価値を持つ製品として、国内外で高い需要が見込まれています。
「メンバーを育てる」たまごっち?広がる期待
一部の海外メディアでは、「BLACKPINKメンバーを育てることができるたまごっち」といった表現で、コラボ内容を紹介する報道も見られます。タイトルとして「Raise your own BLACKPINK members(自分だけのBLACKPINKメンバーを育てよう)」といったフレーズが使われており、ファンの想像力をかき立てています。
ただし、公式発表では現時点で育成の具体的な内容やゲームシステムの詳細までは明かされていません。BLACKPINKの世界観やメンバーをイメージしたビジュアル、イベント、ミニゲームなどが収録される可能性は高いものの、「どこまでリアルな要素やストーリーが反映されるのか」は今後の続報を待つ必要があります。
たまごっちは「お世話をすると成長する」という基本システムを持っているため、BLACKPINKと組み合わさることで、「推しメンバーと一緒に成長していく」「メンバーをサポートする」といった体験が盛り込まれるのではないかという期待も高まっています。SNS上では、ファンによる「こんな機能があったらいいのに」というアイデアや予想も多く投稿されており、すでにコミュニティのなかでは一種のイベントのような盛り上がりを見せています。
レトロブームとキダルトトレンドが後押し
今回のコラボレーションの背景には、韓国や日本を含む世界各国で広がるレトロブームとキダルトトレンドがあります。たまごっちは近年、オフラインのポップアップストアや限定モデルを中心にファン層を着実に広げており、「懐かしさ」と「新しさ」をあわせ持つアイテムとして注目されてきました。
こうした流れの中で、BLACKPINKのようなデジタルネイティブ世代にも絶大な支持を持つアーティストとのコラボは、「昔たまごっちで遊んでいた世代」と「今BLACKPINKを応援している世代」の両方にアプローチする試みとなっています。親世代が懐かしさから手に取り、子ども世代がBLACKPINKへの憧れから興味を持つといった、世代を超えたコミュニケーションツールとしての役割も期待されます。
BLACKPINKのワールドツアーと連動する盛り上がり
BLACKPINKは現在、「BLACKPINK WORLD TOUR <DEADLINE>」として、16都市33公演規模のワールドツアーを展開中です。北米・欧州公演を成功裏に終え、現在はアジアツアーを中心に世界各地でライブを行っており、その勢いの中で発表されたのが今回の「BLACKPINKオリジナルたまごっち」です。
ツアーによって各国のファンとの距離が一気に縮まっているタイミングでのコラボ発表は、ライブ体験の余韻を日常の中で楽しめるグッズとしての役割も果たすと考えられます。会場での販売やツアー連動企画などについては今後の案内を待つ必要がありますが、世界中のファンが「同じたまごっちを持っている」という一体感は、BLACKPINKのグローバルなコミュニティをさらに強固なものにしていきそうです。
韓国から世界へ広がるコラボレーション
今回の「BLACKPINKオリジナルたまごっち」は、まず韓国国内のプラットフォームで先行販売される形をとっていますが、たまごっち自体がもともと日本発の玩具であり、BLACKPINKも日本や欧米を含む世界各地に強いファンベースを持つことから、今後のグローバル展開にも関心が集まっています。
YG PLUSの関係者は、韓国のプラットフォームでの先行販売によって「消費者との接点が一層拡大するだろう」とコメントしており、オンラインを通じた国境を越えたファン同士の交流や、コレクターコミュニティの広がりも期待されています。2026年に予定されている追加ラインナップの公開に向けて、今後もさまざまな形で情報が発信されていくとみられます。
ファンにとっての「日常の中のBLACKPINK」
「BLACKPINKオリジナルたまごっち」は、音楽ストリーミングやSNS、ライブ配信とはまた違った形で、日常生活の中でBLACKPINKを身近に感じられるアイテムといえます。ポケットやバッグに入れて持ち歩き、画面の中のキャラクターをお世話する、というたまごっちらしい遊び方の中に、BLACKPINKらしいビジュアルや演出がどのように組み込まれているのか、多くのファンが期待を寄せています。
「アイドルを“推す”こと」と「キャラクターを“育てる”こと」が自然に重なり合うこのコラボレーションは、K-POPと玩具カルチャーの新しい交差点とも言える取り組みです。まずは韓国での先行販売からスタートするBLACKPINKとたまごっちのコラボが、今後どのように世界へ広がっていくのか、引き続き注目されます。



