サザンオールスターズのアルバム人気ランキングが話題に 原由子さんの誕生日に名盤「KAMAKURA」が1位に

国民的バンド「サザンオールスターズ」のアルバム人気ランキング企画が、インターネット上で大きな話題を集めています。きっかけとなったのは、キーボーディストでありボーカルも務める原由子さんの誕生日(12月11日)に合わせて公開された、サザンのアルバムに関するランキング記事です。

複数の調査で総合1位に輝いたのは、サザンの8枚目のオリジナルアルバム「KAMAKURA」。さらに、別のランキングでは2位に「人気者で行こう」がランクインするなど、80年代の黄金期を彩った名盤たちがあらためて注目を集めています。

「KAMAKURA」が総合1位に ファンが選ぶ“サザンの最高傑作”

IT系ニュースメディアの調査では、「サザンオールスターズ」のアルバム人気ランキングTOP16が発表され、その第1位に「KAMAKURA」が選ばれました。

「KAMAKURA」は、1985年に発表されたサザンの8作目のオリジナルアルバムで、湘南・鎌倉をイメージさせる世界観と、多彩な楽曲が詰まった作品として知られています。 収録曲には、ファンの間で“隠れた名曲”との呼び声も高い「Bye Bye My Love(U are the one)」などがあり、その美しいメロディと切ない歌詞が今なお支持されています。

ランキング記事では、16位から1位までのアルバムが紹介され、「さくら」「タイニイ・バブルス」「世に万葉の花が咲くなり」「ステレオ太陽族」など、時代ごとの作品がバランスよくランクインしています。 その中で「KAMAKURA」がトップに立ったことについて、記事ではファンからの投票結果をもとに「サザンの世界観を象徴するアルバム」「曲ごとの完成度が高い」といった評価が寄せられていると紹介しています。

一般投票企画でも「KAMAKURA」が首位 女性人気ランキングでもトップ

同じメディアでは、別の形でもサザンのアルバム人気調査が行われており、2025年4月や5月時点の投票を集計したランキング企画でも「KAMAKURA」が1位を獲得しています。

なかでも、女性を対象にした人気アルバムランキングでは、TOP16の第1位として「KAMAKURA」が紹介され、「大人の恋愛を感じさせる歌詞」「切なさと温かさが同居した曲が多い」などのコメントが寄せられています。 同企画では、サザンのアルバムについて「女性ファンならではの視点」からの支持が集められており、「KAMAKURA」が性別や世代を超えて愛されていることがうかがえます。

また、サザンのアルバム全体を対象とした別の人気投票企画も行われており、「あなたの好きなサザンオールスターズのアルバムは?」というテーマで2025年版の投票を受け付けています。この企画でも、サザン初期から近年作まで幅広い作品がエントリーしており、多くのファンが参加しているといいます。

2位には「人気者で行こう」 80年代サザンの勢いを象徴

一方、原由子さんの誕生日に合わせて公開された別の記事では、サザンのアルバム人気ランキングにおいて、2位に「人気者で行こう」がランクインしたことも紹介されています。

「人気者で行こう」は1984年発売の7作目のオリジナルアルバムで、代表曲「ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)」を収録した作品として広く知られています。 先鋭的なサウンドと都会的な雰囲気を持つこのアルバムは、80年代のサザンの勢いと実験精神を象徴する1枚といわれており、ライブでも定番の人気曲が多く含まれています。

ランキング記事では、「人気者で行こう」が2位、「KAMAKURA」が1位という並びが示され、ファンの間では「80年代サザンの二大名盤」として語られることも少なくありません。 どちらのアルバムも、バンドとしての成熟と遊び心が同居しており、今のリスナーが聴いても新鮮さを感じられる作品として再評価が進んでいます。

原由子さんの誕生日に合わせた特集 キーボードとボーカルで彩るサザンのサウンド

今回のランキング企画が行われた背景には、12月11日が原由子さんの誕生日であることがあります。 記事では「【12月11日は原由子さんの誕生日】」というサブタイトルが付けられ、サザンのサウンドを支えてきた重要メンバーのひとりとして、その存在にあらためてスポットライトが当てられました。

原さんは、サザンオールスターズでキーボードを担当するほか、コーラスやボーカルとしても数多くの楽曲に参加してきました。やさしい歌声と、楽曲に柔らかい色彩を与える鍵盤のフレーズは、サザンの音楽に欠かせない要素となっています。

