周南市秋月に「タコスカフェ トト」オープン 自家製トルティーヤの本格タコスが話題に

山口県周南市秋月エリアに、新たなグルメスポットとして注目を集めている「タコスカフェ トト」がオープンしました。自家製のトルティーヤを使った本格的なタコスをカジュアルに楽しめるお店として、地元の人たちの間で早くも話題になっています。今回は、その魅力や誕生の背景、同じ時期にオープンした周南市内の新店舗情報もあわせて、わかりやすくご紹介します。

「タコスカフェ トト」とは? 台湾パンケーキ店からのリニューアル

「タコスカフェ トト」は、周南市秋月2丁目に2025年12月15日にオープンしたタコス専門カフェです。運営は「IMPRAGE(インプレージ)」で、もともと同じ場所で営業していた台湾パンケーキ専門店「カフェロブ徳山店」をリニューアルし、新たなオリジナルブランドとしてスタートしました。

店名の「トト」は、コンセプトに掲げる「大切なひとと、楽しいひととき」の中にある2つの「とと」に由来しているといいます。家族や友人と一緒に、気軽にタコスを囲んで会話を楽しんでほしいという思いが込められています。

店舗面積は約40坪で、席数は52席。白を基調にした内装で、明るく落ち着いた雰囲気の空間に仕上げられています。カフェとしてもゆっくりくつろげる広さがあり、一人でのランチからグループでの利用まで、さまざまなシーンに対応できる作りです。

こだわりは自家製トルティーヤとホロホロ食感のお肉

「タコスカフェ トト」の一番の特徴は、なんといっても自家製トルティーヤを使用したタコスメニューです。生地から丁寧に仕込まれたトルティーヤに、じっくりと煮込んでホロホロになるまで仕上げた肉、フレッシュな野菜、ワカモレ、サルサソースなどを合わせています。

タコスと聞くと、スパイシーで少しハードルが高いイメージを持つ人もいますが、「タコスカフェ トト」では「初めてタコスを食べる人でも食べやすい味」を意識して味付けが工夫されています。辛さよりも素材のうま味や食感のバランスを大切にしているので、子ども連れのファミリーにも利用しやすいメニュー構成になっています。

周南経済新聞のフォトでは、自家製トルティーヤで包まれた彩り豊かなタコスの様子も紹介されており、見た目にも食欲をそそる一品となっています。手に持って食べやすいサイズ感で、ランチはもちろん、ちょっとした軽食にもぴったりです。

主なメニューと価格帯

「タコスカフェ トト」では、自家製トルティーヤを主役にしたタコスセットを中心に、サイドメニューも含めて楽しめる構成になっています。

  • カルニタスタコスセット(1,100円)
  • スアデロタコスセット(1,100円)
  • チョリソータコスセット(1,100円)
  • 自家製トルティーヤ(単品 650円)
  • カルニタスサラダ(600円)
  • フライドポテト(600円)

タコスセットでは、じっくり煮込まれた肉と自家製トルティーヤの組み合わせをしっかり味わうことができます。カルニタスは、豚肉を柔らかく煮込んだメキシコ料理として知られていますが、その旨味をタコスで気軽に楽しめる構成です。スアデロやチョリソーなど、具材ごとに違った味わいがあり、複数人でシェアしながら食べ比べるのもおすすめです。

また、自家製トルティーヤ単品メニューも用意されているため、「まずは生地そのものの味を確かめたい」という人にも向いています。サラダやフライドポテトといったサイドメニューもあり、軽めの食事やカフェ利用にも対応できるラインアップです。

今後はクレープやデザートタコスも予定

「タコスカフェ トト」では、タコスだけでなく、今後の展開としてクレープやデザートタコスの提供も予定されています。特に、パリパリした食感が特徴のクレープを用意する計画があるとされており、タコスだけでなくスイーツも楽しめるカフェとして進化していきそうです。

周南エリアのローカルメディアによると、同店はタコスとともにクレープを主力商品とする方針で紹介されており、グランドオープン前にはプレオープン期間も設けていました。プレオープンの際はタコスのみの提供でしたが、本格オープン後、順次クレープメニューの展開が予定されています。

