名古屋駅前・桜通で始まった社会実験「NAGOYA Challenges!WAY in桜通」
2025年11月7日から13日までの7日間、名古屋駅前の桜通(大名古屋ビルヂング前および名古屋ビルディング前の歩行者空間)にて、社会実験「NAGOYA Challenges!WAY in桜通」が行われています。この実験は、現在再整備が進められている名古屋駅駅前広場周辺で、都市空間の新しい活用や未来のまちづくりを体験的に検証する大切な取組みです。
社会実験の目的と背景
社会実験の舞台となった桜通は、名古屋駅を出てすぐの地点に位置し、多くの通勤・買い物客が行き交う名古屋の都市の玄関口です。名古屋市はこのエリアについて「人・にぎわいのにじみだし」や「滞留空間の創出」をキーワードに、より多くの人が快適に過ごせる都市空間を目指して再整備を検討しています。その一環として、今回の社会実験が企画されました。都市のリ・デザイン、人々が集い、過ごす場の変革を体感的に検証する試みです。
実施期間と会場
- 日程:2025年11月7日(金)~11月13日(木)
- 時間:11:00~20:00
- 会場:名古屋駅前桜通(大名古屋ビルヂング前・名古屋ビルディング前歩行者空間)
事前申込みは不要で、通りがかりの方でも自由に参加できるオープンなイベントとなっています。
多彩な体験と賑わいを創出する社会実験の内容
1. 歩行者のための新しい「まちの居場所」づくり
社会実験を象徴するコンテンツのひとつが、「大名古屋ビルヂング」前に設置されたベンチです。普段は単なる通路として使われていた空間に、誰もが気軽に座って憩える「滞留空間」を新設。これにより、通勤・買い物だけでなく、“ちょっとした休息”や“待ち合わせ”の機会が生まれ、桜通の賑わいがぐっと広がっています。
- 柔らかなデザインのベンチやテーブルが設置され、ベビーカーや車いすの方も利用しやすくなっています。
- 時には音楽イベントやアート展示も同時開催され、道行く人々の足を止める場面も増えました。
- 多様な人が集い、交流が生まれることで、より「人に優しいまちづくり」を実感できます。
2. キッチンカーや体験プログラム、音楽ライブでにぎわいを演出
期間中、会場にはキッチンカーが日替わりで登場し、朝から夕方までさまざまなフードやドリンクが味わえる空間が広がります。また地元アーティストによるミュージックライブや体験型のワークショップも多数開催され、訪れるたびに新しい発見があります。
- 子ども向け体験プログラム(アート、工作体験など)
- 地域の飲食店によるキッチンカーグルメの提供
- プロ・アマ問わず多彩なステージイベントの実施
これらのイベントを通じて、単なる通過点だった桜通が「滞在し、楽しむ場所」に生まれ変わりつつある様子がうかがえます。
3. プレイスメイキングの実証と都市再生の足がかり
この社会実験では、「名古屋駅からまち全体への人の流れ」、「人が集まる空間の適切な設計」など、多様な視点からの検証も進められています。現地ではアンケートやヒアリングも実施され、「普段使われていない空間が、ベンチやイベント設置により活気づいた」「新しい飲食体験や人との交流が生まれてよかった」といった声が多く寄せられています。
- 歩行者の“居心地”や“安全性”の実地調査
- 滞在人数の変化、イベントによる賑わい創出の観測
- 地元住民・商業施設・オフィスワーカーとの意見交換
社会実験で得たデータや意見は、名古屋市が進める桜通・駅前広場再整備計画に反映され、より多様な人々が使いやすい駅前空間づくりにつながっていく予定です。
世界からも評価される「Aichi-Nagoya」の都市力
国際都市・名古屋の存在感が向上
このような都市再生の取り組みは国内外からも高い評価を受けています。最近、さまざまな海外からの代表団が「Aichi-Nagoya」の都市機能やインフラ整備状況を視察し、そのまちづくりへの「準備の整い具合」を称賛する声が寄せられています。社会実験や再開発を通じた柔軟なまちづくりへの挑戦が、国際都市・名古屋の存在感をさらに高める要因となっています。
- 多様な実証プロジェクトによる都市イノベーションの加速
- 将来的な世界的イベントや経済成長に向けた基盤整備
- 人・技術・文化が交わるグローバルな交流拠点としての発展
住民・来街者の声が都市づくりに活きる
名古屋市はこうした社会実験の成果や、地域の声を「オープンデータ」や「地域協働」の取り組みとして積極的に活用しています。現場で集めた意見やデータは、行政と民間が連携する次世代都市計画の重要な資源となりつつあります。まちを歩く、楽しむ、働く、交流する——生活者としての視点が新しい都市の未来を築いていきます。
今後に向けて――名古屋駅前から始まる新しい都市体験
今回の「NAGOYA Challenges!WAY in桜通」は、名古屋の都心再構築への挑戦を生活者が肌で感じ取ることができる、貴重な実証実験となっています。名古屋市は今後も、駅前周辺だけでなく市内各所で同様の取り組みを継続し、「人にやさしいまち」、「新しい賑わい」の創出に力を入れていく方針です。
- 社会実験結果は桜通・駅前広場再整備計画にしっかりと反映
- 誰もが“また来たい”と思える居心地の良い都市空間の実現へ
- 住民・訪問者・働く人全てが主役になれるまちを目指して
都市の「当たり前」が変わっていく最前線で、名古屋のまちづくりは今後も進化を続けていきます。名古屋駅周辺へ訪れた際は、ぜひ新しい都市の風景や、共に過ごす時間の価値を体験してみてください。




