上野動物園の双子パンダ「シャオシャオ」「レイレイ」中国返還へ 別れを惜しむ長蛇の列と国内パンダ不在の行方

みなさん、こんにちは。かわいいジャイアントパンダが大好きな人にとって、悲しいニュースが飛び込んできました。上野動物園で大人気だった双子パンダ「シャオシャオ」と「レイレイ」が、来年1月下旬に中国に返還されることが発表されました。このニュースは12月15日に上野動物園から正式に公表され、返還発表後初の週末となった12月16日から19日にかけて、動物園には別れを惜しむ来園者が殺到しています。今日は、この話題の背景や来園者の様子、国内のパンダ事情について、わかりやすくお伝えしますね。

双子パンダ「シャオシャオ」と「レイレイ」のプロフィール

まずは、2頭のシャオシャオ(オス、4歳)レイレイ(メス、4歳)についてご紹介します。この双子は、上野動物園で初めて生まれたパンダの赤ちゃんです。2011年に来日したリーリーシンシンの子どもで、2021年に誕生しました。生まれた時から日本のみんなに愛され、のびのびと育ってきました。

シャオシャオは活発でやんちゃな男の子。竹をたくさん食べて、元気に動き回る姿が人気です。一方、レイレイは少しおっとりしていて、妹らしいかわいらしい仕草が魅力。2頭とも健康で、上野動物園の人気者でした。上野動物園の鈴木仁飼育展示課長は、「健康に育てるのは大変でしたが、いろんな経験と感動をくれました。本当に感謝しています」と話しています。

この返還は、東京都と中国野生動物保護協会との協定に基づくものです。協定の期限が来年2月20日でしたが、1月下旬に前倒しされました。パンダの所有権は中国にあるため、こうした返還は決まりごとなのです。

返還発表後初の週末、動物園に長蛇の列

発表があった12月15日以降、みなさんのパンダ愛が爆発! 特に、返還発表後初の週末となった12月16日から19日にかけて、上野動物園は大混雑です。12月16日の朝、開園1時間前にはすでに長蛇の列ができていて、不忍池まで続きました。待ち時間は最大4時間に及ぶことも。

動物園側は対策を講じ、観覧エリアで1人1分程度の制限を導入。来園者をグループに分けて案内し、効率的に見られるようにしています。最終観覧日である1月25日までに、約17万8000人の来園者が訪れると見込んでいます。

  • 早朝6時台から並ぶ熱心なファンが続出
  • 家族連れやカップルが多く、「最後のお別れを」と訪れる
  • 寒い中でも笑顔でパンダを見つめる姿が心温まる

ある来園者は「うちの子も大好きだったので、寂しいですね」と語りました。東京都の小池百合子知事も、「都民の皆さんには様々な思いがあると思いますが、温かく見送ってください」と呼びかけています。

半世紀ぶりに国内からパンダが消える? その歴史を振り返る

この返還で、日本国内からジャイアントパンダがいなくなることになります。1972年に日中国交正常化を記念して贈られたランランカンカン以来、53年間で15頭が日本で飼育されてきました。上野動物園では、2008年4月から2011年2月を除き、ずっとパンダがいました。

パンダの歴史を簡単に振り返ってみましょう。

  • 1972年:ランランとカンカンが上野動物園に。パンダブームのきっかけに
  • 1992年:国交正常化20年でリンリンが上野へ
  • 2000年:阪神淡路大震災復興のシンボルとして、神戸の王子動物園にコウコウとタンタン
  • 2011年:リーリーとシンシンが上野へ。最後の来日パンダ
  • 2021年:シャオシャオとレイレイ誕生。上野初の双子

他の動物園のパンダも、この数年で亡くなったり返還されたりしました。シャオシャオとレイレイがいなくなれば、半世紀ぶりの「パンダ不在」の日本です。

仙台市のジャイアントパンダ計画とは? 新事実「SMILE-UP.」との覚書

そんな中、気になるニュースが。国内からパンダが消えるという声が高まる一方で、仙台市のジャイアントパンダ計画はどうなっているのでしょうか。実は、仙台市はパンダ受け入れを検討中で、新事実として「SMILE-UP.」との覚書の存在が明らかになりました。この覚書は、パンダ計画を進めるための協力枠組みを示すもので、地元では期待が高まっています。

仙台市は、中国とのつながりを活かしたパンダ貸与を目指していますが、詳細は今後の進展を待つところです。国内パンダ不在の時代に、新しい動きが出てきているのはうれしいですね。

日中関係と“パンダ外交”の変化

パンダは中国の“パンダ外交”の象徴です。友好の使者として、世界各国に貸与されてきました。しかし、日中間の緊張が高まる中、中国側の対応が変わってきています。

今年6月、中国外務省は「日本を含む各国と協力したい」と前向きでしたが、12月15日の会見では「所管部門に聞いてください」とそっけない返事。東京都は新たなパンダ貸与を求めていますが、正式回答はありません。一方、フランスには2027年に新パンダの貸与が決まっています。

こうした背景で、シャオシャオとレイレイの返還は大きな転換点です。みなさんの声が、これからの日中交流に影響を与えるかもしれません。

最後の観覧を楽しむために 動物園のアドバイス

まだ1月25日まで観覧可能です! でも、大変混雑するので、注意してください。

  • 開園前から並ぶ覚悟を
  • 暖かくして、待てる服装で
  • 状況によっては見られない可能性あり

上野動物園の公式サイトでも、詳細が更新されています。みなさんも、温かい気持ちでシャオシャオとレイレイを見送りましょう。

パンダたちは中国で新しい生活を始めます。日本での思い出は、みんなの心に残りますね。このニュースを通じて、パンダ保護の大切さも改めて感じました。ご家族でお出かけの際は、ぜひチェックしてください!

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