朝ドラ「風、薫る」来春放送開始 見上愛さん×上坂樹里さんダブル主演―舞台は栃木、明治初期の「看護婦」たちの成長描く
待望の新・連続テレビ小説「風、薫る」とは
2026年度前期の連続テレビ小説第114作目として制作されるNHK「風、薫る」は、見上愛さんと上坂樹里さんによるダブル主演が注目される話題作です。舞台は明治時代の日本。急速な文明開化のただ中で、看護婦として生きる女性たちの奮闘や友情、時代を越える成長を描くヒューマンドラマとなっています。
- 初回放送は2026年春を予定
- 放送時間は毎週月〜土曜、朝8:00〜8:15 NHK総合
- クランクインは2025年9月、栃木県大田原市などで開始
物語のあらすじ・登場人物
物語の舞台は明治18年(1885年)。日本で初めての看護婦養成所が誕生した時代、一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)は、それぞれ複雑な家庭環境や社会からの厳しい視線を背負いながら、自らの道を切り拓くことを目指します。りんはコレラの流行に揺れる町の中、やむなく生活のために看護婦養成所へ入所。直美は親に捨てられ、教会で保護されて育ちます。
- 一ノ瀬りん(見上愛)…良家の出で天真爛漫。コレラ蔓延をきっかけに運命が一変し、ナースの地位向上を目指していく。
- 大家直美(上坂樹里)…幼少期に親に捨てられるが、教会の懐で愛を受けて育つ。夢見がちだが芯の強さをもつ。
- 小日向栄介(藤原季節)…アメリカ帰りの海軍中尉。直美と運命的な出会いを果たす青年。
- その他にも佐野晶哉、林裕太、坂東彌十郎、内田慈、松金よね子、片岡鶴太郎など多彩なキャストが脇を固めています。
新時代を生きる女性たち 「バディドラマ」としての魅力
「風、薫る」は、主人公2人がバディとなり困難に立ち向かうスタイルが特徴。時代の転換期、女性が社会で認められる道が限られていた中、正規訓練を受けた看護師(トレインドナース)としての誇りと使命に揺れる心が描かれます。「看護とは何か?」という問いや「患者とまっすぐ向き合う」といった医療現場の葛藤も大きなテーマです。
登場人物が個々の課題や背景を抱えつつ、養成所の仲間たちと共に切磋琢磨し、それぞれの人生や夢と向き合う様子は、視聴者一人ひとりの心にも深く響きます。りんと直美の違った個性や人生観の衝突と成長、その中で生まれる友情や希望が、これまでの朝ドラとは一味違う「バディ」ならではの共鳴を生み出します。
舞台となるロケ地・栃木の魅力と劇中の景色
撮影地として選ばれたのは栃木県大田原市など。同地では明治から残る風情ある町並みや、自然豊かな景観が随所のカットに活かされています。見上愛さんも「お天気には悩まされていますが、撮影はすごく楽しいです。栃木の街並みの温かさが作品にも溶け込んでいます」とコメント。
- 明治時代の息吹を感じさせる歴史的建造物がドラマの世界観を彩る
- 地元市民も撮影に協力、地域一体となった作品づくりが進む
制作陣とキャストが語る「現場の空気感」
初主演ながら現場のまとめ役となっている見上愛さんは、「みんなで作っていることを実感して、とても嬉しい」と語っています。クランクイン報告会でも、プロデューサーの松園氏が「チームみんなで支え合う空気ができている。見上さんの前向きさと芯の強さが現場を明るくしてくれます」と評価。撮影現場の協調性や連帯感が絶妙な相乗効果を生み、すでに多くのエンタメファンやドラマ愛好者が期待を寄せています。
ファンの期待と声
SNSでは「大河での好演に心動かされ、朝ドラも楽しみ!」、「毎朝、見上さんに会えるのが嬉しい」、「どんな内容になるか楽しみが増えた」など、期待の声が絶えません。特に見上さんにはこれが朝ドラ初主演という新たな挑戦となり、ファンからもエールが多数届いています。
「風、薫る」の今後の展望と注目ポイント
- 放送開始は2026年春、新たな1日の幕開けとして明るく優しい物語を届けます
- 明治時代のリアルな描写や、時代背景に根ざした社会問題提起も見どころ
- 看護師をテーマに、現代の医療現場や命の重み、ケアの価値などとも重ねて考えられる
また、これまでの朝ドラにはなかった「医療現場」に焦点を当てているのも大きな特徴です。医療従事者への思いや、病院で生きる人々の姿が温かいタッチで描かれていくことが期待されています。
キャスト陣からのメッセージ
藤原季節さん(小日向栄介役)は「撮影現場や視聴者の皆さんに楽しんでもらえるような芝居をしたい」「病室のベッドで過ごす方にもこのドラマが温かい力を届けられるように」とコメント。自らも毎朝の活力に朝ドラをしていたというエピソードを交え、視聴者との距離の近さ、温かい願いを託しています。
制作・稽古の裏側、現場ならではのエピソード
ロケは時に天候に振り回されながらも、キャスト・スタッフ一丸となって撮影が進行。特に栃木弁の稽古や所作の習得、衣装合わせなども入念に行われ、新キャストの上坂樹里さん含め、それぞれが役柄に命を吹き込むための努力を惜しみません。見上愛さんは「方言は難しいけど、徐々に楽しくなってきました」と前向きな感想を語っています。
おわりに ―「風、薫る」が描く希望の物語
新しい風を巻き起こす「風、薫る」。逆風にも負けず、明日へ一歩踏み出す女性たちの姿は、きっとあなたの心にも新たな「希望」を運んでくれるはずです。放送開始までもうすぐ、ヒロインたちの成長と夢に、どうぞ温かくご期待ください。