紅白ランボルギーニが日本に降臨――レヴエルト特別仕様とV12ハイブリッドが映す“今”
イタリアのスーパースポーツブランド、ランボルギーニが、今年も日本のファンを大いに沸かせています。
東京で行われたイベントには、日本の国旗を思わせる紅白カラーのレヴエルトが登場し、来場者を驚かせました。一方で、同ブランドのフラッグシップである「レヴエルト」にはホリデーシーズン向けの特別仕様も加わり、深いグリーンのエレガントな姿を披露しています。
さらに、俳優の要潤さんがこのレヴエルトに触れ、その魅力を語る企画も話題となり、クルマ好きだけでなく幅広い層の関心を集めています。ここでは、今注目を集めているランボルギーニ関連のニュースを、わかりやすく整理してご紹介します。
日本のイベントに登場した「紅白ランボルギーニ」とは
まず話題の中心となっているのが、日本で開催されたランボルギーニのイベントに現れた日本国旗モチーフのレヴエルトです。
フューオフ(ごく少数の限定生産モデル)であるランボルギーニ フェノメノとともに、その場でアンヴェールされた特別仕様のレヴエルトは、日本の国旗をイメージしたホワイトとレッドのカラーリングで彩られ、会場からは大きなどよめきが起きたと報じられています。
この紅白レヴエルトは、ランボルギーニのカスタマイズ部門であるアド・ペルソナムが手がけたモデルで、日本の文化やモチーフをデザインに落とし込んだ1台です。
イベント自体は「ランボルギーニ デイ ジャパン2025」として東京・有明で開催され、限定29台のフェノメノとともに、日本のファンに向けた特別なショーケースとなりました。
紅白のボディは、単に目立つだけではなく、「日本で披露される特別なランボルギーニ」であることを象徴する記念的な仕様でもあります。
この“紅白ランボルギーニ”は、国内外のメディアでも大きく取り上げられ、「日本だからこそ生まれた1台」として注目を浴びています。
フューオフモデル「フェノメノ」との共演
このイベントでは、紅白レヴエルトとともに、世界限定29台のフューオフモデル「ランボルギーニ フェノメノ(Fenomeno)」も日本初公開されました。
フェノメノは、ランボルギーニのデザイン部門「チェントロ スティーレ」開設20周年を記念したモデルで、同社の伝統的なスタイルを極限まで突き詰めた「デザインマニフェスト」と位置づけられています。
パワーユニットは、6.5リッター自然吸気V12エンジンに3基のモーターを組み合わせたハイブリッドシステムで、システム最高出力は1080psに達します。
0-100km/h加速はわずか2.4秒、最高速度は350km/hを超えるという、まさに驚異的な性能を誇るモデルです。
シャシーにはCFRP(炭素繊維強化プラスチック)製モノコックとフォージドコンポジット製フロントサブフレームを組み合わせた「モノフューズレージ」が採用され、軽量かつ高剛性な構造が与えられています。
会場では、このフェノメノと紅白レヴエルトがステージに並び、ランボルギーニの現在と未来を象徴する2台として披露されました。
限定モデルと特別仕様車が同時にお披露目されるという、ファンにとっては非常に貴重な瞬間となりました。
ランボルギーニ レヴエルトとはどんなクルマ?
ニュースの中心にたびたび登場する「レヴエルト(Revuelto)」は、ランボルギーニの現行フラッグシップモデルであり、同ブランド初のV12ハイブリッドHPEV(High Performance Electrified Vehicle)として登場したスーパースポーツです。
レヴエルトは、自然吸気6.2リッターV12エンジンを核に、電動システムを組み合わせたハイブリッドパワートレインを搭載し、システム総出力は1001hpとされています。
0-100km/h加速は約2.5秒、最高速度は350km/hに達するなど、ランボルギーニ史上でもトップクラスのパフォーマンスを誇ります。
それでいて、従来のV12ランボルギーニが持っていた官能的なエンジンサウンドや、鋭いレスポンスといった魅力もしっかりと継承しているのが特徴です。
レヴエルトは、デザイン面でも大胆なエッジと立体的な面構成を組み合わせた、いかにもランボルギーニらしいスタイルを備えながら、エアロダイナミクスや冷却性能も高いレベルで両立しています。
そのため、多くのメディアが「ランボルギーニの新時代を開く1台」として取り上げており、世界中のスーパースポーツファンから熱い視線を集めています。
ホリデーシーズンを彩る「レヴエルト」ホリデー特別仕様
そんなレヴエルトに、ホリデーシーズンを意識した特別仕様が加わったことも大きなニュースとなっています。
このモデルは、ランボルギーニのカスタマイズ部門「アド・ペルソナム」によって仕立てられたもので、ボディカラーには深い緑色の「ヴェルデ・アベーテ」が採用されています。
「アベーテ」はイタリア語で“モミの木”を意味し、その名の通りクリスマスツリーを連想させる、しっとりとした濃いグリーンが特徴です。
ランボルギーニはこの仕様について、「控えめでありながら個性を宿したキャビンとともに、クラシックな佇まいを現代的に解釈した一台」と説明しています。
インテリアはNero AdeとTerra Semeleという落ち着いたトーンを基調とし、カーボンファイバーのアクセントを組み合わせることで、上質さとスポーティさを両立しています。
外観の鮮烈さに対し、室内はあえてトーンを抑えることで、乗り込んだときの“くつろぎ”を演出しているのが特徴です。
一方で、技術面は標準のレヴエルトと変わらず、6.2リッターV12ハイブリッドによる1001hpのシステム出力、0-100km/h約2.5秒、最高速度350km/hというスペックはそのまま維持されています。
