第76回NHK紅白歌合戦――激動のエンタメ界が映す「大みそか」の新たな風景
旧ジャニーズ系、3年ぶり紅白復帰!――世代を超えた注目と期待
2025年12月31日、大晦日の日本の風物詩として長年親しまれてきたNHK紅白歌合戦が第76回目を迎え、注目の出演者発表が大きな話題となりました。
今年は〈旧ジャニーズ事務所〉に所属していたアーティストたちが、実に3年ぶりとなる紅白歌合戦への復帰を果たしました。
King & Prince、Number_i、M!LKといった旧ジャニーズ系が並び、多くのファンが彼らの再登場に期待を寄せています。
この復帰は、芸能界の分岐点とも言える出来事です。2022年以降、旧ジャニーズ事務所関連グループは様々な背景からNHKへの出演が途絶えましたが、2025年に入って新体制となり、よりクリーンな、未来志向の活動形態を示したことで再び紅白への道が開けました。
大手メディアの報道によれば、「多くの視聴者が彼らの歌とパフォーマンスを待ち望んでいた」との声があり、エンタメ界復活への期待と祝福が広がっています。
出場歌手、初出場10組――「Z世代だらけ」の紅白の大変革
今年の紅白歌合戦は、初出場が実に10組という、近年稀に見る大きな変化の年となりました。その顔ぶれを見ると、響きの新しいグループ名が確実に並びます。
- 紅組: アイナ・ジ・エンド、幾田りら、aespa、CANDY TUNE、ちゃんみな、HANA、ハンバート ハンバート、FRUITS ZIPPER
- 白組: &TEAM、M!LK
これらのアーティストはZ世代、すなわち1990年代後半から2010年代生まれの若者たちに圧倒的な人気を誇ります。特に、SNSやYouTubeで話題となった楽曲を持つ歌手が多数登場し、従来の「紅白」では想像できなかったジャンルや世界観がステージを彩ることになりました。
伝統的な出演者と並び、これからの若者文化の担い手がオーディエンスの中心に立つ紅白は、まさに時代を映す鏡となっています。
「世代ギャップ」大きく――大みそか迷子続出
一部週刊誌やネットでは、「おじさんには知らない世界…」という言葉が多く取り上げられました。紅白の出場者が次々と若い世代へ移行したことで、「大みそか迷子」になってしまう視聴者が続出していると報じられています。
伝統的な演歌や往年のアイドルの出演は維持されているものの、全体としては新世代に席巻された印象が否めません。
「今年の紅白は誰が出るのか分からない」「初めて聞く名前ばかり…」という反響が目立ちます。
これはエンタメ業界の世代交代の象徴とも言えます。音楽消費の主体がテレビからネットへと移行する中、NHK紅白も若者の感性に合わせた人選にシフトし、SNSを中心に活躍するZ世代アーティストらの登用が進みました。
その一方で、石川さゆり(48回)、坂本冬美(37回)、郷ひろみ(38回)、福山雅治(18回)、布施明(26回)、天童よしみ(30回)など、長年紅白を支えてきたベテラン勢も舞台に残っています。
世代の垣根を超えた「歌の祭典」として、各世代が交錯するドラマが今年も期待されています。
アニメ主題歌歌手が多数登場――今や紅白“アニソン枠”本格時代に
今年注目のもう一つのポイントは、アニメ主題歌担当アーティストが例年以上に多く登場することです。
- 「鬼滅の刃」の主題歌で知られるLiSA(4回目の出場)
- 「ダンダダン」主題歌を担当するアイナ・ジ・エンド(初出場)
- その他、アニメコンテンツで話題を集める幾田りら、FRUITS ZIPPERなど
近年の紅白は「若者の文化」「ネット・アニメ世代」の象徴となる曲が大きく取り上げられてきました。今年は本格的にアニメ主題歌が中心になることで、子どもから大人まで幅広い世代が親しみやすいラインナップとなっています。
華やかなステージでは、アニメファンから一般視聴者まで楽しめる「日本音楽界の多様性」に一層の厚みが加わりました。
出場歌手一覧(回数付き)で見る紅白の“今”
今大会に出場する歌手37組の内訳は次の通りです(カッコ内は出場回数)。
- 紅組:
アイナ・ジ・エンド(初)、あいみょん(7)、ILLIT(2)、幾田りら(初)、石川さゆり(48)、岩崎宏美(15)、aespa(初)、CANDY TUNE(初)、坂本冬美(37)、髙橋真梨子(7)、ちゃんみな(初)、天童よしみ(30)、乃木坂46(11)、HANA(初)、Perfume(17)、ハンバート ハンバート(初)、FRUITS ZIPPER(初)、MISIA(10)、水森かおり(23)、LiSA(4) - 白組:
&TEAM(初)、ORANGE RANGE(3)、King & Prince(6)、久保田利伸(2)、郷ひろみ(38)、サカナクション(2)、純烈(8)、TUBE(3)、Number_i(2)、新浜レオン(2)、Vaundy(3)、BE:FIRST(4)、福山雅治(18)、布施 明(26)、Mrs. GREEN APPLE(3)、三山ひろし(11)、M!LK(初)
この多様なラインナップから分かる通り、伝統と革新が融合した「歌とテレビのスペクタクル」としての紅白歌合戦は、どの世代も楽しめる機会を提供しています。
大みそか――家族が集う日本文化の再発見
紅白歌合戦は単なる音楽番組を超え、世代や価値観、音楽文化の変化を象徴する暮らしの“鏡”となり続けています。Z世代の登場やアニメ主題歌の拡大、旧ジャニーズ勢の復帰といった新たな風景を通して、今年も日本全国の家庭に多様なドラマと興奮が届けられることでしょう。
家族が集まり、世代の違いを時に感じながらも共に歌を聴く――その“瞬間”こそが日本の大みそかの宝物です。
新時代の紅白歌合戦を通じて、日本のエンタメ文化がまた一歩、未来へと進んでいくことでしょう。
まとめ:2025年紅白は、世代・ジャンル・価値観――すべてが混ざり合う「新しい歌の祭典」へ
2025年の紅白歌合戦はこれまで以上に変革の年となりました。新しい顔ぶれ、Z世代の躍進、アニメ主題歌の台頭、そして旧ジャニーズという伝説的な存在の復活――これまでの紅白にも増して、時代を象徴する「日本芸能ニュース」として、多くの人々がその行方に注目しています。
お気に入りの歌手を応援し、家族や友人と一緒に年越しを祝う大切なイベント――今年も色あせない感動が全国を包み込むことでしょう。



