NHK朝ドラ「ばけばけ」第49回、12月4日放送決定!松野家公認の婿候補・小谷と揺れるトキの運命は
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」は、12月4日に第10週「トオリ、スガリ。」の第49回が放送されます。朝ドラ通算113作目となる本作は、明治時代の松江を舞台に、怪奇文学作品集『怪談』で知られる小泉八雲の妻・小泉セツをモデルにした物語。ヒロインの松野トキ役を髙石あかり(22)が、八雲がモデルとなったレフカダ・ヘブン役をトミー・バストウが務め、怪談を愛する夫婦の何気ない日常を描いています。
本放送は毎週月~土曜の午前8時から放送されており、土曜は1週間の振り返り版となっています。脚本はNHK「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」で第30回橋田賞を受賞したふじきみつ彦が担当。主題歌は男女夫婦デュオ「ハンバート ハンバート」の『笑ったり転んだり』であり、ドラマの語り手としてトキとヘブンを見守る蛇と蛙の声を、お笑いコンビ「阿佐ヶ谷姉妹」が担当しています。
小谷が松野家の面談を受ける——婿候補としての試練
12月4日放送の第49回では、トキをランデブーに誘った小谷(下川恭平)が、トキのことをもっと知るためにサワ(円井わん)の元を訪れます。しかし、そこに思わぬ形でトキの母・フミ(池脇千鶴)が現れ、気づけば松野家総出のトキの新たな婿候補面談会が開催されることになります。
トキの父・司之介(岡部たかし)や、トキの祖父・松野勘右衛門(小日向文世)らが次々と質問を繰り出す中、小谷はそれらの試練に耐え抜き、松野家公認の婿候補として応援されることになるのです。この面談会は、単なる顔合わせではなく、松野家がトキとの関係を本格的に認める重要な一歩となります。
ヘブンの体調回復がもたらす新たな波乱
興味深いことに、この展開と時を同じくして、ヘブンの体調が回復に向かっています。これまで体調が優れなかったヘブンが徐々に元気を取り戻す中で、トキと小谷のランデブーの日は刻々と迫ってきます。
明治時代の松江を舞台にした本作は、西洋化が急速に進む日本の中で、埋もれていった人々や夫婦の何気ない日々を丁寧に描いてきました。トキという一人の女性が、ヘブンとの関係、そして小谷との関係の中で揺れ動く姿は、当時の女性の立場や葛藤をも象徴しています。
出演者たちが織りなす人間ドラマ
トキの家族を中心とした松野家のメンバーは、それぞれが個性的で、この物語に深みを与えています。トキの父・司之介を演じる岡部たかしは、父親としての厳しさと優しさを表現し、母・フミを演じる池脇千鶴は、家族の絆を守ろうとする母の姿勢を丁寧に表現しています。
また、トキの祖父・松野勘右衛門を演じる小日向文世は、年配者ならではの人生経験をもった視点からトキの決断を見守ります。そしてヘブンをサポートする錦織友一を演じる吉沢亮も、この物語の重要な役割を担っています。
第10週の見どころと今後の展開
第10週「トオリ、スガリ。」というタイトルには、「通りすがり」という意味が込められているようです。人生において、人との出会いや別れ、様々な選択肢が「通りすがり」のように次々と訪れる中で、トキがどのような決断を下すのか、という物語の核心に迫っていくのでしょう。
松野家の面談会でトキの婿候補として認められた小谷と、体調が回復に向かうヘブン。この二つの大きな変化が交錯する中で、トキの心は揺れ動きます。明治時代の松江という舞台設定の中で、女性が自分の人生をどのように選択していくのか、そしてその選択がもたらす結果はいかなるものなのか——そうした深いテーマが、12月4日の放送回では一層明確に浮かび上がってくるでしょう。
ドラマの進行と共に、トキとヘブン、そしてトキと小谷の関係がどのように展開していくのか、目が離せません。朝ドラ「ばけばけ」は、こうした人間関係の複雑さと、時代の波に翻弄されながらも懸命に生きる人々の姿を、優しく、時に深く描いていく作品として、多くの視聴者に愛されています。
12月4日(木)の放送を見逃さないようにしましょう。毎週月~土曜の午前8時から、NHK総合で「ばけばけ」がお待ちしています。


