柄本明も注目!『ズートピア2』で広がる“日本全国ズートピア化計画”と声優陣の魅力

ディズニーの人気アニメーション映画『ズートピア』の続編となる『ズートピア2』が、いよいよ日本公開を迎え、全国で大きな話題を呼んでいます。ジュディ&ニックの関係性がさらに深まる“あのシーン”を中心に、物語もスケールアップ。さらに、日本版声優としておなじみの上戸彩さんの続投や、「日本全国ズートピア化計画」と題した大規模プロモーションも展開され、映画ファンのみならず幅広い世代から注目されています。

本記事では、『ズートピア2』の見どころジュディとニックの“あのシーン”の重要性上戸彩さんら日本版キャストの活躍、そして全国で進行中の「日本全国ズートピア化計画」について、わかりやすくご紹介します。

『ズートピア2』とは?前作からさらにパワーアップした続編

『ズートピア2』は、動物たちが人間のように暮らす大都市・ズートピアを舞台にした大ヒット作『ズートピア』の待望の続編です。 今作では、ウサギ初の警官として活躍してきたジュディ・ホップスと、前作で詐欺師から警官となる道を選んだキツネのニック・ワイルドが、改めてバディとしてバッチリコンビを組む姿が描かれます。

監督は前作に引き続き、ディズニー長編アニメーションで高い評価を得てきたジャレド・ブッシュバイロン・ハワード。 ストーリーテリングとキャラクター描写の巧みさはそのままに、続編ならではのスケール感あふれる事件と、キャラクターの心の成長が盛り込まれています。

物語の中心にある“ズートピア最大の謎”と新キャラクター・ヘビのゲイリー

今作でジュディとニックが挑むのは、「ズートピア最大の謎」とされる大きな事件です。 ある日、平和だったズートピアに突如姿を現したヘビのゲイリーがきっかけとなり、ふたりは街全体を巻き込む巨大な陰謀に巻き込まれていきます。

前作でも差別や偏見といった社会的テーマが物語の核になっていましたが、続編でもそうした“多様性”や“信頼”をめぐるテーマが、より深く、しかし子どもから大人まで楽しめる形で描かれています。 ヘビという、多くの動物にとって恐れられがちな存在が登場することで、「見た目や種族による思い込み」とどう向き合うのか、という問いが物語により強く投げかけられます。

ジュディ&ニックの“あのシーン”が示す、ふたりの絆の深まり

製作陣のインタビューなどで「今作で最も重要なシーン」として語られているのが、ジュディとニックの関係性が決定的に変わる“あのシーン”です。 詳しい内容はネタバレになってしまうため控えられていますが、予告映像や公式コメントから、次のようなポイントが読み取れます。

  • ヘビのゲイリーをめぐる捜査が進む中で、ジュディとニックの価値観の違いがこれまで以上に表面化する。
  • 任務のプレッシャーや、過去のトラウマ、種族への偏見といった問題が重なり、ふたりの信頼関係が大きく揺らぐ局面が訪れる。
  • そのクライマックスとも言える“あのシーン”で、ジュディとニックはお互いの弱さや本音をさらけ出し、改めて「相棒でいること」を選び直す重要な決断をする。

前作でも印象的だった、ニックの過去をジュディが知る場面や、ふたりが本当の意味で信頼し合うようになる過程が、多くの観客の心をつかみました。続編では、その延長線上にある、より成熟したパートナーシップが描かれることで、「ただのバディもの」から一歩踏み込んだ、心に残るドラマとなっています。

上戸彩がジュディ役を続投、“国民的女優”としての存在感

日本公開版で大きな話題となっているのが、前作に引き続き、ジュディ・ホップス役の日本語吹替を上戸彩さんが務めていることです。 上戸さんは、かつてのドラマ『3年B組金八先生』への出演をきっかけに大きくブレイクし、“国民的美少女”から“国民的女優”へと成長してきた存在として知られています。

その上戸さんが、前向きで諦めないジュディの魅力を、明るさと芯の強さを兼ね備えた声で表現している点は、前作から高く評価されていました。今回の続編では、警官として経験を積んだジュディの成長や、相棒ニックとの微妙な感情の変化を、より繊細な声の演技で届けてくれています。

ジュディとニックの関係性が大きく動く“あのシーン”においても、上戸さんの演じるジュディの揺れ動く感情が、シーン全体の説得力を支えていると評されています。かつて学園ドラマで等身大の青春を演じた彼女が、今や世代を超えて愛されるディズニー作品のヒロインを演じ続けていること自体が、多くのファンにとっても感慨深いポイントです。

豪華な日本版キャスト陣と、吹替版ならではの楽しみ

『ズートピア2』の日本版では、上戸彩さんのほかにも、前作から続投する声優陣が多数参加しています。 キツネのニック・ワイルド役には、吹替えやアニメ作品でおなじみの森川智之さんが再び登場し、皮肉屋でありながらどこか温かいニックの魅力を存分に表現しています。

日本語吹替版ならではのセリフの言い回しの妙や、キャラクターに寄り添った感情表現は、小さな子どもでも物語に入り込みやすい大きな魅力です。また、今作では新キャラクターも登場しており、それぞれに個性的な声が当てられることで、ズートピアの世界がより鮮やかに広がっています。