ランキングの中には、原さんの歌声が印象的なナンバーを収録したアルバムも多く含まれており、ファンにとっては「原さんの誕生日に、サザンのアルバムを聴き返したくなる」きっかけにもなっているようです。

TOP16に並ぶ多彩なアルバム 時代を超えて愛される理由

今回話題になっているランキング企画では、サザンオールスターズのアルバムTOP16として、さまざまな時期の作品が紹介されています。

記事では、第16位に「さくら」がランクインし、続いて「タイニイ・バブルス」「世に万葉の花が咲くなり」「NUDE MAN」「ステレオ太陽族」といったアルバムが順位とともに紹介されています。 また別の記事では、「綺麗」「稲村ジェーン」「Young Love」など、映画と連動した作品や90年代以降のアルバムも名前を連ねています。

これらのアルバムには、

  • 夏を感じさせる爽やかなナンバー
  • 切ないバラード
  • 社会風刺やユーモアあふれるロックチューン

など、サザンならではの多彩な楽曲が収録されており、どの作品にも「その時代の空気」が閉じ込められています。

また、別の音楽メディアでは、2025年版としてサザンオールスターズのおすすめアルバムランキングTOP5が組まれ、「ステレオ太陽族」「世に万葉の花が咲くなり」などが名盤として紹介されています。 こうした特集が相次いでいることからも、サザンのアルバムが世代を超えて聴き継がれている様子がうかがえます。

配信企画やベスト選曲記事も 新作アルバムのリリースを控え、再注目の流れ

サザンオールスターズのアルバムが改めて注目を集めている背景には、過去作品を振り返る企画が増えていることもあります。音楽配信サービスでは、「ファンが選ぶ サザンオールスターズ思い出の名曲30選」と題した特集が組まれ、ライブで盛り上がる曲や恋愛ソングなどテーマ別に楽曲が紹介されています。

この中では、「ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)」が「人気者で行こう」に、「Bye Bye My Love(U are the one)」が「KAMAKURA」に収録されていることが紹介されており、アルバム単位で聴き直すきっかけにもなっています。

さらに、2025年3月には16作目となるオリジナルアルバム『THANK YOU SO MUCH』の発売が予定されているとされ、バンドの新作への期待も高まっています。 新作リリースを前にしたタイミングで、過去のアルバムを振り返るランキングや特集が組まれていることは、ファンにとって“おさらい”の意味合いもありそうです。

ファンの投票が映し出す「自分にとってのサザン」

今回のアルバム人気ランキングは、単なる売り上げデータではなく、ファンからの投票を集計したものとして紹介されています。 そのため、「KAMAKURA」や「人気者で行こう」が上位に入ったことは、リスナー一人ひとりの思い出や、人生の節目と重なったアルバムが多いことを物語っているともいえます。

「いとしのエリー」を収録した「10ナンバーズ・からっと」や、「TSUNAMI」を含む2000年前後の作品なども、楽曲単位では多くの人の心に残っていますが、アルバム人気ランキングでは「KAMAKURA」や「人気者で行こう」といった、作品全体の世界観が強く印象に残るアルバムが上位を占める結果となりました。

ファンのあいだでは、「どのアルバムが一番か」はしばしば語られるテーマであり、「その人がどの時代にサザンと出会ったか」「どの曲に支えられてきたか」によって答えが変わるとも言われます。今回のランキングは、その“多数派の答え”を示すと同時に、「改めて自分のお気に入りアルバムを聴き直したくなる」きっかけになっているようです。

原由子さんの誕生日に、あらためてサザンのアルバムを聴き直してみては

誕生日特集を通じて、原由子さんのこれまでの活躍とともに、サザンオールスターズの名盤たちが再び脚光を浴びています。 キーボードやコーラスでバンドサウンドを支え続けてきた原さんの功績を感じるには、スタジオアルバムを通して聴くのがいちばんわかりやすいかもしれません。

今回のランキングで1位となった「KAMAKURA」、2位にランクインした「人気者で行こう」をはじめ、TOP16に入ったさまざまなアルバムには、それぞれの時代のサザンの姿が刻まれています。

これらのニュースをきっかけに、まだ聴いたことのないアルバムに触れてみたり、昔よく聴いていた一枚を久しぶりに再生してみたりと、自分なりの「サザンのアルバムの旅」に出てみるのも楽しい時間になりそうです。

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