アントニオ猪木「デビュー65周年記念」――プロレス界の“燃える闘魂”を讃える特別な祭典
1950年代、17歳の若者がブラジルの地で力道山に見いだされて以来、日本のプロレス界をけん引してきたアントニオ猪木。2025年、彼のデビュー65周年を記念し、様々な特集やイベントがプロレスファンの熱狂を集めている。本記事では、記念誌『Gスピリッツ』vol.77の発売と、京王百貨店新宿店で開催されたEXPOの様子を中心に、「燃える闘魂」猪木の軌跡と、その偉大な功績に触れる。
『Gスピリッツ』vol.77――猪木65周年記念特集が遂に発売
2025年9月24日(水)、プロレス専門誌『Gスピリッツ』最新号が発売される。本誌の目玉は「アントニオ猪木デビュー65周年記念特集」。今なお語り継がれる数多くの伝説や、猪木本人に関する証言記事、さらに戦友や関係者、弟による秘話まで幅広く網羅される。
- 藤波辰爾――伝説の「猪木vsドリー・ファンク・ジュニア戦」を解析
- 栗栖正伸(元運転手&付き人)――猪木との思い出を語る
- 蝶野正洋(元付き人)――2万字にも渡る「猪木論」を展開
- 猪木啓介(実弟、猪木元気工場社長)――「これからのアントニオ猪木」を展望
- 新間寿恒氏・ザ・グレート・サスケらが語るグラン浜田生涯ラストマッチの裏側
- 歴史的分析――1960年の日本プロレスや東京プロレス時代に猪木さんが巻いたUSヘビー級ベルトの謎の考察
- 追悼特集――今年4月逝去した“過激な仕掛け人”新間寿氏の功績の振り返り
この一冊は、単なる記念誌以上に「アントニオ猪木」が生きてきた歴史を体感できる内容となっている。ファンのみならず、プロレス史に興味ある人にとっても必読の資料だ。
京王百貨店新宿店で開催、体験型イベント『INOKI EXPO』
本誌発売に先立ち、2025年8月14日(木)~21日(木)の間、京王百貨店新宿店では「アントニオ猪木デビュー65周年記念 INOKI EXPO」が開催された。入場料無料ということもあり、多くのプロレスファンはもちろん、家族連れや普段プロレスに縁のない人々も賑わう催事となった。
- 展示コーナー :猪木のリング衣装や歴代タイガーマスクのマスク、大型写真パネル等が圧倒的な存在感で並ぶ
- 懐かしの映像 :貴重な試合シーンや舞台裏映像を館内大型ビジョンで上映
- グッズ販売 :限定のTシャツや記念グッズ等、“闘魂”の印が各種揃う
- 撮影会・サイン会:ゲストに武藤敬司氏が登場し、ファンとの交流の場に
- 復活!猪木酒場 :かつて人気だった猪木酒場がこの期間限定で復活オープン
- アンバサダー :THE RAMPAGE・武知海青が公式アンバサダーを務め、会場を盛り上げた
展示コーナーではリング上で猪木氏と撮影ができたり、歴代タイガーマスクのマスクがずらりと並ぶなど、ファン心をくすぐる仕掛けが満載。会場には昭和~平成~令和を通じてプロレスが歩んできた軌跡を実感する来場者の姿があった。
アントニオ猪木――65年の「闘魂」ヒストリー
1950年代末、ブラジルから日本へ帰国したアントニオ猪木は、力道山にその才能を見いだされ日本プロレス界に鮮烈なデビュー。以後、新日本プロレス創設や異種格闘技戦の仕掛けなど、数え切れない革命を起こしてきた。
『Gスピリッツ』最新号では、藤波辰爾の解析による“名勝負回顧”や蝶野正洋による「猪木論」、栗栖正伸が語る裏話など、これまで明かされることの少なかったエピソードも多数収録されている。猪木の影響力、時代を動かす爆発的なパワー、そしてプロレスにかけた真摯な姿勢――。
そして、展示イベント『INOKI EXPO』では、往年のファンから若い世代まで、猪木という存在と“闘魂”の歴史を直に体験できる仕掛けが多く用意された。「プロレスとは何か」「闘魂とは何か」を体感できる場となった。
プロレス文化への影響――「燃える闘魂」の残したもの
プロレスは単なる格闘技以上に、「夢」と「人間ドラマ」、「生き様」を映し出す舞台。そして、猪木はその象徴として、挑戦し続ける背中を見せてくれた。今回の特集やイベントは、彼の65年の業績に敬意を表すとともに、日本のプロレスが世界的に評価される礎となった歴史も振り返る好機となった。
- 新日本プロレス設立と団体運営の変革
- 異種格闘技路線、「プロレス最強論」の提示
- グローバルなプロレス文化発信者としての活躍
藤波辰爾や蝶野正洋らが証言する猪木の指導力、独特の哲学は、今も多くのレスラーに受け継がれている。「永久不変」と称される“闘魂”は、これからも世代を越えて語り継がれていくだろう。
関連話題――オダギリジョー『なんでも鑑定団』でお宝鑑定
本記事の主題とは異なるが、同じくエンターテインメントの話題として、俳優オダギリジョー氏が『なんでも鑑定団』に自らの「お宝」を持ち込んで史上初の鑑定に挑戦。本人評価は25万円となり、スタジオには大きなどよめきが。その挑戦の裏側も話題を呼んでいる。
プロレスファン、そして新たな世代へ――猪木イズムの継承
猪木の65年は「挑戦」の連続であり、その精神は折にふれて社会やスポーツ界に影響を与えてきた。イベントや特集は、伝説を知るきっかけとなり、これからのプロレスを志す若者にも「挑み続ける姿勢」を伝えていく道標となっている。
今後も、プロレス界はもちろん、芸能やカルチャー、社会の様々な領域で「燃える闘魂」が生き続けるだろう。アントニオ猪木デビュー65周年は、単なる回顧ではなく、未来へのメッセージとなった。