つまり、このホリデー特別仕様は、デザインと雰囲気で季節感を演出しつつも、走りの性能に一切妥協していない“祝祭仕様”と言えるでしょう。
価格はアメリカ市場で60万ドル超と伝えられており、アド・ペルソナムプログラムを通じて、外装や内装の細部をオーナー好みに仕立てることも可能です。
世界のトップクラスのスーパースポーツでありながら、パーソナルな1台として仕上げられる点も、多くの富裕層の心をつかんでいる理由のひとつと言えるでしょう。
アド・ペルソナムが生む“日本仕様”と“ホリデー仕様”
ここまでに登場した紅白レヴエルトやホリデー特別仕様は、いずれもランボルギーニのアド・ペルソナム部門が深く関わっている点が共通しています。
アド・ペルソナムは、ボディカラー、インテリアマテリアル、ステッチやデザインモチーフなど、細部にわたるカスタマイズをオーダーメイド感覚で提供するプログラムです。
日本国旗をモチーフにした紅白のレヴエルトは、日本のイベント「ランボルギーニ デイ ジャパン2025」のために用意された特別仕様であり、日本文化への敬意や、日本のファンとの結びつきを象徴する1台でもあります。
一方、ホリデー特別仕様のヴェルデ・アベーテは、季節感をさりげなく反映しながら、レヴエルト本来の造形美を引き立てるカラーとして選ばれており、国や地域を問わず楽しめる“祝祭の一台”に仕上がっています。
このように、アド・ペルソナムは単なるカラーオプションにとどまらず、「その場・その人・その季節」に寄り添ったストーリー性のある一台を生み出す役割を担っています。
紅白ランボルギーニとホリデー仕様レヴエルトは、その象徴的な例と言えるでしょう。
要潤がレヴエルトに触れた――芸能界からの注目も
ランボルギーニ レヴエルトの注目度は、自動車業界だけにとどまりません。
俳優の要潤さんがレヴエルトに触れ、その魅力に迫る企画も組まれています。
詳細な内容はメディアごとに異なりますが、「Car of the Month」といった形で取り上げられ、芸能界からもレヴエルトへの関心が高まっていることがうかがえます。
要さんは以前からクルマ好きとして知られ、バラエティ番組などでもその“クルマ愛”が話題になることがあります。
そんな要さんが、ランボルギーニの最新フラッグシップであるレヴエルトに実際に触れ、そのデザインやサウンド、インテリアの質感などを体験することで、クルマに詳しくない人にもその魅力が伝わりやすくなっています。
こうした“クルマ好きの著名人”による発信は、スーパースポーツの世界を身近に感じさせるきっかけにもなり、ランボルギーニにとっても、そしてファンにとっても嬉しい動きと言えるでしょう。
ハイブリッド時代のランボルギーニ――全車種電動化への流れ
今回話題になっているレヴエルトやフェノメノはいずれもハイブリッドモデルであり、これはランボルギーニ全体の大きな方向性とも結びついています。
ランボルギーニは、「レヴエルト(V12 HPEV)」「テメラリオ(新開発V8ツインターボHPEV)」「ウルスSE(PHEVスーパースポーツSUV)」といったラインナップによって、スーパースポーツブランドとして世界初の全車種ハイブリッド化を達成したことを強くアピールしています。
つまり、今回の紅白レヴエルトやホリデー仕様レヴエルト、そしてフェノメノは、「電動化されたランボルギーニ」の象徴でもあります。
従来のV12エンジンが持つ情熱的なキャラクターを維持しつつ、環境性能や効率を高めるために電動技術を積極的に取り入れているのが、現在のランボルギーニの大きな特徴です。
その意味で、今回のニュースは単に「派手な特別仕様車が登場した」という話題にとどまらず、ランボルギーニがこれからどのような未来を描こうとしているのかを示す、一つのメッセージでもあると言えるでしょう。
日本とランボルギーニの特別な関係
東京で開催されたランボルギーニ デイ ジャパン2025では、紅白レヴエルトやフェノメノに加え、ブランドのヘリテージモデルや最新ハイブリッドモデルも展示され、日本のファンに向けてランボルギーニの“今”が一挙に紹介されました。
日本は、ランボルギーニにとって重要なマーケットのひとつであり、特別仕様車や限定モデルがしばしば日本初公開の舞台として選ばれます。
日本独自の文化や美意識を反映したカスタマイズが行われることも多く、今回の紅白レヴエルトのように、日本の象徴である国旗モチーフがデザインに取り入れられるケースもあります。
また、来場者が実車を間近に見ることができるだけでなく、デジタルコンテンツや特設展示などを通じてブランドの世界観を体験できるイベントも充実しており、ランボルギーニは日本のファンとの距離を一層縮めています。
こうした背景を踏まえると、今回の「ド派手な紅白ランボルギーニ」の登場は、日本市場への感謝と敬意、そしてこれからも日本とともに歩んでいくというメッセージが込められた1台だと捉えることもできるでしょう。
おわりに――特別仕様が映し出すランボルギーニの“今”
・日本国旗モチーフの紅白レヴエルトが、東京のイベントでアンヴェールされ大きな話題となったこと。
・フラッグシップレヴエルトに、深い緑のヴェルデ・アベーテをまとうホリデー特別仕様が登場し、季節感と上質さを兼ね備えた1台として注目されていること。
・世界限定29台のフェノメノや、俳優要潤さんによるレヴエルト体験などを通じて、ランボルギーニのV12ハイブリッドが自動車ファンのみならず幅広い層から関心を集めていること。
これらのニュースは、ランボルギーニが電動化の時代においても、情熱的なデザインと圧倒的なパフォーマンス、そしてストーリー性のある特別仕様によって、多くの人を魅了し続けていることを改めて示しています。
日本の街に現れた“紅白ランボルギーニ”は、その象徴的な存在と言えるかもしれません。



