奥田民生×吉川晃司ユニット「Ooochie Koochie」日本武道館ライブ映像作品化の全貌

奥田民生さんと吉川晃司さん――日本のロックシーンを長くけん引してきた二人がタッグを組んだユニット、Ooochie Koochie(オーチー・コーチー)の日本武道館公演が、映像作品としてリリースされることになりました。タイトルは『Ooochie Koochie TOUR at NIPPON BUDOKAN』で、2026年3月25日にBlu-rayとDVDで発売されます。

この記事では、この映像作品の内容や魅力、ユニット結成の背景、収録楽曲、仕様の違いなどを、やさしい言葉でじっくり紹介していきます。ファンの方はもちろん、「名前は聞いたことがあるけれど、詳しくは知らない」という方にも読みやすいようにまとめました。

Ooochie Koochieとは? 広島出身の同世代ロッカーによる奇跡のユニット

Ooochie Koochieは、奥田民生さんと吉川晃司さんの二人によるユニットです。二人には大きな共通点があります。それは、ともに1965年生まれで、広島県で生まれ育ったということ。同じ年に同じ土地で育ち、それぞれが日本の音楽シーンの第一線で活躍してきた二人が、長いキャリアを経て一つのユニットとして動き出したこと自体が、大きな話題となりました。

Ooochie Koochieとしては、2025年2月に楽曲「GOLD」でデビューし、同年6月にはアルバム『Ooochie Koochie』をリリース。ロックを軸にしながら、遊び心と大人の余裕、そして広島出身ならではの温度感が感じられるサウンドで、多くのリスナーを惹きつけています。

2025年7月には、二人の故郷・広島県から全国ツアー「Ooochie Koochie TOUR」がスタート。そのツアーのハイライトとも言えるのが、後に映像作品として残されることになる9月の東京・日本武道館公演です。

武道館公演を収めた『Ooochie Koochie TOUR at NIPPON BUDOKAN』とは

今回リリースされる『Ooochie Koochie TOUR at NIPPON BUDOKAN』は、2025年9月に行われた東京・日本武道館公演の模様を収録したライブ映像作品です。この公演は、全国ツアー「Ooochie Koochie TOUR」の一環として行われ、二日間にわたって開催された武道館公演の熱気を閉じ込めた内容となっています。

作品には、ユニットとしてのOoochie Koochieの楽曲だけでなく、奥田民生さんのソロ曲、吉川晃司さんの代表曲、さらには洋楽のダンスミュージックのカバーまで収録されています。長年のファンにはたまらない選曲であると同時に、Ooochie Koochieから二人の音楽に入っていく新しいリスナーにとっても、入門編として楽しめる構成になっています。

また、二人はすでに還暦を迎えた世代ですが、そのパフォーマンスはパワフルそのもの。「還暦を迎えた二人の力強いパフォーマンス」と紹介されているように、そのステージには年齢を感じさせない熱量と、経験に裏打ちされた余裕が同居しています。

収録楽曲一覧:Ooochie Koochie×ソロ×カバーが一体となったセットリスト

『Ooochie Koochie TOUR at NIPPON BUDOKAN』に収録される楽曲は、音楽ナタリーの発表によると、以下の通りです。

  • おちこち
  • Do The Shuffle
  • Three Arrows
  • GOLD
  • 片恋ハニー
  • Dancing Queen
  • Let’s Dance
  • マンデー
  • LA VIE EN ROSE
  • Maybe Blue
  • リトルボーイズ
  • ギムレットには早すぎる
  • 御免ライダー
  • ショーラー
  • Rock’n Roll Hoochie Koo
  • GIBSON MAN
  • OK
  • さすらい
  • Juicy Jungle

このセットリストには、Ooochie Koochie名義のオリジナル曲に加えて、奥田民生さんの名曲「さすらい」「御免ライダー」などのソロ楽曲、さらに「Dancing Queen」「Let’s Dance」「Rock’n Roll Hoochie Koo」など、洋楽の名曲カバーも含まれています。

一つの公演の中で、ユニット曲・ソロ曲・カバー曲が連続して展開されることで、二人のキャリア全体を俯瞰できるような贅沢な内容になっているのが特徴です。ファンにとっては「この曲もやってくれたのか」とうれしくなる場面が多く、初めて見る人にとっては「この人たちはこんな曲も歌ってきたんだ」と発見の多い作品になりそうです。

