姫路城の魅力と歴史を体感 ~城郭市民セミナー「姫路城見学会 姫路城石垣を巡る」開催決定~

姫路城は「白鷺城(しらさぎじょう)」とも呼ばれ、日本国内外から高く評価される日本の代表的な城郭です。
令和7年(2025年)10月25日(土曜日)、この姫路城を舞台に、第4回城郭市民セミナー「姫路城見学会 姫路城石垣を巡る」が開催されます
本記事では、姫路城の歴史的価値と、今回の見学会の魅力をやさしく丁寧にご紹介します。

姫路城の歴史と石垣の魅力

姫路城は慶長14年(1609年)、姫路藩主池田輝政によって築城されました。
この城は江戸時代初期から現代に至るまで、約400年以上もの長きにわたりその姿をとどめています。
その白い壁や、巧みに積み上げられた石垣、さらに重厚な天守閣の美しさは訪れた人々の心を惹きつけてやみません

  • 築城年:1609年(慶長14年)
  • 築城者:池田輝政(姫路藩主)
  • 播磨52万石の中心拠点として築かれる
  • 世界文化遺産に登録(平成5年)
  • 現存する数多くの建造物・石垣は、当時の技術や知恵を現代に伝える貴重な遺構

姫路城の石垣は、各所に異なる石材や積み方が使われている点に特徴があります。
防御性の追求や美観への気配りが反映されており、歴史ファンはもちろん、建築や土木に興味のある方にも大変興味深い内容です。
今回の見学会は、城郭研究室職員の解説付きで、姫路城石垣の「見どころ」をわかりやすくご案内します

イベント概要と見学のポイント

  • 開催日:令和7年(2025年)10月25日(土曜日)
  • 時間:午前10時~11時30分
  • 会場:姫路城周辺(現地見学)
  • 案内役:多田暢久(城郭研究室)
  • 募集定員:30名(応募多数の場合は抽選)
  • 参加費:1人100円

定員は30名で、応募多数の場合は抽選となります。
解説には、城郭研究室の多田暢久さんが担当され、プロの視点から姫路城の石垣について分かりやすく説明してくれる予定です。

見学会で注目したい姫路城の石垣スポット

  • 三の丸の高石垣

    城の正面に位置し、堅牢な大石を用いて積まれています。城外からの侵入を防ぐために工夫された形状も見逃せません。

  • 扇の勾配

    曲線を描いた美しい勾配は、姫路城の石垣を語る上で欠かせないポイント。防御性と美しさの両立を実感できます。

  • 石の刻印(印や記号)

    石垣には石工が印した「刻印」が残されています。これは、築城時に複数の職人が分担していた証で、現代に当時の作業状況を伝えています。

これら以外にも、多くの工夫が凝らされたポイントを、現地で実際に体感していただけます。

参加申込方法

見学会は事前申込制です。以下のいずれかの方法でお申し込みください。

  • 往復はがきでの申込

    1通につき1人まで。
    締切:9月22日(月曜日)必着
    必要事項:郵便番号・住所・氏名(ふりがな)・電話番号を明記。返信ハガキに返送先の宛名を忘れずにご記入ください。
    〒670-0012 姫路市本町68‐258 城郭研究室「現地見学」係

  • インターネット申込(電子申請)

    締切:9月22日(月曜日)午後5時まで
    城郭研究室ホームページから申込みできます。

問い合わせ先:姫路市城郭研究室 電話 079-289-4877

姫路城見学会で知ることができること

  • 石垣の種類・積み方

    野面積み・打込み接ぎ・切込み接ぎなど様々な積み方があることを解説。

  • 築城技術の変遷

    時代ごとの技術発展や、城郭防御の知恵を学びます。

  • 姫路城の美的価値

    白壁と石垣のコントラスト、景観としての美しさに触れられます。

姫路城の歴史を体感できる見学会の意義

歴史的な建築物や城郭に直接足を運び、多くの知識を得ることは、単なる観光とは違う学びの機会です。
姫路城は日本の幕末維新、戦乱の時代を乗り越えて残された貴重な文化財です。
その石垣ひとつ一つにも、職人の技と当時の社会情勢が刻まれています。
見学会で城郭研究室職員の案内を聞きながら歩くことで、普段気づきにくい細かな造りや歴史背景もリアルに体感できます。

未来へ伝えたい姫路城の価値

姫路城は、令和の世になった今もなお、日本人の心の中に「美しさ」「力強さ」「知恵」の象徴として輝き続けています。
今回の見学会を通じて、多くの方が姫路城の石垣や建造物に刻まれた歴史に興味を持ち、次世代へとつないでいくためのきっかけになることを心より願っています。

「姫路城見学会 姫路城石垣を巡る」は、姫路城と日本の歴史を深く知るまたとないチャンスです。
ぜひご家族やご友人と一緒にご参加いただき、姫路城の「本物」だけが持つ迫力と細密な技術を間近でご体感ください。

参考元