「ダサい中年男性」はだいたい買っている“オジサンは着てはいけないブランド“ワースト5――メンズファッションの落とし穴と賢い選び方

最近、男性ファッションの界隈を賑わせているのが「オジサンは着てはいけないブランド」の話題です。日刊SPA!や大手ニュースサイトを中心に、「ダサい中年男性」が選びがちなブランドを専門家が厳選して紹介し、40歳以上の男性には避けるべきブランドとして話題となっています。この記事では、その“ワースト5”のブランドの特徴と、なぜそれが中年男性にふさわしくないのか、ファッションバイヤーの知見をもとにわかりやすく解説します。

なぜ「オジサンファッション」が指摘されるのか?

ファッションバイヤーMB氏によれば、男性は40歳を過ぎても心が若いままで、客観的に自分を見るのが苦手な傾向にあります。そのため、いつまでも若い気分で服を選んでしまい、“イタイおじさん”になってしまうことが珍しくないそうです。仕事やプライベートでのイメージアップのためにも、年齢にふさわしいファッション選びが重要です。

オジサンが絶対に買ってはいけないブランド・ワースト5

  • SHEIN(シーイン)
    若者向けトレンド重視、激安大量展開のファストファッションブランド。Z世代を主要客層にしており、素材やデザインのコストパフォーマンスは抜群ですが、中年男性にはデザインが若すぎるため、着るだけで違和感を覚えさせてしまいます。日本の価値観では「大人はシンプルで上質な素材・美しいシルエット」を好む傾向が強く、安価なトレンド商品は“若作りしすぎ”と見られる原因となってしまいます。
  • COMME CA(コムサ)
    90年代に絶大な人気を誇った日本のDCブランド。モノトーン中心のシックなデザインと高品質な素材が特徴で、一世を風靡したブランドですが、時代が変わり、最近のファッションシーンでは「古くさい」「アップデートされていない」と見られることが増えています。40代以降の男性にとって思い入れの強いブランドながら、選び方を間違えると「昔のまま止まっている」と評価されがちです。
  • しまむら
    圧倒的なコストパフォーマンスと品揃えが特徴の全国チェーン。しかし、価格重視でデザイン性が軽視されがちで、中年男性が着ると「子供っぽさ」や「生活感」が前面に出てしまいます。年齢とともに求められるのは「上質感」と「大人のシルエット」。価格だけで選ぶのではなく、着用シーンや素材選びが重要です。
  • WEGO(ウィゴー)
    原宿系・個性派ファッションで若者に愛されるブランドですが、奇抜なカラーや柄物が多く、中年男性が着ると「浮いてしまう」ことがほとんどです。流行を追いすぎたり、若者に同化しようとするのは逆効果。年齢に応じた落ち着いた選択が求められます。
  • H&M
    世界的なファストファッションブランド。スタイリッシュなデザインと安価な価格設定で若者に人気ですが、素材感やカッティングが若い体型向けに作られているものが多く、体のラインや雰囲気がアンバランスになりがちです。記事では「ZARAはまだ素材やシルエットが大人向けもあるが、H&Mは要注意」と指摘されています。

ブランド選びのポイント――なぜ“ダサく”見えてしまうのか?

これらのブランドは必ずしも「悪いブランド」ではありません。しかし、年齢や体型に合わないチョイスが“ダサい”印象に直結するのです。例えば、素材が薄かったり、シルエットが若い体型用だったり、色使いが派手すぎると、落ち着きのない幼稚な印象を与えてしまいがちです。年齢を重ねた男性には、「上質な素材」「美しいシルエット」「控えめなデザイン」を選ぶことが大切です。

逆にオススメできるブランドは?

MB氏は「GAP(ギャップ)が案外おすすめ」とも述べています。デニムやTシャツなどアメリカンカジュアルを基盤にしつつ、他のファストファッションとは一線を画す高級素材と凝ったシルエットが特徴です。セールのタイミングさえ狙えば、上質なアイテムを比較的安価に手に入れることもできます。特にGAPのデニムはユニクロを凌駕するほどのクオリティだとも紹介されています。

中年男性にオススメの着こなしポイント

  • 素材選びを重視
    年齢とともに肌になじむ上質な素材や、適度な厚みのある生地を選ぶことで、品の良さが際立ちます。
  • シンプル&清潔感を追求
    無地や落ち着いた色を基本とし、無理な若作りは控えましょう。柄物は細かいピッチや、アクセント使いで取り入れる程度に。
  • サイズ感の見直し
    体型変化に合わせて、適切なフィット感を選ぶことが大事です。タイトすぎず、ゆるすぎず、肩や身幅を意識しましょう。
  • コーディネートの引き算
    靴やバッグなどの小物もシックなものを中心にまとめることで、全体の統一感や大人らしさが生まれます。

ファッションには「価値観」と「自己表現」のバランスを

この記事で紹介したような“ワースト5ブランド”は、あくまで「40代以上の男性が避けた方がいい」とされるブランドです。若者やファッション初心者にとっては最適な選択肢になることも十分にあるので、「自分の年齢・体型・ライフスタイル」に合った選び方が大切です。最終的には「自分らしさ」「自信」を持てる服を着ることが、おしゃれへの近道となります。

まとめ――世代ごとのファッションリテラシーを高めよう

流行を無理に追うことや、コストパフォーマンスのみで選ぶことは、40代以上の男性には危険です。大人のファッションは「素材」「シルエット」「清潔感」がポイント。ブランド選びに迷ったら、一度店頭で素材やカッティングを体感し、“本当に自分に合っているか”を確認するのがおすすめです。

「ダサい」と言われないために、そして自分らしい大人コーデを楽しむために、ぜひ一度自分のワードローブを見直してみてください。

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