卓球王子・江宏傑も大注目!2025屏東巧克力節「巧遇幸福」が開催―台湾から世界へ広がる“黒金”の物語
台湾屏東から、甘い幸せの波紋が広がる
台湾南部の屏東県で、毎年恒例となった「屏東巧克力節(ピントン・チョコレート・フェスティバル)」が今年も華やかに開催されました。2025年8月16日と17日、会場となる屏菸1936文化基地と屏東可可巧克力園区には、多くの人々が訪れ、チョコレートの世界に酔いしれました。今年のテーマは「巧遇幸福」。会場の雰囲気は、名前そのままに甘く幸せな空気で満たされていました。
国際的な評価も高い屏東産カカオ&チョコレート
屏東県は、かつてはビンロウ(檳榔)栽培が中心の地域でした。しかし、近年は政府や農家の努力で、気候・土壌ともに適したカカオ栽培へと大きく舵を切りました。その結果、屏東産カカオは、今や世界でも注目を浴びる存在。「黒金」と称されるチョコレートは、ここ屏東から国内外へと広がり、各種国際コンクールでは累計585面もの賞牌を獲得し、大きな成果をあげています。
県長・周春米氏も「単なる産業転換ではなく、環境保全やSDGsへの貢献も実現している」と語り、豊かな自然と人の努力が生んだ屏東カカオの魅力を強調しました。
話題のスポット!「巧克力精品館」オープンに卓球王子・江宏傑さんが登場
今年の巧克力節で特に話題となったのが、初登場の「屏東巧克力精品館」です。ここでは、国際的に評価された屏東内外のプレミアムチョコレートの展示・販売や、各有名ブランドのショーケースがずらりと並び、来場者は五感でその魅力を存分に味わうことができました。
その記念すべきオープンイベントには「卓球王子」江宏傑さんが招かれ、来場者とともに館内の魅力を体感。「子供の頃からチョコレートが大好き。屏東の新鮮な素材で作られたチョコを、皆さんにぜひ味わってほしい」と優しい表情でコメントしました。会場では、江さんのファンや家族連れが彼の登場に拍手を送り、一緒に写真を撮影したり、チョコレートトークを楽しんだりする様子が見られました。
「巧遇幸福」―幸福への“出逢い”を体験できるさまざまな企画
- 受賞ブランド大集合
館内には、近年国際賞を受賞した屏東のトップブランドチョコレートが多数展示され、来場者はその場で購入や試食が可能です。 - チョコのプロによる感官評価体験
パティシエ、ワインソムリエ、コーヒー専門家らによる「チョコレート感官品評」が開催され、風味や食感、カカオの奥深い世界を一緒に体験できると大好評を博しました。 - 世界金牌巧克力調飲ショー
金牌受賞バーテンダーによる、チョコレートカクテルやノンアルコールドリンクのパフォーマンスも登場。独創的なドリンクとチョコの絶妙なマッチングに、多くの参加者が驚きの声を上げました。 - 「告白氣球」打卡エリア
「愛を告白する勇気を持とう」と設けられたフォトスポットでは、“幸福発電”と称し、SNS映えするカラフルなバルーンと一緒に写真撮影する若者たちの姿も多くみられました。 - 限定ギフトセット1314盒
5メーカーの受賞チョコ詰合せと、レーザー彫刻の特製ラブロックがセットになった限定ギフトも販売。特別な幸せを持ち帰れるとあって、瞬く間に完売となりました。
地域全体で盛り上がる!地元農家の想いとサステナブルな挑戦
屏東のカカオ・チョコレートがここまで注目されるのは、単に美味しさや品質にとどまらず、「農家、行政、企業、研究機関」が一体となり、地域の未来のためにSDGsや生態系保全、および多文化共生を目指した取り組みが続けられてきたからです。
客家委員会の主委・古秀妃氏は「屏東の奇跡は、中央・地方・生産者の協力の成果」とし、今後も支援を惜しまないと語っています。コロナ禍を乗り越えた今、“食を通じて世界とつながる”という屏東の精神が、ますます海外からも評価されることでしょう。
日本および世界からの注目度も高まる
台湾屏東産のチョコレートやカカオは、その独特の香味やサステナブルなプロセス、そして国際大会での輝かしい受賞歴により、日本やアジア、欧州など広い地域で高い評価を集めています。会場にも日本から観光やチョコレートバイヤーが訪れるなど、国際的な交流・ネットワークも充実。
今回のフェスティバルのように、ローカルコミュニティが世界とつながるモデルは、今後の台湾農業や観光産業の未来を切り開く大きな一歩となりそうです。
未来へ紡ぐ幸せのチョコレート
屏東巧克力節「巧遇幸福」を通じて、単なる“味覚の祭典”にとどまらない、地元愛・家族をつなぐ力・そして未来への希望が、来場者一人ひとりの心に刻みこまれています。卓球王子・江宏傑さんのような著名人の参加も、子どもから大人まで多くの人の心に「幸せの記憶」として残ったことでしょう。
これからも屏東カカオの進化と、チョコレートを愛するすべての人々の笑顔に注目です。