小芝風花も出演!大河ドラマ『べらぼう』で話題沸騰、片岡鶴太郎“石燕”が描いた妖(あやかし)の正体に迫る

NHKで放送中の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』が、小芝風花や横浜流星、染谷将太ら豪華キャストの出演で大きな話題となっています。特に最近の放送回では片岡鶴太郎演じる鳥山石燕が見た「妖(あやかし)」の正体、そしてその最期の描かれ方が視聴者の間で大反響を呼んでいます。

鳥山石燕という人物とドラマ『べらぼう』

鳥山石燕は、江戸時代を代表する妖怪絵師であり、実在の歴史上の人物です。物語中では、喜多川歌麿(染谷将太)の師匠として登場し、「あやかし絵」の大家としてその存在感を発揮。幼少期の歌麿に絵を描く喜びを教え、芸術と人生に大きな影響を与えた仙人のような佇まいが印象的で、視聴者に深い感銘を与えました。

第35回の衝撃的エピソード:石燕の最期と「妖」の正体

2025年9月放送の第35話「間違凧文武二道」では、蔦重(横浜流星)が政を揶揄する本を売り出す中、歌麿は長くスランプに苦しみます。その一方、石燕の身に不思議な出来事が起こります。雷鳴轟く夜、石燕は庭で謎の存在の気配を感じ、「何者じゃ……」と問いかけるも、雷の閃光に浮かび上がった姿に驚き、「いごくな……」と筆をとる場面が描かれました。この場面では、石燕が「雷獣」や「雷を起こすあやかし」の姿を目撃し、命を削るような気迫で描写します。

その直後に石燕が急死してしまい、「絵筆を握りしめたまま亡くなっていた」と伝えられ、歌麿や蔦重はその遺された絵を前に、「何となくこの辺が平賀源内先生っぽいな…」と推察。「まぁ妖になってても不思議ではないお人ではあったよね」と石燕の人間離れした生き様に言及しました。SNSでも「ホラー展開」「死に方までかっこよかった」「妖怪になって帰ってきそう」などの感想が溢れるほど、その描写は多くの人々の心を揺さぶりました。

片岡鶴太郎が語る石燕役への思いと師弟の絆

片岡鶴太郎自身も「妖怪絵師としての独創性はもちろん、弟子である歌麿を導く師匠としての温かさや厳しさに触れることができた」と振り返っています。「師弟の絆を通じて、芸の道を継ぐことの尊さを改めて感じた」と語り、石燕の魂が物語に息づいてほしいと願うコメントを残しています。

  • 石燕の芸術観:単なる妖怪絵師ではなく、弟子の人生や創作に勇気を与える存在。
  • 歌麿への影響:幼い頃の歌麿に絵の楽しみを教え、迷った時には道しるべとなった。
  • 最期の姿:絵筆を握りしめて亡くなり、「芸術に命を捧げた」生き様そのもの。

歌麿の苦悩と石燕の導き:「あやかし」を描く意味

歌麿は、自分の絵が「人まね」と蔑まれ、母とその愛人を死に追いやったトラウマに苦しみます。重三郎の励ましもあまり効果がなく、精神的に追い詰められていきますが、その危機的状況を救ったのが鳥山石燕。石燕は「絵に妖が塗り込められている」と告げ、それを見える者こそが絵師に生まれついた者なのだ、と厳しく、しかし愛情をもって諭します。歌麿は石燕の弟子となり、「自分の中の闇」や「妖」を描く覚悟を決意します。

  • 歌麿の葛藤:自分以外の絵ばかり模倣し、本心を表現できない苦しみ。
  • 石燕からの教え:絵師は自身にしか見えない「妖」や「闇」を表現する使命がある。
  • 視聴者の反響:「メンタルケアしてあげて」「闇を見つめる苦しさが伝わる」といった声が多数。

ドラマの世界観と妖(あやかし)表現の持つ力

『べらぼう』では、江戸時代の華やかな芸能文化とともに、常に人間の心の奥底に潜む「妖」の世界が描かれます。鳥山石燕の妖怪画は、単なる怪奇の表現ではなく、歌麿や蔦重の心情、人間の恐れや希求、憧れを映す鏡となっています。

  • 妖怪の正体=人間の「想像力」や「内面の闇」
  • 「妖(あやかし)」は世間や自身の悩み・恐れを象徴
  • 石燕の死も、芸術家にとって“全てを描き切った後の静かな終幕”として受け止められた

小芝風花のドラマ内役柄・魅力と今後の展開

小芝風花は今作で蔦重の周辺人物として、物語に彩りと温かさを与える重要な役どころを担っています。繊細な演技でキャラクターの心情を丁寧に表現する姿が高い評価を集めています。

片岡鶴太郎の石燕、横浜流星や染谷将太の熱演はもちろん、歌麿の苦悩に寄り添う女性陣の演技も見逃せません。ドラマは今後も、伝説的な絵師たちの心の葛藤や成長、さらなる“妖”との対峙を描いていくことでしょう。

  • 小芝風花の魅力:表情の細やかさ、優しさと芯の強さを同時に見せる演技。
  • 今後の展開予測:石燕の“魂”がどう歌麿や蔦重たちに受け継がれていくか、注目。
  • 片岡鶴太郎の次回出演情報:2026年度前期連続テレビ小説「風、薫る」にて勝海舟役。

視聴者とファンの反応:SNSの声・考察まとめ

SNSでは「石燕は何を見たのか?」「死神だったの?」「妖怪になって戻ってきそう」「死に様までかっこよかった」などの様々な感想や考察が飛び交っています。ドラマの不思議な余韻、ホラー的な展開や師弟愛への共感が広がり、さらに今後の物語への期待も高まっています。

  • 石燕の突然死からの“芸術家の終焉”に衝撃
  • 歌麿と蔦重の新たな創作への期待
  • 今後も「妖」と人間の心の関わりを深掘りしてほしいとの声多数

おわりに

大河ドラマ『べらぼう』は、小芝風花をはじめ、片岡鶴太郎、横浜流星、染谷将太など豪華キャスト陣がそれぞれ個性豊かなキャラクターを演じています。物語は既にクライマックスに近づき、鳥山石燕を通じて「妖(あやかし)」や芸術の本質、人間の闇に迫る深いテーマを描き続けています。視聴者からも熱い期待と考察が絶えず、今後の展開に目が離せません。

  • 芸術とは何か、生きるとはどういうことかを、妖・あやかしというモチーフで映し出す
  • 小芝風花の繊細な演技と、片岡鶴太郎演じる石燕の鮮烈な最期が物語全体に深い余韻を残す

大河ドラマ『べらぼう』は、江戸の芸術の華やかさだけでなく、創作の「闇」と「光」を描き切った名作として、後世にも語り継がれること間違いありません。今後も小芝風花ら出演者の活躍に注目しながら、ぜひその世界観を味わってみてください。

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