Blu-ray&DVDの仕様:初回生産限定盤と通常盤の違い

今回の映像作品は、Blu-rayとDVDそれぞれで「初回生産限定盤」と「通常盤」の2形態が用意されています。

初回生産限定盤には、以下のような特典が付属します。

  • “GOLD”ロゴが際立つ三方背BOX仕様(Blu-ray / DVD共通)
  • BOXの中にはデジパックを収納
  • 日本武道館公演のフォトブックを同梱
  • 特典映像を収録(詳細は後日発表)

特に、三方背BOXとフォトブックは、実際の会場の空気感や臨場感をより深く味わうための大きなポイントでしょう。歓声と熱気に包まれた二日間の模様を、映像だけでなく写真でも楽しめる仕様となっています。

一方の通常盤は、ライブ本編映像を中心としたシンプルな仕様で、価格面でも手に取りやすい形になっていると考えられます。映像作品としてライブを楽しみたい方は通常盤を、よりコレクション性の高いパッケージや写真・特典映像まで含めて楽しみたい方は初回生産限定盤を選ぶとよいでしょう。

発売日は2026年3月25日:アナログ盤やWOWOW放送との連動も

『Ooochie Koochie TOUR at NIPPON BUDOKAN』の発売日は2026年3月25日(水)と発表されています。レーベルはキューンミュージックで、Blu-rayとDVDそれぞれに初回生産限定盤と通常盤がラインナップされています。

Ooochie Koochieをめぐっては、今回の映像作品リリースに先立ち、2025年11月にWOWOWで「Ooochie Koochie TOUR」日本武道館公演の模様が独占放送・配信されることも告知されています。ライブの熱をいち早く味わいたい方は、WOWOWでの放送・配信もチェックしておくとよいでしょう。

さらに、音源関連では、アルバム『Ooochie Koochie』のアナログ盤も、CDと同じ全10曲を収録した重量盤・1枚組仕様でリリースされます。在庫がなくなり次第販売終了とされているため、フィジカルで音源を楽しみたいコレクターにとってはこちらも見逃せないアイテムです。

「大人しゅうない 大人じゃけぇ」――自由で自分らしい二人の現在地

Ooochie Koochieを語る上で印象的なのが、「大人しゅうない 大人じゃけぇ」というフレーズです。これは、誰よりも自由に、誰よりも自分らしく活躍し続けるという、二人の姿勢を象徴する言葉として紹介されています。

長いキャリアを経たからこそ出せる余裕や遊び心、そしてロックへの変わらない情熱――。それらが混ざり合ったOoochie Koochieのステージは、若いバンドの勢いだけでは出せない、独特の輝きを放っています。還暦を迎えた二人が、今なお第一線のロックアクトとして武道館のステージに立つ姿は、多くの音楽ファンに勇気と刺激を与えてくれるはずです。

今回の映像作品化は、そうした二人の「今」を記録した、貴重なドキュメントでもあります。会場に足を運んだ人はもちろん、行きたくても行けなかった人、最近になってOoochie Koochieを知った人にとっても、この公演を“追体験”できる大きなチャンスとなるでしょう。

ライブ映像で味わうOoochie Koochieの魅力

Ooochie Koochieの武道館公演映像作品には、次のような魅力があります。

  • ユニットとしての新曲と、それぞれの長いキャリアを象徴する代表曲を一度に楽しめる
  • 洋楽ダンスミュージックのカバーなど、二人のルーツや遊び心が垣間見える選曲
  • 還暦を超えてなお進化を続けるロックパフォーマンス
  • フォトブックや特典映像など、ライブの裏側や別角度も感じられるコンテンツ
  • 広島から始まった全国ツアーのハイライトとしての武道館公演

ライブにおいて、声、表情、ちょっとした仕草やMCは、音源だけでは伝わらない大きな魅力です。今回の作品は、日本武道館という特別な会場での一挙手一投足を余さず捉えた映像として、長く楽しめる一本になるでしょう。

Ooochie Koochieは、今後もアナログ盤の発売やツアー追加公演、大晦日のライブなど、さまざまな形で活動を続けていきます。その中で、この『Ooochie Koochie TOUR at NIPPON BUDOKAN』は、ユニットの“現在地”を象徴するマイルストーンとして、多くのファンの記憶に刻まれるはずです。

奥田民生さん、吉川晃司さん、それぞれのソロ活動をずっと追いかけてきた人も、Ooochie Koochieで初めて二人に触れる人も、この機会に武道館公演の熱気を味わってみてはいかがでしょうか。

参考元