運営会社の代表・手柴ちひろさんは、「新たな挑戦として自社ブランドの飲食店づくりに踏み切った。今後はクレープやデザートタコスの提供も予定している。会話を楽しみながら日常的に利用してもらえたら」と話しており、地域の日常に溶け込むカフェとして長く親しまれることを目指しています。

地元アーティストの作品も展示 「食」と「アート」の発信拠点に

「タコスカフェ トト」では、店内の壁面を活用して地元アーティストの作品展示も行っています。展示された作品は購入も可能で、発表の場が限られているアーティストの活動を応援したいという思いから企画されたものです。

タコスを楽しみながら、地元クリエイターの作品に触れられる空間は、単なる飲食店にとどまらず、「食」と「アート」をつなぐ場として地域の文化発信にも一役買っています。カフェ空間の落ち着いた雰囲気と相まって、ゆっくりと作品を眺めながら過ごすことができるのも魅力です。

営業時間と利用シーン

「タコスカフェ トト」の営業時間は、曜日によって少し異なります。

  • 月曜~木曜・祝日:11時~18時30分
  • 金曜~日曜:11時~21時

平日はランチから夕方までの営業で、仕事の合間や買い物ついでに立ち寄りやすい時間帯です。金曜から日曜にかけては夜21時まで営業しているため、ディナータイムや軽い夜ごはんとしての利用もできます。

白を基調とした店内は、カフェとしても使いやすい雰囲気で、一人でのんびり過ごしたり、友人とゆっくり会話を楽しんだりするのにぴったりです。自家製トルティーヤのタコスに加え、今後クレープやデザートタコスが本格的に始まれば、お茶の時間にも利用しやすくなりそうです。

周南市ではケーキ・ラーメン店も同時期オープン

「タコスカフェ トト」がオープンした2025年12月15日〜19日の周南市では、同時期にほかの注目店舗も次々とオープンしています。

ケーキや焼き菓子を提供する「Les Mon Coeur イオンタウン周南久米店」は、12月15日にオープンしました。イオンタウン周南久米の一本堂跡に入り、ケーキや焼き菓子のほか、店内でくつろげるカフェスペースも備えたお店として紹介されています。秋月にある1号店とはまた違った雰囲気になるとされ、こちらも甘いもの好きの間で注目を集めています。

さらに、12月19日には、徳山駅近くの中央街に「中華そば小惑星」がオープン予定とされており、醤油ベースの懐かしくて新しい中華そばが楽しめるランチタイム営業のラーメン店として紹介されています。

この時期の周南市は、

  • 自家製トルティーヤのタコス(タコスカフェ トト)
  • カフェスペース併設のケーキ・焼き菓子(Les Mon Coeur)
  • 醤油ベースの中華そば(中華そば小惑星)

と、ジャンルの異なる新店舗が一気にそろう、グルメ的にもにぎやかな期間になりました。

タコスが「日常食」として根付くきっかけに

これまで日本では、タコスはイベントや専門店で楽しむ少し特別な料理というイメージが強い一方で、日常の食事として選ばれる機会はそれほど多くはありませんでした。そんな中で、「タコスカフェ トト」は「日常的に通えるタコスカフェ」を目指し、周南市での新しい食文化のきっかけをつくろうとしています。

自家製トルティーヤや煮込み肉を使った本格的なタコスでありながら、辛さを抑えた食べやすい味付けにすることで、タコス初心者にも親しみやすい一皿になっている点がポイントです。さらに、今後予定されているクレープやデザートタコスの展開によって、「しょっぱいタコス」だけでなく「甘いタコス」も楽しめるようになれば、タコスという料理自体の幅広い魅力を知るきっかけにもなりそうです。

地元アーティストの作品展示や、会話を楽しめるカフェ空間といった工夫もあいまって、「タコスカフェ トト」は単にタコスを食べる場所ではなく、人と人がつながる地域のコミュニティスペースとしての役割も担いつつあります。今後、クレープの提供開始など、少しずつ進化していく姿からも目が離せません。

周南市で新しいグルメスポットを探している方は、自家製トルティーヤのタコスが味わえる「タコスカフェ トト」に足を運んでみてはいかがでしょうか。

参考元