大阪・靱公園で「アフター万博」イベント「世界横丁」開催!―― 万博の感動を引き継ぐ2日間の国際マルシェ体験
万博の余韻を楽しむ新たな国際交流祭――「世界横丁」とは
2025年10月17日(金)・18日(土)、大阪市西区の緑豊かな靱公園(うつぼこうえん)で、アフター万博プロジェクトの第1弾となる国際交流型マルシェ「世界横丁」が開催されました。
このイベントは、わくわくと感動をくれた大阪・関西万博の熱気を受け継ぎ、国内外の多彩な文化や人とのふれあいを継続させる試みとして、一般社団法人demoexpoによって企画されました。
多くの人々が「万博ロス」を感じる中、その思いを次に繋げる「もうひとつの万博」とも呼べるイベントです。今回は会場選びにも特別な思いが込められており、緑のオアシス・靱公園にて、国や地域を越えた新しい出会いと発見の場が創出されました。
イベントの概要と開催背景
- 開催場所:靱公園(大阪市西区靱本町)
- 開催日時:2025年10月17日(金)17:00~20:00
2025年10月18日(土)10:00~20:00(雨天決行/荒天中止) - 入場料:無料(予約不要)
- 主催:一般社団法人demoexpo
- 特別協賛:JR西日本SC開発株式会社、DOD、MUIC-Kansaiなど
- 後援:大阪市西区役所
- 参加方式:会場内はキャッシュレス決済のみ。現金利用不可。
今回の「世界横丁」は、クラウドファンディングの賛同を受け、多くの人々の「また万博に行きたい!」という声や温かいエールによって実現したものです。
また、イベントの開催運営には、地域デザイングループや多様な協賛企業・団体が支援を寄せ、多彩な顔ぶれと連携で、まち全体が一体となった温かい雰囲気づくりが意識されました。
世界各国の味・技・文化が集結!――出店者・参加パビリオン一覧
「世界横丁」には、万博期間中に大阪・関西万博で大きな注目を集めた世界各国のパビリオンや関係団体、現地の飲食・雑貨店などが多数出店。多様な食文化・雑貨・体験を一度に味わうことができます。
- イエメン:Yemen
- ウガンダ:AFRO DESIGNS AND ARTS LIMITED、ゴリラハイランズコーヒー
- エチオピア:エチオピアコーヒー・YUME-BUNA by フレヒウォットブルハネ
- キルギス:キルギスエキスポバザール「キルギススキスギル」
- ケニア:THE MAASAI STORE
- ジンバブエ:Samuneti Leathers Broadstone curios、Broadstone curios
- スーダン:アフリカ・スーダン飯Shendi、Sudan Commercial
- ノルウェー:FUGLEN
- パキスタン:大阪ハラルムガル
- フランス:メゾンカイザー
- マリ:MALI
- ルクセンブルク:ルクセンブルクパビリオン
世界各地の本場グルメ、民芸品、オーガニック食材、コーヒーや雑貨など、現地直送ならではの深い魅力とともに、多様な出店がマルシェを彩りました。訪れた人々は、民族衣装をまとったスタッフや万博パビリオンで実際に使われていたアイテムにも触れることができ、普段なかなか味わえないインターナショナルな雰囲気に包まれました。
体験型イベントも盛りだくさん!――SEKAI KITCHEN(世界キッチン)とは?
「世界横丁」は、食べ歩きやお買い物だけでなく、体験型イベントも用意されています。その代表が「SEKAI KITCHEN」と呼ばれる食事会です。
SEKAI KITCHENは、各国の料理人によるスペシャルメニューや、音楽・文化演出が繰り広げられる特別なディナーイベント。
事前予約・有料制で開催され、2025年10月開催回はすでに完売の人気ぶりとなりました。席に着くだけでまるで本場の食卓に招かれたような異国体験ができるという、万博会場そのままの臨場感を味わえる趣向です。
「万博ロス」を癒す――思い出のスタンプやグッズ、交流の場も
大阪・関西万博の閉幕で、名残惜しさや「もっと体験したかった!」という「万博ロス」の声が多く聞かれました。
「世界横丁」では、そんな方々のために、思い出スタンプの交換やイベントオリジナルの記念グッズ、スタッフとの交流コーナーも用意され、訪れた人同士で万博の体験や感動話を語り合う姿が見られました。
音楽やステージでは、民族舞踊や文化パフォーマンスが披露され、まるで万博のもう一つの小さな世界が公園に広がったかのようです。
持続する国際交流の輪――靱公園ならではの魅力と来場者の声
大阪市西区の象徴でもある靱公園は、都会の真ん中にありながら木陰が心地よい広大なスペース。多世代が集まれる公共空間として、地元の方々に親しまれています。
当日も家族連れや友人同士、万博をサポートしてきたボランティアや海外からのゲストなど、さまざまな来場者で賑わい、公園全体が「国際村」のようなムードに包まれました。
万博で生まれた新しいつながりを、今後も地域や日常に根付かせていくこと、次世代にも伝えていくことの大切さを、多くの参加者が口にしています。
イベントを支える多様なパートナー・協賛企業
「世界横丁」は、一般社団法人demoexpoを中心に、鉄道会社やデベロッパー、クリエイター集団、地域デザイングループやNPO法人、食やデザインに関わるスタートアップなど、多様なパートナーの協働によって実現。
持続可能な交流や、誰もが参加しやすい社会づくりへ向けたヒントが、こうした新しいネットワークに表れているとも言えます。
アクセス方法と注意事項
- アクセス:Osaka Metro「本町駅」「肥後橋駅」「阿波座駅」から徒歩約10分
- 雨天決行、荒天時のみ中止
- 会場内はすべてキャッシュレス決済のみ(現金利用不可)
- 事前予約が必要な有料イベントあり(SEKAI KITCHENなど)
ご来場の際はキャッシュレス決済手段を事前にご確認ください。また、安全管理やゴミの持ち帰り、近隣へのご配慮もご協力をお願いします。
おわりに――「また会いたい」がつながる未来へ
万博会場で芽生えた友情や「また会おうね」という約束が、「世界横丁」を通じて大阪の街で再び実を結びました。
規模は万博ほど大きくなくても、誰もが気軽に立ち寄れ、異文化に触れ、思い出を共有できる温かな交流の場――それが「世界横丁」の魅力です。
今後もアフター万博企画は続き、全国各地へと広がることが期待されています。
「次の出会いは、靱公園から。」そんな思いが大阪のまちに、そして人々の心にしっかりと根ざした2日間となりました。