NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に爆笑問題・太田光&田中裕二が登場
2025年NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で、国民的人気お笑いコンビ・爆笑問題の太田光さんと田中裕二さんが同時出演するという嬉しいニュースが話題を呼んでいます。
本作は、江戸時代中期に貸本屋から身を起こし、出版業で大成功を収め「江戸のメディア王」として名を馳せた蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)を主人公に据えた物語。主演は横浜流星さん、脚本は森下佳子さん、語りは綾瀬はるかさんという豪華な布陣で、時代劇ファンだけでなく幅広い視聴者層に支持されています。
太田光が演じるのは「大当開運」――人相見としての異彩
爆笑問題・太田光さんは、NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第41回(2025年10月26日放送)より、人相見・大当開運(おおあたりかいうん)役で出演。人相学を駆使し、人々の運命や性格を見抜くという一風変わった役どころです。太田さんの独特な存在感と演技が、ドラマに新たな風を吹き込んでいると評されています。
田中裕二が加わり、爆笑問題コンビが大河デビューを飾る
続いて第42回(2025年11月2日放送)では、太田さんの相方・田中裕二さんが観相家の役で登場します。観相家は、人の姿や振る舞いから性格・運命を読み解く職業で、大当開運(太田光)とともに小説・出版業の中心である耕書堂(こうしょどう)を訪れるシーンが描かれています。
爆笑問題の二人がNHK大河ドラマで揃うのは今回が初めて。大河ドラマという伝統的な枠組みの中で、お笑い芸人が本格的な演技を披露することは、近年のテレビドラマ界でも注目されています。長年にわたりコンビとして磨いてきた掛け合いと、ドラマならではのシリアスさや奥行きが融合し、視聴者から「このシーンは見逃せない」と期待の声が高まっています。
ストーリーと役柄の背景
「べらぼう」は、時代の変遷とともに変わりゆく江戸の文化と人々の営みに焦点を当てています。蔦屋重三郎が新たな流行を作り上げていく様子や、浮世絵・錦絵の興隆、出版メディアの発展などが物語の柱となります。
42回の放送では、蔦屋が歌麿の美人大首絵によって業績を立て直し、江戸の町が賑わっていく一方、登場人物たちの人間模様や波乱も描かれました。田中裕二さんと太田光さんが揃って耕書堂を訪れる場面は、物語に軽妙なアクセントを加えるだけでなく、物語の転機やドラマのテンポにも大きく貢献していました。
爆笑問題と「1作品1芸人」時代
近年のNHKドラマや民放連続ドラマでは、お笑い芸人が物語のキーとなる役どころで起用されるケースが増加。「1作品1芸人」と言われるほど、ドラマの中に芸人が自然な形で溶け込んでいます。「べらぼう」で爆笑問題が揃って大河デビューしたことは、その流れを象徴する出来事でもあります。
SNSや視聴者の反響
- 太田光が発した「やっちまったなあ!」のセリフがSNSで大きな話題に。このセリフがドラマの空気を一気に和ませ、ネット上で多くのファンが盛り上がりました。
- 爆笑問題の掛け合いとシリアスな演技のギャップに「思わず笑ってしまった」「真面目なシーンでも面白みが生まれる」という声が多く寄せられています。
- 初めての大河ドラマ出演を果たした二人にエールを送る投稿が続々と集まり、番組の公式SNSも大いに賑わいを見せました。
『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の主な出演者・スタッフ
- 主演:横浜流星(蔦屋重三郎 役)
- 脚本:森下佳子
- 語り:綾瀬はるか
- 共演:染谷将太(歌麿 役)、橋本愛、古川雄大、井上祐貴、生田斗真、里見浩太朗 ほか
- 放送情報:NHK総合 毎週日曜20:00~(再放送: 翌週土曜13:05~)
ドラマの見どころ~芸人ならではの存在感と台詞劇
お笑い芸人出身だからこその豊かな表現力、間合いの妙、そして視点のユーモアが、重厚な人間ドラマの中にもユーモラスな余韻を残します。太田光さんは「人相見・大当開運」役で、人間観察眼を持つキャラクターを持ち前の鋭さで体現。一方の田中裕二さんは「あたたかく誠実な眼差しで人に寄り添う観相家」として、微妙な感情の揺れを繊細に演じ分けています。
その中でも注目されたのが、劇中の「やっちまったなあ!」という太田さんの迷ゼリフ。お笑い番組で何度か披露されたこの決めゼリフが、大河の緊張感を絶妙にほぐし、物語世界と現実の空気が交錯するという希有な瞬間になりました。
出版メディアと人間模様、時代を彩る多様なキャラクターたち
『べらぼう』は、時代劇としての格調高さとともに、個性的な登場人物たちの織りなすドラマとして見応え十分です。蔦重の人生の変転、歌麿との芸術的な協働、家族や仲間との絆、社会の激動が、ひときわ鮮烈に描かれています。
そして、大当開運&観相家という二人の新キャラクターの登場により、物語の厚みと面白さがさらに増しました。観相学や人相見という視点が、登場人物の内面や運命、時代背景を掘り下げる魅力的な要素となっています。
今後への期待~爆笑問題が示す新たな潮流
「NHK大河ドラマに芸人が出演する」というだけでなく、爆笑問題が揃うことで、時代劇の枠を超えた新たな表現や、世代を超えた楽しみ方が出来るドラマへと進化していく様子がうかがえます。実力派俳優陣と肩を並べる形で新风を吹き込む二人の演技は、これからのドラマ出演芸人への道を開いたともいえるでしょう。
今後も爆笑問題のお二人の掛け合いと、それぞれの個性がどのように活かされていくのか。江戸の空気が現代にも伝わるような、遊び心あふれる時代劇として、多くの視聴者を魅了し続けることは間違いありません。
まとめ:太田光・田中裕二が時代劇の新しい風となる
NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』における太田光さんと田中裕二さんの共演は、お笑いと演技、伝統と革新――それぞれの力が「今」のエンタメ界で響き合っている象徴的な出来事です。視聴者の反響も大きく、今後の展開への期待も高まっています。
爆笑問題の新たな挑戦と、ドラマ『べらぼう』の世界観。その両者が時代やジャンルを超えて今まさに注目を集めています。歴史と人間の機微、そして笑いと感動。そのすべてが交差する作品として、これからも目が離せません。