「日本全国ズートピア化計画」とは?全国で広がるコラボイベント

映画公開に合わせてディズニーが展開しているのが、「日本全国ズートピア化計画」という大規模なプロモーションです。 これは、全国各地で『ズートピア2』の世界観を体感できるイベントや展示、イルミネーション、スタンプラリーなどを実施し、日本中をズートピアのようにワクワクする場所にしていこうという企画です。

ディズニー公式サイトによると、この「日本全国ズートピア化計画」は、2025年11月18日に行われた「日本ズートピア化計画宣言イベント」を皮切りにスタートし、映画公開前後の時期に合わせて各地で本格展開されています。 主な取り組みは以下のようなものです。

  • 東京ミッドタウン日比谷でのイルミネーションや特別演出による『ズートピア2』コラボレーション。
  • 千葉県のイクスピアリでは、館内装飾やフォトスポットに加え、シネマイクスピアリが「ズートピアシアター」として特別な上映空間に。
  • 福岡空港などでは、福岡市地下鉄と連動したスタンプラリー企画を実施し、家族で楽しめる周遊イベントに。
  • 静岡県は、日本初の「ズートピア&静岡県」のパートナー都市として提携し、県庁での記者会見なども行われました。
  • 大阪市中央公会堂で開催される「OSAKA光のルネサンス2025」との連携プロジェクションマッピングも決定し、夜の街をズートピアの世界観で彩ります。

こうした取り組みによって、映画館だけでなく、街そのものが『ズートピア2』の舞台のように変化していく体験が生まれています。映画を観る前にイベントを楽しむのも良し、鑑賞後に改めて世界観を味わうのも良し。まさに、日本全体が「ズートピアの住人」になったかのような、参加型プロジェクトになっています。

『ズートピア2』をより楽しむためのポイント

『ズートピア2』は、前作を観ていない人でも楽しめるように作られていますが、前作を知っているとさらに深く味わえるポイントがたくさんあります。 鑑賞前に、以下の点を押さえておくと、物語への没入感が一層高まるでしょう。

  • ジュディは差別や偏見に立ち向かう理想主義者でありながら、ときに自分も偏見を抱いてしまう存在であること。
  • ニックは、過去の経験から他者を信用しにくくなっていたものの、ジュディとの出会いを通じて「信頼する勇気」を取り戻したキャラクターであること。
  • 前作終盤で、ふたりが“相棒”として新たな一歩を踏み出したことが、今作のスタート地点になっていること。

続編では、警察学校を無事卒業したニックが、正式な警官としてジュディと肩を並べて捜査に挑む姿が描かれます。 そのため、「頼れる相棒」としてのニック、そして「先輩としての責任感も芽生えたジュディ」といった、新しい一面を見ることができます。

さらに、字幕版・吹替版ともに、ズートピアの街並みやキャラクターの動きが、前作以上に緻密でダイナミックに表現されていることもポイントです。 アクションシーンや群衆シーンも増え、映画館の大きなスクリーンで観る醍醐味が一層増しています。

映画館での多彩な上映形態と、ファミリーでの楽しみ方

『ズートピア2』は全国の映画館で、通常スクリーンのほか、IMAX、4D、Dolby Atmosなど多彩な上映形態で楽しむことができます。 迫力あるサウンドや映像で、ズートピアの世界により深く浸れるのはもちろんのこと、日本語吹替版日本語字幕版など、ニーズに合わせたバージョンも用意されています。

一部の劇場では、「ズートピアシアター」として特別な装飾やフォトスポットが設けられており、映画の前後に写真撮影や展示を楽しむこともできます。 小さなお子さま連れのファミリーにとっては、映画鑑賞が一日のお出かけイベントになるような、うれしい工夫です。

柄本明も注目する、大人も子どもも考えさせられる物語

『ズートピア』シリーズは、かわいらしい動物たちが活躍するエンターテインメント作品でありながら、差別・偏見・多様性・共生といった、現代社会に通じるテーマをわかりやすく描いていることでも知られています。 こうした社会的テーマに敏感な俳優やクリエイターの間でも注目度が高く、ベテラン俳優の柄本明さんのように、作品を通じて「今の社会」を考え直すきっかけを見出す人も少なくありません。

特に『ズートピア2』では、ヘビのゲイリーという「恐れられやすい存在」が物語の鍵を握ることで、私たちが日々抱きがちな“無意識の偏見”に、やさしく問いを投げかけてきます。 それは、世代や職業、立場を問わず、誰もが向き合うべきテーマでもあります。

ジュディとニックの“あのシーン”は、相手を理解しようとする難しさと、理解できたときの喜びや安堵が、静かでありながら強い感動となって押し寄せる場面です。家族や友人、同僚など、自分にとって大切な誰かとの関係を重ねて観る人も多いでしょう。

これから『ズートピア2』を観る方へ

『ズートピア2』は、前作からのファンはもちろん、初めてズートピアの世界に触れる方にも、笑いとスリル、そして温かな感動を届けてくれる作品です。 日本全国で進む「ズートピア化計画」とともに楽しめば、映画館を出たあとも、日常の風景が少しだけカラフルに見えてくるかもしれません。

ジュディとニックのバディとしての成長、新キャラクターとの出会い、そして“あのシーン”が示す「信じること」の力。こうした要素が丁寧に織り込まれた『ズートピア2』は、子どもたちにとってはワクワクする冒険物語として、大人にとっては人生のヒントが詰まった寓話として、それぞれ違った味わい方ができるはずです。

ぜひ、映画館の大スクリーンで、そして全国各地で進行中のコラボイベントとともに、ズートピアの世界を心ゆくまで体験してみてください。

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